1,800円以上の注文で送料無料

下に見る人 の商品レビュー

3.2

36件のお客様レビュー

  1. 5つ

    4

  2. 4つ

    6

  3. 3つ

    11

  4. 2つ

    7

  5. 1つ

    1

レビューを投稿

2022/06/18

2022年12冊目。 こんなにも上だ下だと考えながら生きていくのはしんどい。読んでも読んでもなかなかページが進まない…。正直、読んでいて疲れた。途中でリタイヤ!

Posted byブクログ

2019/10/04

人は意識的であれ、無意識的であれ、他者を自分より下に見てしまう(あるいは見たがる)動物のようだ。他者を自分より格下に位置づけることによって安心したいのだ。「甘い誘惑」の中で今時のいじめは「自分より優れている」または「優遇されている」と見える相手に攻撃が向く。そうしなければ自己の精...

人は意識的であれ、無意識的であれ、他者を自分より下に見てしまう(あるいは見たがる)動物のようだ。他者を自分より格下に位置づけることによって安心したいのだ。「甘い誘惑」の中で今時のいじめは「自分より優れている」または「優遇されている」と見える相手に攻撃が向く。そうしなければ自己の精神の安寧が保てないからだと分析している。私ももっともだと思う。読んでいて酒井さんの鋭い観察眼には驚かされる。同時に人間の「もっともっと」という果てしない欲望、他者を下に見なければ生きることが出来ないという貧弱で醜悪ですらある精神にぞっとする。という私も何処かで無意識に人を下に見ているのかもしれない。

Posted byブクログ

2017/10/01

人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあ...

人気エッセイストの酒井順子先生の著書。序列意識やマウンティング、差別、いじめの背景にあるのは、上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求があるから、それが酒井順子先生の主張。酒井順子先生自身の経験談に基づく内容で、それは全て上から目線ではなくて人を下に見たいという欲求が背景にあったからというお話だったけれど、私には上から目線ではなくて人を下に見たいの違いがよくわかりませんでした。でも、私も無意識のうちに、学歴や収入、容姿なんかで他人を自分勝手に見下したりしているのかな。

Posted byブクログ

2017/04/13

「負け犬」などは楽しく読めたが、こちらはだめでした。 著者の上から見ているところや、毒舌でいじめっ子気質...というのは、いじめられっ子気質の自分は正直読んでて不愉快になり。 後半はさっと流し読みしましたが、あまりしっくりこなかった。

Posted byブクログ

2016/09/15

あらゆる場面において自分が全体のなかでどの位置にいるのか気になる。 そして自分が優位に立てると安心する。 そういう状況が詳細に書かれていて読んでいてわかりやすかった。 他と比べず自分は自分として生きる境地に早くたどり着きたいなぁ。

Posted byブクログ

2016/08/12

酒井さんの書く文章の奥に、 いつも仄かな『いじめっ子』臭を感じ取り なんとな~く苦手意識があったのだけれど、 今回はそれを逆手に取るかのように 自らがいじめっこであったことを懺悔しつつ いじめっこの立場からいじめ問題を語っています。 『自分が下に見られたくないから、他の人を下に...

酒井さんの書く文章の奥に、 いつも仄かな『いじめっ子』臭を感じ取り なんとな~く苦手意識があったのだけれど、 今回はそれを逆手に取るかのように 自らがいじめっこであったことを懺悔しつつ いじめっこの立場からいじめ問題を語っています。 『自分が下に見られたくないから、他の人を下に見る』という心理、わかったようなわからないような・・・ でも小学生の頃から当然のように教室にはびこっていた グループという名のカースト制度は、 まさに他のグループの子たちを下に見て安心感や連帯感を強めていたんだと思う。 いじめ問題を考えるには、加害者側の声が重要という話には とても納得させられました。

Posted byブクログ

2015/03/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

この本は「論理的だが前回に読んだ本よりは頭がおかしくない」と以前に書いたが訂正。 充分頭がおかしかった(褒め言葉)。 「世代」なんてのは身につまされる話だった。 人は団塊の世代を見下し、ゆとり世代を見下し、バブル世代を見下し・・・ どの世代も見下し見下されて生きているんだなと。 それにしてもこの人は「ワタシは表向き普通にしていますが、実は内面はかなりのクズですよ」と書くことによって、読者が作者を下に見ることが出来て喜んでいるというのをわかっておられる。 そしてそんな読者を下に見て喜んでいる作者。 非常に面白い。

Posted byブクログ

2014/08/27
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

自分の過去をふりかえって、プチいじめの加害者だったかも、という過去を述べた散文集。読んでて嫌気がさして50頁あたりで放り出した。 自戒の念で述べてるんだろうけど、わざわざ自分がやってしまった嫌がらせを克明に残さなくてもいいのに、と思う。 ただ、昔は貧しい、汚らしい人がターゲットだったが、いまは優れている人がいじめの対象になる、しかも昔だったら被害者になりかねない層がネットでのいじめをする、というのは真理を突いている。有名人はタイヘンだな。

Posted byブクログ

2014/08/19

ずっと読みたかった著作なんですけれども、うーん…といった感じ。いや、まあ、いつもの酒井氏の著作という感じで楽しめはしたんですけれども、読後感は何とも腑に落ちない、「モヤッ」とした感じが残るのでした…。 ヽ(・ω・)/ズコー まあ、タイトルの通り、他人を下に見る、なんてなこと...

ずっと読みたかった著作なんですけれども、うーん…といった感じ。いや、まあ、いつもの酒井氏の著作という感じで楽しめはしたんですけれども、読後感は何とも腑に落ちない、「モヤッ」とした感じが残るのでした…。 ヽ(・ω・)/ズコー まあ、タイトルの通り、他人を下に見る、なんてなことは僕もしょっちゅうであり(!)、「分かるなぁ…」という感じで手にしたんですけれどもね。目新しい発見はこれといったありませんでした…。 ヽ(・ω・)/ズコー でもまあ、いつもの酒井氏らしい、時代批評と言いますか、雑誌のコラムを読むような感じで通勤時に重宝した著作でした! こういう軽いノリ? のエッセイをもっと読みたいですなぁ…おしまい。 ヽ(・ω・)/ズコー

Posted byブクログ

2014/07/27

他者への上から目線のその高さが、納得行かない人に出会った時、無性に腹が立つのである。気に食わない女上司や先輩、噛み合わない友達も、自分や周りにいる人間に対して向ける上から目線や卑下する視線を感じてしまうがために無性に腹が立っていたのだ。しかしこの本を読みながらはたと気がついた。き...

他者への上から目線のその高さが、納得行かない人に出会った時、無性に腹が立つのである。気に食わない女上司や先輩、噛み合わない友達も、自分や周りにいる人間に対して向ける上から目線や卑下する視線を感じてしまうがために無性に腹が立っていたのだ。しかしこの本を読みながらはたと気がついた。きっと、こんなことを感じている自分自身が、しっかり周りの誰かを無自覚に下に見ている可能性が高いということを。ドリフやお笑い番組の解釈には賛同できない部分があったが、自分が何かしらに対して下に見てしまう自分に気がついた時は、正直に自覚し、心にとどめておくことが大人としてのマナーであるのだと再確認した。しかし、同級生をマトリックスで分類するあたり、流石だと思いました。

Posted byブクログ