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歓喜の仔(下) の商品レビュー

3.5

63件のお客様レビュー

  1. 5つ

    9

  2. 4つ

    23

  3. 3つ

    19

  4. 2つ

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  5. 1つ

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2013/04/07

上下巻一気読みしました。 「悼む人」があまり好みでなかったので、今回はどうだろうと不安だしたが面白かったです。 ただ、お父さん、お母さんが悲しすぎます。

Posted byブクログ

2013/03/31

名作「永遠の仔」のイメージが強烈だったので、今回の作品は期待をしすぎたのかもしれない。 題名からすると、関連作品かもと思ってしまうが、「永遠・・」とは子供が主人公という以外は全然違うし、今回の作品は、デビュー前の懸賞応募作品に手を加えたもので、構想はずいぶん昔からあったと、後書き...

名作「永遠の仔」のイメージが強烈だったので、今回の作品は期待をしすぎたのかもしれない。 題名からすると、関連作品かもと思ってしまうが、「永遠・・」とは子供が主人公という以外は全然違うし、今回の作品は、デビュー前の懸賞応募作品に手を加えたもので、構想はずいぶん昔からあったと、後書きにある。 これ以上ないという劣悪な環境の中に置かれた子供達が、それでもまっすぐに、前だけを見て進んでいくという、すがすがしいには違いないのだが、ただ淡々と話が進んで、クライマックスも、感動もないまま終わってしまった・・・う~ん、ちょっと期待はずれだったな。 作者は、この作品に特別な思い入れでもあるのか、あとがきではくどいほどの謝辞を述べているが。

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2013/03/26

読了!★★★★☆ 2012年12月読了。 ルスランとの別れのシーンが良かった。 必死というか、一生懸命に気持ちを伝えようとしている事が とても良くわかった。 私にとってこの物語で印象的だったのは 無償の献身。 それはやはり「許し」に繋がっているのだろうか。 他の天童作品のよう...

読了!★★★★☆ 2012年12月読了。 ルスランとの別れのシーンが良かった。 必死というか、一生懸命に気持ちを伝えようとしている事が とても良くわかった。 私にとってこの物語で印象的だったのは 無償の献身。 それはやはり「許し」に繋がっているのだろうか。 他の天童作品のように ベートーヴェン第9交響曲第4楽章「歓喜の歌」

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2017/11/09

暗い話の上巻でしたが、下巻では物語がますます広がりをみせ、 不幸なこの一家の献身的な お互いを支えあっている理由が明らかにされました。 誠、正二、香の3人の子供たちがかかわる周りの人々の 生活環境やそれぞれのエピソードも盛り込まれています。 裏社会に生きる人々の切ない思いや 親...

暗い話の上巻でしたが、下巻では物語がますます広がりをみせ、 不幸なこの一家の献身的な お互いを支えあっている理由が明らかにされました。 誠、正二、香の3人の子供たちがかかわる周りの人々の 生活環境やそれぞれのエピソードも盛り込まれています。 裏社会に生きる人々の切ない思いや 親から見捨てられた子供の「母への想い」なども書きつづられ、 天童さんならではの、 ストーリーの味付けになっていました。 まーちさん同様の意見ですが、 あっと驚くのは、やはり「父の行方」です。 これがこの物語一番の中心となっているのですから とても大事な役割をしていました。 すべての謎が明らかになったとき、 子供たちの心の底から湧きあがる 「生きていこう」という強い想いが、 そのまま題名になっていたのでしょう。 どんな逆境におかれても ひどい「どん底」の生活を強いられていても、 「生きる」という想いは、 誰かとささえあってこそ、より一層強い力となるのですね。 この物語は、実在する可能性のある話です。 困難にも負けずに雄々しく生きていくこの子供たちに 惜しみないエールと拍手をおくりたいです。

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2013/03/18

勿論感動を期待して読んだんです。なんたって「永遠の仔」書いた人ですから。あぁそれなのに・・・、仕掛けはMナイトシャマランですか!?最後まで真面目に読んで損した気分。バラ子さんはいいとしても落ちに使っちやダメでしょ。ホラー映画じゃないんだから。よく作り込まれたいい話にはなってるとは...

勿論感動を期待して読んだんです。なんたって「永遠の仔」書いた人ですから。あぁそれなのに・・・、仕掛けはMナイトシャマランですか!?最後まで真面目に読んで損した気分。バラ子さんはいいとしても落ちに使っちやダメでしょ。ホラー映画じゃないんだから。よく作り込まれたいい話にはなってるとは思うけれど・・・。みんなレビューは好意的だね?ガッカリした人はいないの?

