走りながら考える の商品レビュー
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努力があるから挫折がある。 挫折は人生に起伏をもたらすもの。 人生は、穏やかな挫折を受け入れること。最後は負けで終わる。しかし負けと幸福感は別である。 ウサイン・ボルトは生まれつき脊柱側弯症である。 夢は持つべき。叶わなくても。できなくてもやる。挑むことが大事。 幸福は今しかない。夢は今を輝かせるために持つもの。 夢の実現を目指すと、我慢しなければならないことがある。他の選択肢をあきらめるという決断。 苦しさ、一生懸命、必死、でやっている人は、無我夢中、リラックスした集中、に勝てない。 負けや失敗は思っているよりも悪くない。勝ちには負けがつきもの。勝ち負けがあっても、それはすべてではない。 結果に依存しすぎると、人生は意味がなくなる。プロセスの中に喜びを見出すことが知恵。 毎日夢を求め、目を輝かせて生きていれば、叶っていなくてもすでに努力は報われている。 イメージできるものは実現できる。やってやるぞ、よりできてしまいそうだ、という感覚。 人は毎日老いる。だから今日という日を一生懸命生きることしかない。
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良書。 人生や無常な現実に対する為末さんの考え方を記した本。 一流のアスリートの思慮深く老成した価値観からは学べる事が多いと思う。
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為末さんの著書を読むのは2冊目。 前作同様、努力してもし尽くしても叶わない夢にどのように向き合うのか、気持ちをどのように整理するのか、それでもモチベーション高く持ち続けるにはどうすればよいか?など、人生を生きていくうえで、また子どもと接する上で大切なことがたくさん散りばめられていてとても勉強になった。 諦めること、冷静に、客観的に判断することも大切だけど、同時に諦めないことも大切。 自分が本当に諦めたくないとこは何か?と自分に向き合うことが大切。 特に印象に残ったのは「欠点」には存在理由がある、ということ。 すごくなるほどな、と感じた。 欠点を無くそうと、克服しようとすると実は良い部分を殺してしまうこともあるんだな、と。 そういう理由で短所を補おうとするよりも長所を伸ばすほうが理にかなってるんだな、と。 以外、読書メモ。 ・失敗を「すべて」ではなく、成功への長い道のりの「一部」ととらえる ・立ち上がれたことが自信になる(勝利そのものは自信にならない) ・自分で選んだものは、失敗や反省も含めて、濃い(自分で選んだものは最初から最後まで自分の責任) ・自分自身の「臨界点」を知る(本気でやることで限界が見える) ・「他人軸」から「自分軸」へシフトする(他者評価でなく自分評価へ) ・残念ながら「やればできる」は幻 ・残念ながらほとんどの人生は「負け」で終わる(「一番」は瞬間的な事実) ・挫折は早いうちに味わったほうがいい(自分の「弱さ」を早く知る) ・欠点には存在理由がある(全体のバランスで見始めると、欠点が欠点だけで存在しているのではなく、長所とセットになっていることがほとんど。必要な副作用。欠点も短所も悪い癖も飲み込んで、その中の伸びる部分を見つけ、そこに時間や労力を投下するという方法が効率的) ・夢を持ちなさい、たぶん叶わないけれど(輝きは、夢が叶う、叶わないに関係ない) ・長期で追いかける大目標があると、短期であきらめるものが出てくる ・人の真似をしている限りは、ずっと2番のままだ ・勝ちやすい「場」を探すのも手だ(どこなら勝てるか、その中でいかに勝てるか、を考える能力も必要) ・本当に強いのは、気づいたら努力していたという人(「苦しさ」や「一生懸命」「必死」でやっている人は、「無我夢中」「リラックスした集中」でやっている人にはどうしたって勝てない) ・「一番を目指す」を、モチベーションに使う(自分を鼓舞するためのツール) ・結果に依存し過ぎると、敗北感が強くなる(結果に依存しすぎていると、人生なんてほとんど意味がなくなってしまう。結果とは関係なくプロセスの中にいかに喜びを見出すかは大きな知恵だと思う。) ・一番を目指している。そのこと自体が幸せなのだ(すでに努力は報われている。) ・「考えた」ではなく「感じた」「思った」トークをしよう(判断、理屈、理論は脇へ置く) ・体感の先にあるものが、イメージ ・老いていくから毎日を一生懸命生きるしかない。「今自己ベスト」を突き詰める ・テンションが上がる原体験を思い出してみる(好きなものリスト。人生はワクワクしたものに変化する)
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為末さんはたまにツイートがタイムラインに流れているのを見たことがあるけど、どういう人なのかこの本を通して知れてよかった。アスリートの人生観だとか、プライドやメンツ、勝ち負けについて、そういったものに対する考え方。
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本文より ?夢はその今を輝かせっるためにあると思う。 そしてその輝き自体は、その夢がかなう、かなわないなんて関係ない ?批判は攻撃だから反撃しやすいけれど、期待は応援だから無視しにくい ?起こった出来事は同じでも、自分がする解釈、自分が付ける意味によって物事の見え方やあり...
