カッコウの卵は誰のもの の商品レビュー
登場人物に男が多く、感情で行動することが少ないから展開が少なかった。ミステリにしては推理要素少ないし、なんというかびっくりしたりひっくり返ったりすることなく終わるからちょっと物足りないかも。でも、子供のために葛藤する2人の父親達は犯罪者、加害者でも素敵だと感じた。柚木の行動力もか...
登場人物に男が多く、感情で行動することが少ないから展開が少なかった。ミステリにしては推理要素少ないし、なんというかびっくりしたりひっくり返ったりすることなく終わるからちょっと物足りないかも。でも、子供のために葛藤する2人の父親達は犯罪者、加害者でも素敵だと感じた。柚木の行動力もかっこよかった。カッコウの卵は雛のもの
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タイトルの「カッコウの卵」がそう繋がってくるかと東野氏の巧さに唸る。風美の出生の秘密よりも伸吾のストーリーに惹かれた。伸吾には幸せな人生を送ってほしい。いくら才能に恵まれていても本人が望むものでなければ何の意味もない。血縁関係や遺伝子などの動かせない事実よりも、個人の想いの強さ...
タイトルの「カッコウの卵」がそう繋がってくるかと東野氏の巧さに唸る。風美の出生の秘密よりも伸吾のストーリーに惹かれた。伸吾には幸せな人生を送ってほしい。いくら才能に恵まれていても本人が望むものでなければ何の意味もない。血縁関係や遺伝子などの動かせない事実よりも、個人の想いの強さが前者を凌駕することもある。真相はなかなかえげつない。止めるためとはいえ何故そんなことをする?という行動を取る人物ばかり。ラストは落ち着いて着地してくれたので安心できる。
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続きが気になるからサクサク読んだが思いの外オチが因果応報だし、重めだった。昔読んだがすっかり忘れていた
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タイトルから、血縁と愛情のはざまで揺れる感情についての作品だと思ったのですが、あらすじを見ると「才能と遺伝の関係を研究する科学者」とあって、SFか?と少しがっかりしました。 というのも、もともと東野圭吾の書くSFはあまり好きではないし、今それを読みたい気分ではなかったからです。 しかし、当初の想像通り、親子の愛憎の物語でした。 何組かの父と子どもが出てきますが、もっと腹を割って話せばこんなことにはならなかったのでは、と思う部分が多々ありました。 緋田親子も、もう一組のスキープレーヤーである鳥越親子も、母親がいないから余計に父親の愛情深さが際立つのですが、それにしても、ひとりで背負いすぎ。 そして、事件のカギとなるさらにもう一組の親子が、ゆがんでいる。 憎しみも愛情の裏返しだとすれば、こんなに掛け違った愛情ってないのではないでしょうか。 カッコウの卵=托卵。 自分ではない鳥の巣に自分の卵を託すカッコウ。 その卵はカッコウのものなのか、それとも育てた鳥のものなのか。 カッコウの卵は卵自身のものである、と作者は書く。 卵には罪はないし、その卵の人生(?)は卵自身が責任をもって生きていくものだと思う。 才能ばかりが取りざたされたら、また優生保護法がさあ…。
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タイトルからも想像できるように、子供が自分の本当の子供ではなかったと知る父親のお話。子供のことを思って親はしているつもりでも、それは本当に子供のためなのか。卵はやっぱり卵自身のものなのではないでしょうか。
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東野さんのミステリは最後の大どんでん返しがすごい。 最後の手紙で全てが綺麗に明らかになる時、果たして何が父娘にとって最善なのか、血の繋がりとは何なのか、ちょっとわかるような気もする。 まぁこんな大どんでん返しだからちょっとやっつけ仕事のようにも感じるけど、テンポよく読めて良い 東...
東野さんのミステリは最後の大どんでん返しがすごい。 最後の手紙で全てが綺麗に明らかになる時、果たして何が父娘にとって最善なのか、血の繋がりとは何なのか、ちょっとわかるような気もする。 まぁこんな大どんでん返しだからちょっとやっつけ仕事のようにも感じるけど、テンポよく読めて良い 東野さんの作品は細かい知識が詰め込まれていてすごいなと毎回思う。天空の蜂とかもすごかったな。
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ずっと真相が気になって読み進めました。 難しいテーマにスポーツが合わさって、不思議とさわやかな終わりになりました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
読みやすいし、先が気になるしですぐ読み終えてしまった。 緋田父娘がこれまで通りの生活を送れること、 緋田智代が犯罪者ではなかったことが嬉しい。 風美がオリンピックの舞台で活躍し、 緋田さんと柚木さんがその姿を近くで見てる。 そんな未来がみえたラストでしたー! 2016年にwowowでドラマ化していたんですね〜 なんとなくキャストだけチェック 柚木さんは......戸次重幸さん!おお、イメージとぴったり
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かつてトップスキーヤーだった父が、 娘が実際は、自分の子で無い事を知り、 真相を探していくストーリー。 二転三転と展開して、父の子を思う気持ちは、 どこの家族も同じなのが良く分かる。
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いつまで経っても謎が解けない部分があったが、結末ではしっかり明解となった。 緋田のその後が気になったが、この作品としてはこのまま緋田家族がこれまで通りの人生が続くと良いのではないかと思う。ただ、常に正しく正直に生きることが、その後の人生を幸せにするのだろうと感じた。 読みやすく、...
いつまで経っても謎が解けない部分があったが、結末ではしっかり明解となった。 緋田のその後が気になったが、この作品としてはこのまま緋田家族がこれまで通りの人生が続くと良いのではないかと思う。ただ、常に正しく正直に生きることが、その後の人生を幸せにするのだろうと感じた。 読みやすく、東野圭吾さんの作品はやはり素晴らしいなと感じた。
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