王妃の帰還 の商品レビュー
みんなすごくいい子たちだなぁと思いながら読んだ。 当事者たちはすごく悩んでいるけど、大人になってから振り返ったらどれもこれもよい思い出に思える。 現実はきっと立ち直れないくらい傷つく人とか、やり直せない失敗とか、いっぱいあってこんなに上手くはいかないけど、この本の登場人物はみん...
みんなすごくいい子たちだなぁと思いながら読んだ。 当事者たちはすごく悩んでいるけど、大人になってから振り返ったらどれもこれもよい思い出に思える。 現実はきっと立ち直れないくらい傷つく人とか、やり直せない失敗とか、いっぱいあってこんなに上手くはいかないけど、この本の登場人物はみんな優しくて、みんなちゃんと成長してる。 そしてバトンは渡されたにも通じる、柚木さんの優しい文章だと思った。
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女子なら一度は経験したことのあるいざこざ。 グループから外れたり外されたり、誰かを無視したり無視されたりって、当時が胸が苦しくておかしくなりそうだったけど、今考えるとあの時しかできないいい経験だったかもしれない。 そんないざこざがあっても今も仲の良い友達を大切にしたいな。 一時的...
女子なら一度は経験したことのあるいざこざ。 グループから外れたり外されたり、誰かを無視したり無視されたりって、当時が胸が苦しくておかしくなりそうだったけど、今考えるとあの時しかできないいい経験だったかもしれない。 そんないざこざがあっても今も仲の良い友達を大切にしたいな。 一時的なグループの解散や脱退はあるけど、やっぱり元に戻るのが不思議!
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おもしろかった。あるあるー、こんなだったー。と思いながら読めた。大人の目線を持つホッシーや、お母さんがとても頼もしかった。子供の安全が一番。
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おもしろかったー!! 名門女子中学のスクールカーストについての話。 王妃である滝沢さんが、クラス中から、はみ出される。 最下層のグループの中に入ることになるが、 最下層グループも王妃には、迷惑!!って感じ。 王妃をもとのグループに戻すべく、いろいろと考える!! 女子校ということ...
おもしろかったー!! 名門女子中学のスクールカーストについての話。 王妃である滝沢さんが、クラス中から、はみ出される。 最下層のグループの中に入ることになるが、 最下層グループも王妃には、迷惑!!って感じ。 王妃をもとのグループに戻すべく、いろいろと考える!! 女子校ということもあり、グループごとの格差が こんなにあるものかー!?と疑いつつ、 おもしろく読めたよー!! エピローグで、王妃のことを名前で呼ぶシーンには、 ちょっと感動したなぁー。 思春期の学校生活って、 それが人生の全てって感じなんだよね。 それをうまぁーく、表現してた話だと思ったよー!!
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30ページまでは面白かった。 自分と照らし合わせると、田舎の公立中学に通っていて、情報量もオシャレ度も、ものすごく低い環境だったけど、人間としてずっと自由に生きてたなってこの小説を読んでつくづく思った。 みんなが縮こまっていて、呼吸出来なさそうな登場人物達、誰の事も誰の発言も、全...
30ページまでは面白かった。 自分と照らし合わせると、田舎の公立中学に通っていて、情報量もオシャレ度も、ものすごく低い環境だったけど、人間としてずっと自由に生きてたなってこの小説を読んでつくづく思った。 みんなが縮こまっていて、呼吸出来なさそうな登場人物達、誰の事も誰の発言も、全く何もしっくりこない。 最後の場面は良かったが、なんだかエネルギーを奪われた感が読了後に続いている。
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大学でフランス文学を学ばれた柚木先生が描く、クラスのマリーアントワネットとスクールカーストの話。中学生だった自分や今もオンナが多い会社で働く自分が感じるモヤモヤを言語化して、そのうえで元気をくれる一冊でした。 グループの明確化とか受け入れとか、社会人になったってこんなに大人な考え...
大学でフランス文学を学ばれた柚木先生が描く、クラスのマリーアントワネットとスクールカーストの話。中学生だった自分や今もオンナが多い会社で働く自分が感じるモヤモヤを言語化して、そのうえで元気をくれる一冊でした。 グループの明確化とか受け入れとか、社会人になったってこんなに大人な考え方できないよ〜と思う登場人物が多いけど、だからこそ学校が舞台にも関わらずどんな年齢でも楽しめる作品なのではないかと思います。 マリーアントワネットの史実に基づいた小説とかも読みたくなる。
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王妃の帰還 著作者:柚木麻子 発行者:実業之日本社 タイムライン http://booklog.jp/timeline/users/collabo39698 これもクラス内革命だ思春期のヒエラルキーと揺れる心情を描いた傑作。
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主人公の少女の成長が目まぐるしい。最初が保身ばかりだった主人公が、やがて強い意志をもって一歩踏み出し、踏み出しすぎたところで友人がそっと手を差し伸べる。 ただただ逃げてばかりの中学生の頃に読みたかったなぁ。
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スクールカーストとフランス革命をリンクさせた個性ある青春小説。小さい教室が世界の全てだったあの頃。その苦くも甘酸っぱい日々を思いだしました。最高のガールズ小説です!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
綺麗な憧れの王妃がある日城から追い出され、自分たちのところへ転がり込んでくる。憧れていた王妃の傲慢さ、空気の読めなさに耐えかねて王妃を更生させ、城へ帰還させる作戦を企てる。そんな中での王妃との関わり合い、仲間との衝突、新たな関係性などを体験してそれぞれが成長してゆく。 初めは王妃の傲慢さに呆れ、怒りさえも感じるほどであった。早く城に帰ればいいのに、とも思っていたけれど、範子たちと過ごしてゆく中で王妃の人間味のある、王妃でないただの女の子としての姿が徐々に現れてきて、読んでいてだんだん惹かれていく。それは王妃だけでなく、範子やチヨジたち、ひいては村上恵理奈の人間性も見ていくうちにはじめとの印象は変わっていく。良くも悪くもみんな弱くて、でも必死に強くあろうとしているのだ。こんなに怖いクラスあってたまるか、と思ったがキャラクターたちの内情は実際の高校生たちと同じなのかもしれない。一人になりたくない、なめられたくない、好かれていたい、人気な子に気に入られたい、認められたい。実際はそんなの叶えたところで、あまりに脆くて簡単に崩れてしまうが、そう願わずにはいられない。女子高生は誰もが心の奥底にそのような思いを秘めているのではないだろうか。
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