本文より ?夢はその今を輝かせっるためにあると思う。 そしてその輝き自体は、その夢がかなう、かなわないなんて関係ない ?批判は攻撃だから反撃しやすいけれど、期待は応援だから無視しにくい ?起こった出来事は同じでも、自分がする解釈、自分が付ける意味によって物事の見え方やありさまが 変わることはとても多い。
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・恥ずかしいという気持ちが成長を止める ・立ち上がった瞬間が自信になる ・自分で選んだものは、失敗は反省も含め濃い ・残念ながらほとんどの人生は負けで終わる ・勝ちやすい場を探すのも手だ ・一番を目指している。そのこと自体が幸せなのだ ・自分の限界を感じることは、清々しいことでも...
・恥ずかしいという気持ちが成長を止める ・立ち上がった瞬間が自信になる ・自分で選んだものは、失敗は反省も含め濃い ・残念ながらほとんどの人生は負けで終わる ・勝ちやすい場を探すのも手だ ・一番を目指している。そのこと自体が幸せなのだ ・自分の限界を感じることは、清々しいことでもある ・とにかく物理的に変えてしまおう
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競技生活は人生の一つを生きているようなもの。そこを濃くもがきながら生きた為末氏の言葉は老成していて重い。 ※失敗を「一部」として捉えられるか ※自分で選ぶ事は人生を濃くする ※悪い拘りは人生において学ぶ機会を減らす。 ※他軸から自軸にシフトするのは難しい。何故なら時として「気にする事」を気にしない事も他軸で生きているという事だから。固定せずにいつでもフィードバック調整できる「柔らかさ」が必要。 →個人的に自分を客観視するのは勇気がいるし、為末氏の「柔らかさ」というのもピッタリくる。昔スポーツの自分の動画を見るのは生々しくて嫌いだったが「硬かった」なと思う。他人にも強制しない「柔らかさ」を持っていたい。 ※結果に依存すると人生は意味がない。 ※鬱になる人は「体感」が欠如している。根拠のない自信つまり何が自分に出来て出来ないのかをイメージ出来ない。 →昔自分は出来ない物については1発逆転を夢見る傾向があったが、ある時期からそれは危険な考えと悟った。あの時の自分はきっと「体感」が欠如していたのだろうと思う。 ※終了ではなく完了。フィニッシュでなくコンプリート ※視野を広げるとは自分の動く範囲を広げる、もちろんそれも大事だが自分や自分の観点が小さく思えるような体験をする事。それにより一種の達観や良い意味での開き直りも出てくる
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陸上という個人競技で、現役生活をタイトル通り「走りながら考え抜いた」からこそ編まれる言葉と思考は至極深遠。ご自分の言葉で綴られているからこそ飾り気がなく、端々に思考の跡が滲む。彼の思考を読んでいるだけで、質の高い内省に触れることが出来、そこのみにおいても有益だと思う。 また、世...
陸上という個人競技で、現役生活をタイトル通り「走りながら考え抜いた」からこそ編まれる言葉と思考は至極深遠。ご自分の言葉で綴られているからこそ飾り気がなく、端々に思考の跡が滲む。彼の思考を読んでいるだけで、質の高い内省に触れることが出来、そこのみにおいても有益だと思う。 また、世界の一流選手と比較すると決して身体的な才能に恵まれているわけではなかったからこそ、「努力と限界」との関係性の論にも重みがあるし、その限界を知った上でも尚思考し、努力し、戦い続けるそのプロセスは、ビジネスとフィールドは違えど学びが多い。 以下、特に印象に残った記述を。先日読んだ「エッセンシャル思考」とも相まって、刺さりました。 「あきらめたものが多いほうが、ひとつのことに集中投下できる。それゆえ成功しやすい。」 「有限の中で何に努力と時間を割り振るのか。有限の概念がないところに選択はなく、選択がないところに集中もない。」 「レベルが上がれば上がるほど、目標が高ければ高いほど、人は一人になっていく。どんどん孤独になっていく。そして、たくさんのものを、ひとつずつそいでいくと、目指すものがより明確に見えてくる。」
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アスリートでありながら、自らの内省で紡ぎだした言葉の数々は、哲学者の雰囲気すら漂う。借りてきた言葉ではなく、自らの自信、挫折、挑戦、限界、そして受容という数々の経験をもとにした言葉だから、とても響く。 全ての人が一生涯一番でいられることはない。どこかで理想と現実との残酷なギャップ...
アスリートでありながら、自らの内省で紡ぎだした言葉の数々は、哲学者の雰囲気すら漂う。借りてきた言葉ではなく、自らの自信、挫折、挑戦、限界、そして受容という数々の経験をもとにした言葉だから、とても響く。 全ての人が一生涯一番でいられることはない。どこかで理想と現実との残酷なギャップを受け入れざるをえない。それであっても、いや、それであるからこそ、理想を掲げ、挑戦するプロセスにこそ生きがいがあり、充実感がある。アスリートだけでなく、普通の人にも参考になる言葉が溢れている。
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頭の中で凄く色々考え、自分と向き合ってきながら走ってきた人なんだなぁと思った。 しかしこの淡々とした語り口はズッシリとした想いというものがあまり伝わってこなかった。 それは為末さんが読者に伝えると言う意識がそこまで強くなかったからなのか。 常に考え続けてきたトップアスリートだ...
頭の中で凄く色々考え、自分と向き合ってきながら走ってきた人なんだなぁと思った。 しかしこの淡々とした語り口はズッシリとした想いというものがあまり伝わってこなかった。 それは為末さんが読者に伝えると言う意識がそこまで強くなかったからなのか。 常に考え続けてきたトップアスリートだからこそ納得する部分はあったけど、全体的に見たら5割くらいの満足だった。
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