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2013/02/28

しょっぱなから何とも救いようのない物語です。父が失踪、母は寝たきり。歌を失くした兄と、色を失くした弟と、匂いを失くした妹。子供たちだけで違法な仕事に手を染めながら生活する姿はなんとも痛々しくって。本当にひどい世の中。日本はいい国のように思われているけれど、それでも彼らにとっては「...

しょっぱなから何とも救いようのない物語です。父が失踪、母は寝たきり。歌を失くした兄と、色を失くした弟と、匂いを失くした妹。子供たちだけで違法な仕事に手を染めながら生活する姿はなんとも痛々しくって。本当にひどい世の中。日本はいい国のように思われているけれど、それでも彼らにとっては「がれきの町」とあまり変わらないのかも。 それでもお互いに助け合い、母の介護もこなしながら日々の生活を続ける兄弟。読み進むうちに不思議とあまり「不幸」という気がしなくなります。そしてラストには希望もあって、タイトルの意味も生きています。 にしてもあの真相には驚いた……そういうことだったのか!

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2013/02/27

この上下巻が初天童さんなのだが、思ってたより読みやすく きれいごともなく好きなタイプのお話だったので 永遠の仔もがぜん読みたくなった。 前編の重苦しさに耐えたのが報われていくように、 後編はどんどん物語が展開していき、あぁこれてミステリーだったのね と遅まきながら気づく次第でした...

この上下巻が初天童さんなのだが、思ってたより読みやすく きれいごともなく好きなタイプのお話だったので 永遠の仔もがぜん読みたくなった。 前編の重苦しさに耐えたのが報われていくように、 後編はどんどん物語が展開していき、あぁこれてミステリーだったのね と遅まきながら気づく次第でしたが、読後感もよく素敵な本でした。 とにかく保育園の子供たちがいい、希望の光そのものだ。

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2013/02/26

ひたすら置かれてる境遇にめげず3人の兄弟が生き抜く今と、両親の若かりしころのエピソードといったりきたり。なんて酷い親と感じながら、親として大変な時もあったと共感できたり… 最後の父親の結末は予想できず心地よい裏切られ感があった。 でも、やっぱ天童作品は『永遠の仔』が好きだなぁ。

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2013/02/24

渾身の力が注がれている重い小説でした。 自分はやはり、気が小さいのかと思ってしまいます。 兄妹の境遇のあまりの苛酷さに衝撃を受け、読んでいる間ずっとそのショックを引きずっていました。 小説から投げかけられる言葉をたくさん受け取りながらも感想が上手くまとまりません。気持ちを揺さぶら...

渾身の力が注がれている重い小説でした。 自分はやはり、気が小さいのかと思ってしまいます。 兄妹の境遇のあまりの苛酷さに衝撃を受け、読んでいる間ずっとそのショックを引きずっていました。 小説から投げかけられる言葉をたくさん受け取りながらも感想が上手くまとまりません。気持ちを揺さぶられるばかりで冷静に読めない自分です。 3人の兄妹、誠と正二と香の境遇が本当に悲惨で辛い。 まだ子どもなのに、続けるしかない日常が苛酷過ぎて読むのが苦しかったです。 救いはないのだろうか? 事態が好転してくれないだろうか。 何故こんなに理不尽なことが起こってしまうのか? 読みながら怒りが込み上げてきた。 とにかく感情に訴えかけられてしまって、可哀想でたまらない。 どうかこれ以上ひどい目に遭わないようにと、祈りながら、願いながら読みました。 終盤、明らかになった真相に驚き、かせが外れた兄妹の支え合いに感涙。 誠はとにかく必死に働き家族を守っていた。 追いつめられる自分を、内戦の町に生きる少年リートを仮想することで支えていたことに心掴まれる。 正二は寝たきりの母の世話を一生懸命こなしながら、重い事実を抱え込んでいた。 まだ幼稚園生の香にいたっては胸が痛いとしか言いようがない。 この先、この兄妹たちが生きてきてよかったと思う時が多くありますように。 うれしいこと、楽しいことを、たくさん経験できますように。 清濁合わせ持つ人間社会のこと、生き抜くということ、希望を持つこと。 心静まり、教えられることの多かった小説です。 悪やひどいことがなくならないこの世の中。それでも信じようという作者の良心がこめられていたのだと思います。 つらかった。それでもやはり読んでよかったです。

Posted byブクログ

2013/02/08

読み応えはあったけど、何とも辛く暗い気持ちにさせられる本だった。2つの話がシンクロしていることの意味は良く分からなかった。

Posted byブクログ