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二流小説家 ハヤカワ・ミステリ文庫
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二流小説家 ハヤカワ・ミステリ文庫

デイヴィッドゴードン【著】, 青木千鶴【訳】

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商品詳細

内容紹介
販売会社/発売会社 早川書房
発売年月日 2013/01/26
JAN 9784151795015

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二流小説家

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商品レビュー

3.2

102件のお客様レビュー

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2023/08/28

ハリー・ブロックはポルノ、バンパイアもの、SFものなど筆名を使い分けて「発表」している自称「二流小説家」。そんなある日4人の女性を殺害した死刑囚ダリアンから、事件の全貌を語るので本を執筆してくれと依頼がくる。刑務所に赴くとある条件を言われる。ダリアンには女性ファンがいてファンレタ...

ハリー・ブロックはポルノ、バンパイアもの、SFものなど筆名を使い分けて「発表」している自称「二流小説家」。そんなある日4人の女性を殺害した死刑囚ダリアンから、事件の全貌を語るので本を執筆してくれと依頼がくる。刑務所に赴くとある条件を言われる。ダリアンには女性ファンがいてファンレターがくるといい、その女性と会ってダリアンとその女性を主人公にした物語を書いてくれ、というのだ。少し逡巡したあと承諾。さっそく仕事にとりかかるが・・ なにか前段が長い。事件としてはダリアンがやった殺人、そしてハリーが仕事を請け負ったからみの殺人。殺人現場は残虐。文体はハリーの独白調。訳文からはハリーのやさしいというかそんな性格がにじみ出る文体。ミステリーとしてではなく、きっと題名の通り「二流小説家」ハリーの遭遇した経験物語として読めばいいのかも。いやミステリー、探偵小説といっても基本は登場人物の遭遇した物語なのか。 2010発表 2013.1.25発行 図書館 (単行本は2011.3に出版)

Posted by ブクログ

2022/08/12

冴えない小説家が死刑囚から事件の全貌についての執筆を依頼される。そしてその条件として、自分を慕っている女性とのポルノ小説の執筆も依頼される。二流小説家から脱却するため主人公はそれらの女性にインタビューを行うと新たな事件が発生し、主人公は第一容疑者になってしまう 本筋の物語は面白く...

冴えない小説家が死刑囚から事件の全貌についての執筆を依頼される。そしてその条件として、自分を慕っている女性とのポルノ小説の執筆も依頼される。二流小説家から脱却するため主人公はそれらの女性にインタビューを行うと新たな事件が発生し、主人公は第一容疑者になってしまう 本筋の物語は面白く、助手との会話もユーモラスで楽しいが間に挟まれる主人公の作品による劇中作や作者の小説のような部分は読み飛ばした。また作者がポルノ業界の出だからか性的な用語が頻繁に出てくるので人を選ぶと思う

Posted by ブクログ

2022/07/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

『二流小説家』 デイヴィッド・ゴードン (ハヤカワミステリ文庫) いやー何て言えばいいんでしょう。 確かにすごい。 猟奇殺人だもんね。 なんでそこで腸を引っぱり出す !? と、つっこむ内容もエグイ(苦笑) しかしこれをミステリーとして読むと、どうも物足りない気がするのはどうしてだろう。 一読目の正直な感想は、え?これで終わり?だった。 いろんなミステリーの賞を総なめしているということで、さぞかし複雑な仕掛けや驚きの大どんでん返しが待ち受けているに違いない、と楽しみにしていたのだが、わりと普通に話は進んで行き、最後の最後に何か来るか?とドキドキしているうちに終わってしまった。 あれ?ミステリーじゃなかったのか…… どう読めばいいんだこの本は。 そして再読。 ああ、そうか。 主人公がいい人なんだ。 これはいいなぁ。 主人公のハリー・ブロックは小説家である。 さまざまなペンネームを使い分け(ときには女装もし)、SF、ミステリー、ヴァンパイア、ポルノなど、生活のためには何でも書く。 が、売れ行きはイマイチパッとしない、うだつの上がらない二流小説家だ。 同居の恋人ジェインには逃げられ、ビジネスパートナーの女子高生クレアにはてんで頭が上がらないという、冴えない中年オヤジだが、一部のマニアックな読者には支持されているらしく、そこそこファンもついていたりする。 ある日、ハリーのもとに、連続殺人犯として刑務所で暮らすダリアン・クレイという人物から手紙が届く。 ダリアンは、自身の事件の告白本の執筆をハリーに依頼してきたのだった。 が、それには一つ条件があった。 ダリアンを崇拝する女性たちを取材し、彼女たちを登場させたポルノ小説を書けというのだ。 ハリーは三人の女性に会いに行くのだが、直後、その女性たちが、ダリアンが過去に起こした事件と全く同じ手口で殺されているのが発見される。 ダリアンは無実なのか。 だとすれば真犯人は誰なのか…… ストーリー的には目新しいものはないが、目を引くのは何と言っても、物語ラスト近くの、殺人遍歴ともいえるダリアンの告白。 読んでいて気分が悪くなる。 殺すだけでなく、内臓を全部取り出し、バラバラにした体を並べ、そこに芸術性を見出す。 人間の体の、しかも“中身”に偏執するダリアンの異常性は、この物語の核だ。 一方で、はからずも事件に巻き込まれてしまったハリーは、いたって普通の常識を持つ善良な一般市民であり、この二人の、というか二つの世界が交差したときどうなるのか、という部分があまり描かれていないところが、私は物足りなかった。 この二人は、直に接触を持っているにもかかわらず、互いに影響を与えるでもなく、ハリーはダリアンの心の闇の部分に踏み込むことをしないまま、またダリアンは自己満足に浸ったまま、あっさりと死刑になってしまうのだ。 死刑の描写が異常に詳しいのが不気味だった。 ところで、話の途中で挟まれる、ハリーが書いたいわゆる“二流小説”が、結構楽しかった。 「残虐な殺し屋、冷酷なポン引き」とか、「惑星ゾーグ-さまよえる愛奴船」とか、タイトルも笑える。 思えばすべてはハリーの女装からはじまった。 恋人には出て行かれ、生活費のために女子高生の家庭教師をすることになり、ダリアンの依頼を引き受け、あげく殺人事件の容疑者にされ、おまわりさんにグーで殴られ、泥にはまり、真犯人に襲われ…… 最後にはダニエラとクレアとも別れて、またひとり机に向かう。 ハリー・ブロックの受難物語だと思って読めばこの小説、なかなかに味がある。 最後にクレアから届いたメールが、ハリーの人柄を表している。 「わたしが必要なふりをずっとしていてくれてありがとう。」 実はクレアもいい子だった。 最後に感動するとは思わなかったな。 なかなかよかったです。

Posted by ブクログ

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