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ちょうちんそで の商品レビュー

3.2

137件のお客様レビュー

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2015/01/20

どちらかと言うと、彼女の書くエッセイに近い雰囲気かな。 やわらかなレタス筆頭に、江國氏のエッセイが好きなので、個人的に好き。 でも本当に、他人に勧めるのが難しい作家だなぁ。不道徳の中の純粋さとか、やさしさとか。そんなものを感じとれる、そしてそれが心地好い人間以外には、アブノーマル...

どちらかと言うと、彼女の書くエッセイに近い雰囲気かな。 やわらかなレタス筆頭に、江國氏のエッセイが好きなので、個人的に好き。 でも本当に、他人に勧めるのが難しい作家だなぁ。不道徳の中の純粋さとか、やさしさとか。そんなものを感じとれる、そしてそれが心地好い人間以外には、アブノーマルな恋愛劇、何も起こらない日常にしか見えないもの。 しかしだからこそ、私だけがわかってる、という恋愛みたいな盲目さで愛せる作家でもある。

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2016/02/03

図書館で借りた。いつ発売された本なんだろ。老人向けマンションに住む人々。江國さんの書く設定に年をとったんだなあと。不倫はなかった。が、今回出てきたのは架空の妹!妹はいずこ…の辻褄が後半判明。2014年12月 そして、文庫で買った。2015年秋…かな。既に年も明けて2016年2月...

図書館で借りた。いつ発売された本なんだろ。老人向けマンションに住む人々。江國さんの書く設定に年をとったんだなあと。不倫はなかった。が、今回出てきたのは架空の妹!妹はいずこ…の辻褄が後半判明。2014年12月 そして、文庫で買った。2015年秋…かな。既に年も明けて2016年2月。最近の自分の気持ちに沿う本…てことで、枕元に置いたりしてる。孤独な初老の女性。でも昔の育ちの良さや、ほんのり華やかさの残像を感じる。姉妹の再会はあるのだろうか? そして、文庫本の帯に書かれた、綿谷りささんの解説の一節。【過去ととことん共存することで、今をやわらかく大事に生きられるのかもしれない。】 素敵な文章だ。こんな風にまとめられて、解説の冒頭に書けるなんて。大事。に生きている…点だけは疑問に思うが。自分の中に過去を充満させることで、雛子は心のバランスをとっているのだろう。その気配がある種の魅力となって、隣人の男性を引き寄せたりする。そして、自分を真っ当だと考えている周りの女性達を困惑させていく…。

Posted byブクログ

2014/10/19

「ちょうちんそで」ってわかりますか?これに袖を通すのは女の子(と、呼ばれた時代、女性なら一度は袖を通したことのある、あの可愛らしい雪洞のような袖)の特権ですね。江國さんの最新本、この素敵な表紙だけでも満足(笑) 高齢者用マンションに1人で暮らしている雛子(まだ若いのに)には、若い...

「ちょうちんそで」ってわかりますか?これに袖を通すのは女の子(と、呼ばれた時代、女性なら一度は袖を通したことのある、あの可愛らしい雪洞のような袖)の特権ですね。江國さんの最新本、この素敵な表紙だけでも満足(笑) 高齢者用マンションに1人で暮らしている雛子(まだ若いのに)には、若い頃の姿のままの架空の妹・飴子がいて、2人は思い出を語り合いながら、ひっそりと暮らしています・・そこに絡んでくるマンションの住人(老夫婦やら、隣人の世話好きご夫妻やら)次々と場面がかわり、一見違う話が展開されていくのですが、実はみな、密接にかかわっている人たち。大きな事件も何もおきませんが、どことなくひっかかって生きている人たち。読者が最後にようやくおぼろげにも全体像が見えてきた時に、ロウソクの火がさっと消されるが如く、物語はTHE ENDに。 記憶と愛をめぐる、とても不思議で繊細なおはなしです。

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2014/10/13

一つ一つのお話は別々に紙面にでたようだけど、つなげたら一つのお話になっている。江國香織さんらしくない恋愛が関係してない、雛子と、妄想の中での飴子。そのマンションの住人たちと、実際の飴子と飴子の生徒の話。

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2014/10/03

「架空の妹」とひっそりと暮らす主人公。自分がどこかおかしいということが分かっているところが物悲しい。これからやっと物語が展開しそうだというところで唐突に終わる。江國香織らしくないと言えばらしくない小説のひとつだと思った。しかし、「これで終わり?」という驚きと戸惑いは、いつの間にか...

「架空の妹」とひっそりと暮らす主人公。自分がどこかおかしいということが分かっているところが物悲しい。これからやっと物語が展開しそうだというところで唐突に終わる。江國香織らしくないと言えばらしくない小説のひとつだと思った。しかし、「これで終わり?」という驚きと戸惑いは、いつの間にかこれで良かったのかも知れない、という感想にゆっくりと変わっていく。(S.D)

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2014/08/30

夢を見ているかのような気分だった。 出てくる姉妹や兄弟は、江國さん姉妹が投影されているように思った。 昔の江國作品では出てこなかったであろう事柄が出て来ていることに違和感を持った。 悪くはないけれど良くもない、装丁がきれいな本だった。

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2014/08/22

この人の本は、どれを読んでも独特の空気感がある。どこか浮世離れしているような、いつまでも子どものままのような。デビュー作から今まで、その空気を変えずに持ち続けているということは感心する(辻仁成との共作の時は、その空気感が若干薄まるような気がしてあまり好きじゃない)

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2014/08/15

心の中にいる人とこんなにお話しできる時間があるなら、少しくらい周りにおかしいと思われたって構わないなと思った。羨ましい。でも現実にもこんな感じでお話ししてうれしい人がいるから、わたしはよかった。

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2014/08/02

装丁がすっごく素敵!! それにしてもふしーぎな話。 雛子さんをはじめ、みんなそれぞれ、いろんな過去を抱えているんだろうな。 たとえ今幸せそうにみえるとしても。 人の人生はわからないものです。

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2014/07/20

久しぶりに江國さんを読んでみました。やっぱり素敵ですね〜。お話が終わることなく、ずうっと続いてほしいなと思いました。最後のページが来た時は、ちょっと寂しい気持ちになりました。

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