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二流小説家 の商品レビュー

3.2

103件のお客様レビュー

  1. 5つ

    6

  2. 4つ

    27

  3. 3つ

    46

  4. 2つ

    13

  5. 1つ

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2019/05/14

このミス海外編2012年版1位。この年の海外ミステリーの年間ベスト1位を独占したもよう。主人公である様々なジャンルで異なるペンネームで小説を出版している二流小説家が、死刑目前の連続殺人魔から刑務所に届いたファンレターの相手への取材を依頼されるところから始まるお話。主人公を取り巻く...

このミス海外編2012年版1位。この年の海外ミステリーの年間ベスト1位を独占したもよう。主人公である様々なジャンルで異なるペンネームで小説を出版している二流小説家が、死刑目前の連続殺人魔から刑務所に届いたファンレターの相手への取材を依頼されるところから始まるお話。主人公を取り巻く女性が魅力的なのは現実的にはあまりないとは思うけど小説的には好き。他の登場人物もきっちりかけてる。新たな殺人事件が発生するとこはビックリしたし、他にも意外な展開がときどきあって面白い。たんたんとした文体は論理的で好感が持てるしユーモアもあって緊迫したとこ多いけどあまりドキドキしすぎないのも良い。ただ、なぜか地の文が突然理屈っぽくなったり筆者の主張めいたものが長くなったりしてところどころ退屈なところあって残念。そのせいで寝落ちしそうになってなかなか一気読みまではいたらなかった。

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2019/03/20

初デヴィッド・ゴードン 犯人の意外性とか話の面白さとかより端々に書かれている表現の方が強く刺さってくる。 冒頭主人公は、元カノから別れを切り出されるとき「最後に詩を書いたのはいつだった?」ときかれる。 これは、何かを作りたくて心の何処かで野心を飼いながら、日々の忙しさに紛れさ...

初デヴィッド・ゴードン 犯人の意外性とか話の面白さとかより端々に書かれている表現の方が強く刺さってくる。 冒頭主人公は、元カノから別れを切り出されるとき「最後に詩を書いたのはいつだった?」ときかれる。 これは、何かを作りたくて心の何処かで野心を飼いながら、日々の忙しさに紛れさせてしまう人たちに刺さるのではないだろうか。 小技が綺麗に効いている一冊

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2019/01/22

「二流小説家」 ゴードンの処女作でエドガー賞処女長編賞候補作。 日本では翻訳ミステリー大賞候補を皮切りに、「このミステリーがすごい! 」(宝島社)、「ミステリが読みたい! 」(早川書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)の全てで1位にランクインした話題作。本国よ...

「二流小説家」 ゴードンの処女作でエドガー賞処女長編賞候補作。 日本では翻訳ミステリー大賞候補を皮切りに、「このミステリーがすごい! 」(宝島社)、「ミステリが読みたい! 」(早川書房)、「週刊文春ミステリーベスト10」(文藝春秋)の全てで1位にランクインした話題作。本国よりも日本で火が付いたパターン。 しがない作家のハリー・ブロックは、他人の顔や偽りの名を借りて数多くの小説を出版してきた。SF、ミステリ、ヴァンパイア、ポルノ。とは言え売行きはぱっとしない。そんなある日、死刑囚のダリアン・グレイから手紙が届く。十二年前に四人の女を惨殺した殺人鬼だ。グレイはポルノ記事を書いているハリー(ペンネーム:トム・スタンクス)の文体のファンであり、事件の全てを語る告白本の執筆を依頼したいと言う。しかし、条件付きで。 その条件とは、グレイのファンに会い、彼女達とハリーの情交をポルノ小説として書き上げて欲しいというもの。ハリーは悩みながらもグレイのファン達にインタビューを開始するが、その彼女達が次々に殺される事件が発生する。 と言うのが大まかなあらすじ。最大の読みどころはグレイのファン達が被害者となった連続殺人事件の真相であり、この事件をきっかけに浮上したグレイは本当に犯人なのか?という十二年前の事件の真相である。ミステリとしての謎解きやどんでん返しは、物語の本筋を担う役目を十分に果たしている。 この読みどころに並ぶのが、ハリーのキャラクターのパンチ力と変貌ぶり。まずキャラクターは、一言で言うと女性に頭が上がらない愛すべきしがない中年男。小説家と並行して家庭教師をしているのだが、その教え子であるクレア(女子高生)にあれよあれよと主導権を握られ、いつのまにか彼女の宿題代行をやることになり、更にはクレアはビジネスパートナーになってしまう。この振り回され感は、小遣いを上げてくれと妻に言えない旦那の様だ。しかし、相手は女子高生。びしっとしろよ!と。 それ以外には元恋人ジェインとの恋をなかなか忘れられず、彼女の仲間と会った際には、ムキになってグレイの告白本を書くと言い切ったり、グレイのファン達とのインタビューではあまりの押しにビビってしまったり、自分の小説を絶賛するテレサに正体を明かしたくなったりするハリーには自虐、子供らしさ、誠実さが感じられる。また、ユーモラス、自虐プラスαで、を発揮する所もある。実に愛すべきキャラクターである。 後者は、恋模様と別れが絡んでいる。ジェインとの別れから始まり、ダニエラとの出会い。別れはクレアとのものだ。女性に頭が上がらない男から勇敢な男の姿へと変貌していくハリーだったが、恋模様と別れによって哀愁漂う姿を見せる様になる。しかし、最後には次を見据えた男らしいハリーがそこにいるのだ。グレイとの出会いを通じて様々な経験をしたハリーは、テレサの最後の掛け声に応えて小説を書き続けるのだろう。 ミステリとしてもおススメだが、愛すべきハリーを知ると言う点でもおススメ。

