逆回りのお散歩 の商品レビュー
長編が続いていたので、今回は短めの話しで読みやすかったです。となり町戦争で三崎ワールドにはまった人にオススメ。
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+++ インターネット上ではじまる、不条理な「戦争」 デモ、炎上、ステルスマーケティング─市町村合併を巡って、市役所VS反対派の静かなゲリラ戦がはじまった。現代の「見えない戦争」を寓話的に描く、ヒット作『となり町戦争』に続く系譜の最新作。 +++ 表題作のほか、「戦争研修」 ++...
+++ インターネット上ではじまる、不条理な「戦争」 デモ、炎上、ステルスマーケティング─市町村合併を巡って、市役所VS反対派の静かなゲリラ戦がはじまった。現代の「見えない戦争」を寓話的に描く、ヒット作『となり町戦争』に続く系譜の最新作。 +++ 表題作のほか、「戦争研修」 +++ 表題作は、『となり町戦争』とはいささか異なる種類の戦争の物語である。隣町との統合計画を目の前にして、インターネットによる情報操作に始まり、実際の陽動作戦やそれに対抗する便乗作戦など、情報戦、頭脳戦の趣が強いものである。命は脅かされないが、操作された情報にどっぷり浸かり、選択を誤る恐ろしさはひしひしと感じられる。いま自分が下した判断は、果たして本当に自分で考えたことなのだろうか、と自信がなくなりそうである。折しも選挙戦真っ只中、心して情報を取捨選択しなければ、と思わされる。 「戦争研修」は『となり町戦争』に続く物語であり、いまはまだ夢物語のようなものだが、いつまでも夢物語であってほしいものだと、切実に願わずにはいられない。 まさにいま読むべき一冊だったような気がする。
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『逆周りのお散歩』 主人公の聡美が久しぶりに高校までを過ごしたA市を訪れたところから物語りは始まる。 A市とC町の統合が進む中、聡美は統合の影に陰謀が潜んでいることを知らされる。 陰謀論、ネット発のデモ活動、ステマなど、今日本でもよく目にする光景が描かれている。 統合推進派・...
『逆周りのお散歩』 主人公の聡美が久しぶりに高校までを過ごしたA市を訪れたところから物語りは始まる。 A市とC町の統合が進む中、聡美は統合の影に陰謀が潜んでいることを知らされる。 陰謀論、ネット発のデモ活動、ステマなど、今日本でもよく目にする光景が描かれている。 統合推進派・反対派双方の主張を半信半疑に聞きながら、 何が本当のことかわからず戸惑う聡美は平均的な国民像だと思う。 時事ネタが色濃く出ているのは趣味が分かれるところか。 三崎氏の作品の中ではかなり現実的、というか、仮想現実の要素が薄い物語だった。 少々物足りない部分はあったけれど、今いる世界の姿を疑う視点は深みがある。 現実を知らなければ平和だけれど、考えることをやめたらそこでおしまいという考え方は好き。 『戦争研修』 『となり町戦争』スピンオフ。 もうすぐ戦争を始めようとする町の公務員の話。 短い物語だったけれどこちらの方が印象強く残った。
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期待を裏切らなかった三崎亜記ワールド。 三崎亜記は短編のほうが好き。というか、長編だと難し過ぎて、読み切れないことがある。 「逆回りのお散歩」もちょっと長く感じてしまった。
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〈内容〉インターネット上ではじまる、不条理な「戦争」 デモ、炎上、ステルスマーケティング─市町村合併を巡って、市役所VS反対派の静かなゲリラ戦がはじまった。現代の「見えない戦争」を寓話的に描く、ヒット作『となり町戦争』に続く系譜の最新作。
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