私と踊って の商品レビュー
ほんとうに、万華鏡のようにさまざまにきらめく短編ばかりで、うっとりしながら読み終えた。 私は「夜のピクニック」や「チョコレートコスモス」のような現実的でかっちりしたものが好きなのだが、短編はこういった不可思議な味わいのものが好きだ。長編でこれだとちょっとついていけないので。 「忠...
ほんとうに、万華鏡のようにさまざまにきらめく短編ばかりで、うっとりしながら読み終えた。 私は「夜のピクニック」や「チョコレートコスモス」のような現実的でかっちりしたものが好きなのだが、短編はこういった不可思議な味わいのものが好きだ。長編でこれだとちょっとついていけないので。 「忠告」と「協力」は思わずニヤリとしてしまう作品。さもありなんの結末なのだが、それが無性に心地よい。 台湾を舞台にしたものはエキゾチックな雰囲気で、よくわからないのだが、くらくらするような感覚を覚える。
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恩田さん久々の新作。待ってました!! SF、ファンタジー、ミステリ、様々なジャンルを楽しめる短編集です。 やはり恩田さんの書かれる文章は好きだな。 他のどの作家さんよりも、するっと自然に心に入り込んで来る。 対になっている作品があったり、 カバー下にも作品が載せられていたり(...
恩田さん久々の新作。待ってました!! SF、ファンタジー、ミステリ、様々なジャンルを楽しめる短編集です。 やはり恩田さんの書かれる文章は好きだな。 他のどの作家さんよりも、するっと自然に心に入り込んで来る。 対になっている作品があったり、 カバー下にも作品が載せられていたり(図書館の人は見れない^^;)と、 ちょっとした仕掛けと遊び心がある本ですね。すごく凝ってます。 徐々に異常さが明らかになっていく「骰子の七の目」 犬と猫がある日突然…!?「忠告」「協力」 外に出る度に風景が変わる奇妙な世界「少女界曼荼羅」 どこか懐かしさを感じる湿った都市「台北小夜曲」「火星の運河」 …等々、恩田ワールド全開。 順位を付けるのが難しいくらい、本当にどの短編も面白かったです。
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心変わり→変わること、なくなること。面白い!サイコロの七の目→時計。当たり前だと思ってることの異常さ。忠告→犬。可愛い。弁明→中庭の出来事の裏話。うまい。引き込まれた。少女界曼荼羅→面白かった!協力→猫はホラー。思い違い→ドミノっぽい。東京の日記→一番好き。
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坂東市の図書館【蔵書紹介】「夜のピクニック」で有名な恩田陸の新作短編集。いろいろなジャンルをちりばめていて、小説が苦手な方もきっと楽しめます。めずらしいところにおはなしが載っていたり、あとがきにある短編ごとの作者の心覚えも楽しめます。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
久しぶりの恩田さん新作!しかも短編集! 短い中で、色んなストーリーが展開される。しかも十九編!贅沢すぎる…。 読んでいて感じたのが、恩田さんの文章が自分に沁みこんでいく感覚。 恩田さんの綴った文章がじんわりと肌から沁みこんできて、違和感なく全身に浸透していく。実際には有り得ないけれど、本当に読みながら全身から何か馴染み深いものが浸透してくるような感じがした。 別に本は小さい頃から読んでいたし、初めて好きになった作家が恩田さんっていうわけでもないはずなんだけど、それでも私の読書の原体験がここにあるように感じた。 やっぱり私にとって恩田さんが特別な作家だということを改めて認識した一冊でした。
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久しぶりの恩田陸。 表題作の「私と踊って」もよかったけど、「火星の運河」も好き。 台湾行ってみたい。 それにしてもこの本、文庫化するときどうするのかなーとか、図書館泣かせの装丁だわねとか思ってしまうのは職業病。
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ひさしぶりの恩田陸さんの新刊です 短篇ですが、ぐいぐいひきこまれていきました♪ 個人的には少女曼荼羅の設定がおもしろかったです これの長編読んでみたいなー 夜の底は柔らかな幻が間も無く発売になります! たのしみだなー
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幻想的な味わいの短編集。面白かった。あとがきにミニ解説がある。 NHKスペシャル「知られざる大平博物館」に併せて作られた三冊の本のための連作って、そういう本に小説(短編だけど)が入っているのか。驚いた。「交信」って作品がカバーをはずした表紙に書いてあった。こんなところに小説が。
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全体的にさらりとした感じ. 「少女界曼荼羅」はこの設定で色々と読んでみたい. 「思い違い」は出だしで「おっ」と思ったものの,そういう落ちかーとちょっと残念に.
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SFのような、ファンタジーのような、ノンシリーズの短篇集。 よく言われる『奇妙な味』が一番近いか。 近作では東京創元社から出たケイト・アトキンソンの『世界が終わるわけではなく』( http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488016548 )に近い...
SFのような、ファンタジーのような、ノンシリーズの短篇集。 よく言われる『奇妙な味』が一番近いか。 近作では東京創元社から出たケイト・アトキンソンの『世界が終わるわけではなく』( http://www.tsogen.co.jp/np/isbn/9784488016548 )に近いテイストを感じた。 カバーの下にもユニークな短篇が隠れているので読み逃さないように注意w
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