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2018/07/20

時にはポルノ小説家、時にはヴァンパイア小説家、SF小説家と様々な売れない小説家の顔を持つハリーを主人公に、 妹を殺害されたストリッパーのダニエラ、チャーミングな女子高生クレアとともに凶悪な殺人事件を暴いていく。 序盤は、その後の布石のためか、少なからずダラダラとしてしまうが中盤か...

時にはポルノ小説家、時にはヴァンパイア小説家、SF小説家と様々な売れない小説家の顔を持つハリーを主人公に、 妹を殺害されたストリッパーのダニエラ、チャーミングな女子高生クレアとともに凶悪な殺人事件を暴いていく。 序盤は、その後の布石のためか、少なからずダラダラとしてしまうが中盤からのスリリングな展開、そして予想を覆す結末。 全体的に「二流小説家」通り、B級ポルノ、B級スプラッター感が満載だが、これもまた読み終わってみれば魅力の一つ。

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2018/02/25

無駄に長かった気が。 ハリー・ブロック以外の全ての人物像が中途半端だった気も。 所々気が逸れてしまったので、作業片手に2時間ドラマを見て、あーこの人が真犯人だったのかあ、という感じで終わってしまいました。 訳が合わなかったのかな…。

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2017/12/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

半分で意外な展開、後半スピーディーだしどんでん返しもあって楽しめた。 ハリーの愛すべき負け犬っぷりは好きじゃないけどヴァンパイアの話は読んでみたいと思ったよ。読書は旅。

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2017/10/24

ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。 その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教...

ポルノやSF、伝奇小説等ジャンルを問わずに小説を書いていた売れない作家ハリーの元に1通の手紙が届く。差出人は4人を殺して死刑判決を受けたダリアンだった。その内容は自分の告白本を書いてほしいと言うことであった。 その話にあまり乗り気ではなかったハリーだったが、マネージャを辞任する教え子の女子校生クレアに促され刑務所に向かう。待ち構えていたダリアンはハリーの小説のファンデ、そのために原稿を依頼したいと言うことだった。ただ、一つ条件がありそれは、ダリルにファンレターを送ってくる女性達に会い彼女らを元にしたポルノを書いて自分に読ませてほしいとのことだった。 仕方なしに話を受けたハリーが教えられた女性達を訪れると、やがて彼女らがダリアンと同じ手口で殺害され始める。ダリルは無実なのか、そして警察とFBIに目をつけられたハリーはクレアと、犠牲者の一人の妹ダニエラとともに捜査を開始する。 長編の割にはテンポがよく、話の起伏もちょうど良い。真犯人が判明した、と思った割には残りページが多く、最後にそう来たか、という感想。

Posted byブクログ

2017/08/27

映画を観たくて、逃してしまったので原作を読んでみようと読み始めたものの、結構想像と違った。 邦画でやろうとする感じじゃなくて意外。。。 推理が甘い感じが洋モノだなぁって感じ。 一生一生が短くてサクサク読めるのは良かった。

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2017/07/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

読む前に期待しすぎたのか、あまり楽しめなかった。B級映画を見てるみたいで、言い回しやジョークにも白けてしまった。 何より、肝心の謎解きのインパクトがいまいち。犯人の意外性もないし、いつどんでん返しが来るのだろうとドキドキしていたら、そのまま読み終わってしまった。途中で何度も作中作が挿入されるから、トリックと関わっているのかと思ったけど何もなくて残念。

Posted byブクログ

2017/06/03

ベストテン1位に入ったくらいだから 面白かったのは間違いなし。 いつもと違って 一気に読まなかったので 印象が散漫・・・とにかく盛沢山の内容でした。

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