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下に見る人 の商品レビュー

3.2

36件のお客様レビュー

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2013/02/09

酒井さんらしい切口で書かれているので、あまりダークにならないのがイイ。ドヤ顔の解釈は最もだと思った。

Posted byブクログ

2013/02/03

「負け犬」の流行語を作った著者の本音トーク。 道徳観を取り払ったとき見えるあれこれのこと。 なるほどと思うところもある。

Posted byブクログ

2013/01/27

サカジュンさん、ある時期からずっと読んでいます。 物事を見る視線の鋭さ、といいますか「斜め加減」が小気味良く 読んでて「すっきり!」ということが多かったのですが、…最近ちょっとテイスト変わったのかな。心境の変化? 私は今回の「下に見る人」そうそう、そういうものだよなぁという共感...

サカジュンさん、ある時期からずっと読んでいます。 物事を見る視線の鋭さ、といいますか「斜め加減」が小気味良く 読んでて「すっきり!」ということが多かったのですが、…最近ちょっとテイスト変わったのかな。心境の変化? 私は今回の「下に見る人」そうそう、そういうものだよなぁという共感が 今までと同じようにありながら何だか楽しく読めませんでした。 何といいますか、綴るために無理やりご自分の人生にその視点を持ち込んで語りだしてしまったような居心地悪さといいますか。 確かに下に見る、比較することで人は自分の位置を決めたりします。 でも、そんなに露悪的にならなくても、と思ってしまうのです。 痛いといいますか。サカジュンさん、そんな嫌な人じゃないはず。 今も視線がシビアなだけなのだと思いたい。けど。 これ読んでサカジュンファンが離れないといいなぁ、と思います。

Posted byブクログ

2013/01/28

作者がいかにして他人を下に見て優越感に浸り、下に見られて敗北感を感じつつ生きてきたか、子供時代から現在までのあらゆる種類の価値観に因る人間関係が綴られている。 私は酒井順子と同年代なので、バブル時代の話や未婚・既婚問題などには思わず頷く記述が多かった。特に最後のテーマ「上から目線...

作者がいかにして他人を下に見て優越感に浸り、下に見られて敗北感を感じつつ生きてきたか、子供時代から現在までのあらゆる種類の価値観に因る人間関係が綴られている。 私は酒井順子と同年代なので、バブル時代の話や未婚・既婚問題などには思わず頷く記述が多かった。特に最後のテーマ「上から目線」「ドヤ顔」についての考察には大いに納得。 『日本は昔から“出る杭は打たれる”社会だったから、出た杭に対して「上から目線」「ドヤ顔」という言葉を使って「あなた、出てますよ。引っ込めたほうがよくないですか?」と知らせる言葉である。そこには「みんな一緒、っていう約束でしょ?」という強い同調圧力がある。』 この本に書かれていることは多分、みんながうっすら感じていることだと思うのだけど、それを改めて明文化して示されると、うんうん!と大きく頷いてしまうのだ。そこが酒井順子の著作の面白さだと思う。 女の友情は脆いと言われているけれど、その原因はこの本に書かれているような「常に優越感を感じていたい女心」だ。 実際、私自身にもそういうところが多分にある。 就職してすぐの頃、少ない給料から家賃だの保険だのを支払わねばならず、常に金欠で、親と同居の同僚たちが何万円もする服を平気で通勤服にしているのを羨ましいと思いつつ、そんな自分を認めるのも悔しいから 「門限?大変だね~。私?私は朝帰り。」 「えっ、お弁当お母さんが作ってるの!?」 などと細かいところで自由と自立の素晴らしさを強調してみたりして。 世の中のいじめや人間不信の多くは、人をカテゴリ分けし、自分が属すカテゴリに勝手な優位性をつけることから始まる。 私もそれをやりがちだ。 今日だって、成人式に出席すべく着飾った成人女性たちをテレビで見ながら「髪の盛りが高いほど偏差値は低いんだろうな」などと勝手なイメージでカテゴリ分けして見下して。 いかんなぁ。

Posted byブクログ

2013/01/20

著者のサカジュンは、同い年であり、似たような境遇(負け犬)なので親近感を抱き、できれば友だちになりたいものだ、とおもっていたのだが、一昨年あたりから 「ん? 待てよ。友だちになっても長続きしないタイプのような……」 という気がしてきていた。 でもって本書を読んだらそれが確定した。...

著者のサカジュンは、同い年であり、似たような境遇(負け犬)なので親近感を抱き、できれば友だちになりたいものだ、とおもっていたのだが、一昨年あたりから 「ん? 待てよ。友だちになっても長続きしないタイプのような……」 という気がしてきていた。 でもって本書を読んだらそれが確定した。 「アカン、友だちづきあい、でけへんタイプだった……」 好きなものや価値観が似ているから友だちになれるような気がしていたが、やはり育ってきた環境と根本にある性質が対極にある人とは、友だちづきあいは難しい。 たとえば“鉄子友”や“負け犬同盟”または“『枕』愛好者”としてなら、楽しくお話して盛り上がれるだろうが、お互いの深いところまでさらけ出す友人関係、となるとやはり……なのである。 なにしろサカジュン、とにかく 「他人の目が気になる人」 である。 でもって気にするのは、サカジュン自身がそれこそ重箱の隅をつつくように他人を見ているから、なのであって、そのへんの感覚がわたしにはどうにもこうにも、なのである。 このひと、こんなに他人の目を気にして生きてたら、そりゃ疲れるでしょうよ、と同情してしまいそうなのだが、実は彼女はその疲労は気にせず、意地悪い目でもって観察しまくった人々をネタに本を書いてるのだから心配するのもアホらしい、という話になる。 つーか、ここまで他人のことを気にして観察しないと、おもしろいコラムとかエッセイって、書けないのね。 本書はそのサカジュンの、徹底的に自身の意地悪い部分をさらけ出し、そこに冷静に分析した現代社会のありようと、人々の心理をうまい具合に混ぜ込んだ、読むとちょっといゃあなきぶん、になる一冊。

Posted byブクログ

2013/01/13

下に見るというのは、何気なく、無意識に私たちがしていることなんだと読んでて気づかされました。 人間関係において切り離せなくなってることなんだなと痛感。 できればこの思想がなくても円滑に人間関係を築いていきたいですね。

Posted byブクログ