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ホテルローヤル の商品レビュー

3.2

506件のお客様レビュー

  1. 5つ

    22

  2. 4つ

    133

  3. 3つ

    232

  4. 2つ

    60

  5. 1つ

    15

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2013/10/03
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

直木賞受賞作品なので手に取りました。初めての作家さん。 読みやすかったけど、受賞するほどの作品? 廃虚のホテルから物語が始まって、どんどん過去に遡る。構成はおもしろい。ひとつひとつはそんなに響かないけど全部読むとじんわり心にしみてくる。 幸せは過去形で語ってナンボ。って言葉にドキっとした。

Posted byブクログ

2013/10/02
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

1話目の「シャッターチャンス」がちょっと苦手な感じだったけど・・・。 同じ場所を通じて起こる、様々な時代の出来事は、けっこう、興味深く読めました。 「シャッターチャンス」に出てくる彼が、実はホテルのオーナーの息子(前妻の子供)かと思ったりして・・・。 最後まで読んだ後、それが表記されているところがあるかと、ざっと探してみたけど、見つけられなかった・・・。σ( ̄。 ̄;

Posted byブクログ

2013/10/02

直木賞受賞作品ということで読んだ。 田舎のラブホテルに関わる人々のオムニバス。 文体が読みやすく、すっと場面が想像できて、表現力は素晴らしい。 ちょっとした日常、とっても幸せでも、ちょっと不幸でじめったした後味 どんなときに読んだら良いのだろう。

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2013/10/01

ラブホテル、湿原のある北の町、炭坑、という設定に登場人物の心の機微が折り重なって、日常の切なさや寂しさが、ホテルローヤルを取り巻いています。

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2013/09/28

一気に読める短編集である。それぞれの物語が微妙に繋がって、人生を物語っている。特に印象に残る内容ではないが、短い文章の中に名言がある。 ひやひや、ドキドキの小説ではなく、読み終わった後の印象も少ない。

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2013/09/27

Kindle版を買って、ちょっとした時間に読んだ。それほど面白いわけでもなく、直木賞??って感じだった。旬の一冊を読んだということが良かったのだと思う。

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2013/09/27

平成25年度上期直木賞受賞作 「ホテルローヤル」というラブホテルの客、従業員、経営者などの人々にまつわる人間模様を描いた短篇集。さらっと読み終えられる。全体的に暗い雰囲気の話で、個人的な感想としては、あまり面白くなかった。

Posted byブクログ

2013/09/27

最初、あれ~?いまいちかも・・・と思ったのですが、どんどんよくなり、なかなか楽しめましたw さらさらと読める感じ。ちょっと、表題に期待しすぎましたww

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2013/09/27

直木賞受賞作。 佳作だなあ、という感じ。 ある意味滑稽な、ラブホテルという舞台だが、北海道の湿原の物悲しい美しさに救われている。 それぞれが力のあるエピソードで、いつかふと思い出すかもしれないな、という残り方。 特別面白い訳ではなかったけど。 沢山本を読むようになると贅沢に...

直木賞受賞作。 佳作だなあ、という感じ。 ある意味滑稽な、ラブホテルという舞台だが、北海道の湿原の物悲しい美しさに救われている。 それぞれが力のあるエピソードで、いつかふと思い出すかもしれないな、という残り方。 特別面白い訳ではなかったけど。 沢山本を読むようになると贅沢になるもんだな(^_^;)

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2017/11/09

第149回直木賞受賞作。 ラブホテルを舞台にし、しかも作者の実家がそうだというので、結構話題にもなった作品だ。 その小説の中身はどんなのだろうと気になり、ついに読破した。 ●シャッターチャンス 恋人の貴史から投稿ヌード写真撮影に誘われた美幸。廃墟となったラブホテル「ホテルローヤ...

第149回直木賞受賞作。 ラブホテルを舞台にし、しかも作者の実家がそうだというので、結構話題にもなった作品だ。 その小説の中身はどんなのだろうと気になり、ついに読破した。 ●シャッターチャンス 恋人の貴史から投稿ヌード写真撮影に誘われた美幸。廃墟となったラブホテル「ホテルローヤル」で、恋人の野望をかなえるべく、言われるままにポーズをとりながら、美幸はそろそろお互いの家族に紹介した方がいいかなと思っていた。 ●本日開店 釧路川近くの「観楽寺」の二代目住職にとついだ幹子。少なくなる檀家との付き合いを保つため、一月に一回ぐらい、檀家の老人たちの相手をするのが幹子の務めだった。その代償として、「お布施」をありがたくいただいていた。 ●えっち屋 ホテルローヤルの創設者、田中大吉の娘、雅代は、閑古鳥のなくこのラブホテルを廃業することにし、片づけに追われていた。最後に各部屋に用意されているアダルトビデオをビデオ屋に返そうと、お得意先のビデオ屋に声をかけた。 ●バブルバス 貧しい暮らしを強いられている恵と真一の夫婦。そんな毎日の暮らしの中で年よりは死んでいく。観楽寺の住職に法事を頼んだのに住職は忘れてしまっていた。仕方なく法事の供養はキャンセルとし、用のなくなったお布施で、しばらく寂しい想いをしていた恵は、夫をホテルへと誘う。 ●せんせぇ 妻の浮気現場をみた高校教師は、その相手が妻の高校時代の校長と知り、二重に裏切られた気分になっていた。その高校教師を親に家出された女子高校生が、慕って後をついて来た。くったくのない女子高生に、いつしか、高校教師h、妻の浮気を打ち明けていた。 ●星をみていた ホテルローヤルの清掃係は60歳のパート女性のミコだった。10歳年下の無職の夫をもち、3人の子供は成人とともに家を出たが、次男を除き音信不通。夫と二人で生きていくためにだけ働いているような女性だ。そんな彼女にある日不幸な出来事がおこる。 ●ギフト ホテルローヤルがどうして建てられたのかがわかる章だった。創設者田中大吉は家族に反対されていたが、ラブホテルを経営したかった。るり子という愛人もできて、それまでの家族を捨ててでも、ラブホテルを経営することにした。それは、るり子が身ごもったからだった。 はやらない田舎のラブホテル。お客は決して裕福な人たちとは限らない。それでも、いろいろな人たちの複雑な事情がからみあって、ホテル経営はなりたっていた。 一軒のラブホテルにまつわる話がこんなにもあった。苦しい生活の中でも最後に行き着く息抜きはラブホテル、とか、男女の生々しい性を描いているのだが、そのわりには少しもいやらしさを感じない。登場人物たちもみな人生の裏道を歩いているような薄幸の人たちばかりだ。そこから、しっかりと大地に根付いた、ずぶとい生き方を感じた。 ラブホテルというところからさまざまな人生のエピソードが見えてくる。 未成年には少し早いだろうけれど、 ここって確かに、人生の勉強ができるところなのだなと思った。

Posted byブクログ