私と踊って の商品レビュー
やっぱりこの人の短編集ってそこまで好きじゃない。面白い作品ももちろんあるんだけど、すごく好きな系統ではないな…やっぱり引きで魅せるとこがこの人の真骨頂なんで、たとえしり切れとんぼであっても長編のほうが愛をかんじる。
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この世の終わりに踊る時も、きっと私を見ていてね。 ダンサーの幸福は、踊れること。 ダンサーの不幸は、いつか踊れなくなること―― 稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフに、舞台を見る者と見られる者の抜き差しならない関係をロマンティックに描いた表題作をはじめ、ミステリからSF、ショート...
この世の終わりに踊る時も、きっと私を見ていてね。 ダンサーの幸福は、踊れること。 ダンサーの不幸は、いつか踊れなくなること―― 稀代の舞踏家ピナ・バウシュをモチーフに、舞台を見る者と見られる者の抜き差しならない関係をロマンティックに描いた表題作をはじめ、ミステリからSF、ショートショート、ホラーまで、物語に愛された作家の脳内を映しだす全十九編の万華鏡。
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初めは世界観がわからないけど、読み進めていくうちにストーリーの輪郭が浮かび上がってくる、ミステリー的な感覚が面白いです。 淡々とした語り口が、そんな謎を含んだ世界観に拍車をかけます。 どの短編もSF的な要素を含みながら、日常と非日常が混ざり合っていて、読んでいるときは現実から...
初めは世界観がわからないけど、読み進めていくうちにストーリーの輪郭が浮かび上がってくる、ミステリー的な感覚が面白いです。 淡々とした語り口が、そんな謎を含んだ世界観に拍車をかけます。 どの短編もSF的な要素を含みながら、日常と非日常が混ざり合っていて、読んでいるときは現実から切り離されてるような感じでした。 お気に入りは「火星の運河」。 初恋的なセンチメンタルさが好きです。
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恩田陸短編集。バラエティに富んだ作品が19編収録。 恩田陸の短編は、物語世界をスパッと切り取った一部分を見せられている気になります。背後、いや周囲に大きな世界の広がりを感じさせられます。なので物語のプロトタイプやプロローグのような雰囲気を持ったものもあります。今までにも短編から長...
恩田陸短編集。バラエティに富んだ作品が19編収録。 恩田陸の短編は、物語世界をスパッと切り取った一部分を見せられている気になります。背後、いや周囲に大きな世界の広がりを感じさせられます。なので物語のプロトタイプやプロローグのような雰囲気を持ったものもあります。今までにも短編から長編へと繋がったものもありますし。そしてそれぞれ趣向が異なれど、どれも濃厚なまでに恩田陸の世界なんですね。次々と世界は変わるのに根源となるものは変わらない、そんな印象を受けます。 お気に入りは、「火星の運河」、「私と踊って」どちらも幻想的であり美しい。「少女曼荼羅」のある種のバカバカしさも素敵。そして「東京の日記」は確かに怖い。物語は世界を映す鏡。こわいこわい。
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短編集。おもしろかったー!恩田さんの短編集らしさ満載で。どれもが長編の一部だとか予告編だとかのよう。今回特に好きなのは<骰子の七の目>、対になっている<忠告>と<協力>、<死者の季節><二人でお茶を><東京の日記>。あとがき読んだら<東京の日記>が2010年夏の作品とあってびっく...
短編集。おもしろかったー!恩田さんの短編集らしさ満載で。どれもが長編の一部だとか予告編だとかのよう。今回特に好きなのは<骰子の七の目>、対になっている<忠告>と<協力>、<死者の季節><二人でお茶を><東京の日記>。あとがき読んだら<東京の日記>が2010年夏の作品とあってびっくり。(これは確かに書いた本人が一番驚いただろう…)恩田さんやっぱり大好き。文庫版が出たら買おう。
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恩田女史の短編集。 それぞれが、ちょっと不思議で変わった世界観を持っています。 まさに恩田World全開。 やっぱり面白い。
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恩田陸さんの短編集。 いくつかの話は、ちょっとだけ繋がってました。 個人的に一番好きだったのは、本の題名にもなっている 「私と踊って」 全体的にはうーん、オチがあまりない感じがした。 でも雰囲気は好きだから、寝る前とかに ちょっと読むといいかも。
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恩田陸のいろんな設定の短編。小説に浸るというのか、ほんとうに水に浸かっているかのように、読んでいる間自分に流れ込んでくる感じ。「二人でお茶を」と「台北小夜曲」と「東京の日記」がお気に入り。
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恩田陸は小夜子からずっと読んでいたのが ちょっと離れていて、久しぶりに読んだからか ジャンルとしても様々な 短く繋がりのない話のつまった短編集だからなのか 少し始めは読みにくく、入っていきにくい気がした。 それが「台北小夜曲」など、内容を知らずに読んだのに そして恩田陸の小説を...
恩田陸は小夜子からずっと読んでいたのが ちょっと離れていて、久しぶりに読んだからか ジャンルとしても様々な 短く繋がりのない話のつまった短編集だからなのか 少し始めは読みにくく、入っていきにくい気がした。 それが「台北小夜曲」など、内容を知らずに読んだのに そして恩田陸の小説を幾つか読んでいても エッセイなどは読んだことがなく 台北についてや、ある人物をモデルにしたという登場人物など、 出てくるとも全く予想もしていなかったものに 出会ったからか なんだかそれも恩田陸らしい、恩田陸の本に似合った 不思議のような気もして その辺りから入り込んで読むことが出来た。 その「台北小夜曲」などもよかったけれど 最後の一編「東京の日記」が印象的だった。 架空の日本の東京に滞在する外国人の日記という形式の 唯一横書きの短編は けれどそれだけ架空の形式でありながら 今の空気がして ある種の作家は 未来を見ようとしているからではなく 肌に感じることもふくめて、今を見ているから 未来について鋭いことを書いていることがあるのかもしれないと 以前感じたことを思い出した。
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