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逆回りのお散歩 の商品レビュー

3.1

45件のお客様レビュー

  1. 5つ

    1

  2. 4つ

    8

  3. 3つ

    29

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2013/01/25
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

表題作と短編『戦争研修』 戦争研修は『隣町戦争』のスピンオフ。だからか、三崎ワールドでも後味の悪い方。 表題作の方は、真実と史実、情報と捏造等、一筋縄ではいかないテーマを市町村の合併を切り口に、鮮やかに提示してみせる手際に脱帽。

Posted byブクログ

2013/01/22

淡々とした文章が得体の知れない恐ろしさを出していて、これぞ三崎ワールドといった感じ。 市町村合併、ネット炎上、ステマ等、今の世相を反映していながらも、どこか奇妙な感じがして、主人公と一緒にいいように踊らされた気分です。 一部だけ切り取られた情報にコロッと騙されてしまうというのは、...

淡々とした文章が得体の知れない恐ろしさを出していて、これぞ三崎ワールドといった感じ。 市町村合併、ネット炎上、ステマ等、今の世相を反映していながらも、どこか奇妙な感じがして、主人公と一緒にいいように踊らされた気分です。 一部だけ切り取られた情報にコロッと騙されてしまうというのは、誰しもが体験していることです。 真実って、なんなんだろう…

Posted byブクログ

2013/01/22

図書館にて。 「コロヨシ」シリーズではない久しぶりの新刊。 相変わらずの世界観を堪能した。 異空間でありながらすぐ隣にありそうな、実は日常にまぎれて気付けていない理不尽なことの暗喩のような。 例えば一つのテーマである戦争を計画された業務として描くことによって、言葉遊びのように理屈...

図書館にて。 「コロヨシ」シリーズではない久しぶりの新刊。 相変わらずの世界観を堪能した。 異空間でありながらすぐ隣にありそうな、実は日常にまぎれて気付けていない理不尽なことの暗喩のような。 例えば一つのテーマである戦争を計画された業務として描くことによって、言葉遊びのように理屈を取って付けてはいるけれど結局は淡々と人を殺すことをすすめているのだと空恐ろしい気持ちになって来る。 考えないこと、流されることの怖さ。 立ち止まって振り返ったらすぐ後ろに誰かいるような、自分だけが知らない何かがあるような気分になった。

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2013/01/20

情報氾濫社会。マスメディアに翻弄され、洗脳され思うがままに操られる我々。日々何が真実なのかも見極められず右往左往を余儀なくされている。著者は訴える。真実など見方次第でどうにでも変わる。大切なのは自分。自らの信念であることを諭してくれる。ラストシーン。真実を見出すべく自ら立ち決意す...

情報氾濫社会。マスメディアに翻弄され、洗脳され思うがままに操られる我々。日々何が真実なのかも見極められず右往左往を余儀なくされている。著者は訴える。真実など見方次第でどうにでも変わる。大切なのは自分。自らの信念であることを諭してくれる。ラストシーン。真実を見出すべく自ら立ち決意する主人公の姿は眩いばかりの清々しさがあった。一歩踏み出す勇気をもらえた。このほか、男と女の関係、婚姻とは、行政とは、志とは・・・・戯画化されてはいるが、様々な問題提起があり思索を拡げた。ストーリーも起伏に富んでおり、音のないジェットコースターのような衝迫を満喫できる。静けさは、いつ何が起きるか分からない恐怖を煽り、息を潜めさせ固唾を呑ませた。ときおり飛び出る手練のキラーセンテンスも展開を盛りたてる。久しぶりに三拍子そろった秀作を楽しんだ。

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2013/01/16

真実とは、作られたもの なんて言葉がよくあう話 一見普通に見えるものが作られた真実 現代が抱える問題を提起しているように思える 面白いけど、なんだか腑に落ちないところも デビュー作のとなり町戦争のようにインパクトは強いが、他のジャンルもみてみたい

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2015/09/14

この「緊張感」が たまりませんねぇ いつものように 無機質、極力感情の表出を押さえた登場人物たち そして 大胆な虚構の物語の設定 ただ 短編になっている分だけ ちょっと 物足りなさは 否めません それでも 時々 目と心に触れたい三崎ワールド これまでの作品をもう一度読んでみ...

この「緊張感」が たまりませんねぇ いつものように 無機質、極力感情の表出を押さえた登場人物たち そして 大胆な虚構の物語の設定 ただ 短編になっている分だけ ちょっと 物足りなさは 否めません それでも 時々 目と心に触れたい三崎ワールド これまでの作品をもう一度読んでみようかな という気にさせられてしまいます

Posted byブクログ

2013/01/10

ステマ・炎上・捏造…。 ネットや実社会での情報操作。 「真実とは」「史実とは」。 難しい問題を身近に感じられた。 となり町戦争のスピンオフ短編も収録。 よほど気に入ってるんだろうが 小出しにするより まとまった物を読みたい。 【図書館・初読・1/10読了】

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2013/01/04

「となり町戦争」のスピンオフ併録という事で読んでみました。あぁこれぞ三崎さんだなぁと思う作品(^^)表題作も現実に起こりそうで怖い(--;)

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2012/12/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 三崎さんぽく、なんとなく無機質で透明感のある文体。となりまち戦争のような地方自治に関する話で期待して読みました。ただ内容はちょっと??。ある町と市との合併計画にともなう反対運動に関わる人々の物語なんだけど、いろいろな伏線がありながら、なんとなく終わってしまうような感じ。主人公の女性もなんか裏がありそうな感じながら、そのまま終了で、ちょっと消化不良の感あり。

Posted byブクログ

2012/12/20

「となり町戦争」前夜とも呼ぶべき短編はとてもよかったのですが、肝心の本編は三崎エッセンスが皆無で、これだったら三崎が書く必要無いよね、みたいな。三崎作品で初めての★三つ。

Posted byブクログ