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走りながら考える の商品レビュー

4.1

42件のお客様レビュー

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2015/11/19

ちきりん氏が薦めていた本。どのように自分と向き合って行くかを自己の経験を元に書かれており、共感がもてる。特に最初の恥と失敗に関しての記述は自分の事を言われているようでガツンときた。がんばるという事を否定している訳ではなく、自己の限界や目標を自らが見出し、それに向かっていく生き方も...

ちきりん氏が薦めていた本。どのように自分と向き合って行くかを自己の経験を元に書かれており、共感がもてる。特に最初の恥と失敗に関しての記述は自分の事を言われているようでガツンときた。がんばるという事を否定している訳ではなく、自己の限界や目標を自らが見出し、それに向かっていく生き方もありだと思う。

Posted byブクログ

2015/11/02

競技レベルも競技(陸上と競泳)も違うが同じ個人種目の選手として共感できる部分が多い。 2001年エドモントンの世界陸上で銅メダルを取ったとき偶然TVで見ていた。 その時は「メダルが期待できる」と言っても日本特有の超贔屓目実況だろうと思っていたが そこで銅メダルを取ったので、「日本...

競技レベルも競技(陸上と競泳)も違うが同じ個人種目の選手として共感できる部分が多い。 2001年エドモントンの世界陸上で銅メダルを取ったとき偶然TVで見ていた。 その時は「メダルが期待できる」と言っても日本特有の超贔屓目実況だろうと思っていたが そこで銅メダルを取ったので、「日本でも世界で実力を発揮できる人が出てきたのか」と 感心していた。 その彼が現役を引退してから書いた本なので、非常に俯瞰的な視点で書かれていて納得度が高い。。 何度も出ているエピソードで初めて出場したオリンピックで彼は転倒してその後流してゴールした。 そのことを非常に後悔していたらしい。そして代表になれなければ引退すると宣言して挑んだオリンピック選考のレースで彼は転倒してしまった。 しかしその時彼は立ち上がり、その後全力で走った。そして結果は最下位だった。 この話を聞いて、ちょっとジーンとした。 本の中に失敗についての考え方や捉え方について何度も書かれている。 ・転倒=恥と感じる人、失敗=胸を張れない事と感じる人も多いかもしれないが、胸を張れない事=転倒する事ではない ・失敗を「すべて」ではなく、長い成功への道のりの「一部」として捉えられるかどうか。 ・振り返ってみると勝利そのものは自信にならない ・「あきらめているほかの人生」の存在に気が付くことかどうかが、人生を広げるカギだと思う ・純粋に伸びが止まっている選手は思いのほか少なく、多くはどうでもいいことが捨てたれなくて成長が止まる ・残念ながら「やればできる」は幻。しかし「頑張ってもどうせかなわないからやらなくていいよ」という都合のよい逃げ道を提示しているのではなく、叶わなくてもそれは自分の責任ではないことまで責任を負う必要はない。 ・挫折は早いうちに味わったほうがいい。勿論誰でも傷つきたくないから失敗や挫折をしないように無茶を避けて生きている。しかし慎重に生きていけば何かを達成することが人生の目的なのか、挫折しないように生きることが目的なのかと混乱し苦しくなる ・結局のところ、幸福は「今」にしかない。 ・短距離選手はみなボルトに勝ちたいと思って追従するが、ボルトは「伝説を作る」ために走っている。 ・「一番になる」ではなく「一番を目指す」と言う方がしっくりくる。 ・努力したらうまくいったという成功体験を持つ人は「努力はうまくいくためのプロセスである」と確信を持っている ・苦労もあるし重圧もある。でも根本のところで「面白い」と思ってやっている人に「大変だけどやるべきだから」と思ってやっている人は長期戦になると絶対に敵わない。 ・高みを「目指した」からこそ見える風景がある ・何かを選択したとき、英断なのか逃げなのか、その時は当事者にもわからない。 ・世の中は不条理で頑張ってもうまくいかないことがあり、いい人が長生きするわけでもない

Posted byブクログ

2015/08/04

読めば読むほど、考え方が自分に近かった。 自分が共感できる方向で、世界で戦って来た人(自分の上位互換?)の言葉だから、受け入れやすいし役に立つ。 とりあえず、何点か引用して覚えておこう。

Posted byブクログ

2019/11/06

自分にとってとても大切な、 宝物のような言葉がちりばめられている本。 普段の生活の中で、 自分がとかく忘れがちな美しい理念に出会える本。 同じ為末大さんの「諦める力」を推される方も多いけど、 自分にとってはこちらの著作のほうが 自分の心に響いてくる。 間違いなく、この本は 自分に...

自分にとってとても大切な、 宝物のような言葉がちりばめられている本。 普段の生活の中で、 自分がとかく忘れがちな美しい理念に出会える本。 同じ為末大さんの「諦める力」を推される方も多いけど、 自分にとってはこちらの著作のほうが 自分の心に響いてくる。 間違いなく、この本は 自分にとって大切な本になると思う。

Posted byブクログ

2014/11/16

理屈っぽい気もするけど、正論のような気がする。 走りながらいっぱい考えてたんでしょうね。 自分と対話するというのはアスリートならではでしょうね。 アスリートでない僕もしますがね。 いや、僕もアスリートなのかもしてないね。

Posted byブクログ

2014/03/30
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

イチロー、落合、為末選手のように、知的な言葉を持つスポーツ選手の言葉は鋭い。 日本人は恥の文化がある。恥ずかしいという気持ちが成長を止める。 欧米人は、決めきらない状態、仮説状態でそれなりに動くことが結構ある。逆に、日本人は仮説状態で動くのが苦手で、決定状態でしか動けない。 →アジャイル開発、リーンスタートアップなどの話につながるなあ、と思ったり。 座右の銘は捨てなさない。特にコンプレックスや弱点の裏返しの場合は。 自分の限界を体感として持っておく。 不調なのに頑張り過ぎたり、徹夜作業が何度もできるから体力があると過信したり。 うつ病に陥る人は、自分の体の声を聞くという体感の能力が足りない人が多い。 調子が崩れる「崩れ際」を知っておき敏感になる。 テンションが上がる原体験を大切にする。モチベーションの継続に使う。 自問力を突き詰めて、自分の言動の影響力や共感に使う。 心身相関の原則。体力と気力は連動する。体力が落ちると気力が落ちるし、気力が落ちると体力も落ちて秒になりやすい。

Posted byブクログ

2014/01/15

為末選手のビジネスマン向けの啓発本。 ビジネスマン向けやけど、その根本にはやっぱり陸上選手としての経験が元になったある。 陸上をしたある人にはさらに楽しめて、ためになる本です。

Posted byブクログ

2014/01/05

選手生活を振り返りながら自身の体験や哲学を書きつらねている本です。ただ、もうちょっと突き抜け感というか、葛藤といった部分が表現されていればよかったかな。 著者が有名な方であるが故に期待をして読んだのですが、期待通りとはいきませんでした。

Posted byブクログ

2013/12/31

著者は2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権でも銅メダルと、トラック種目で初めて日本人が世界大会で二度メダルを獲得するという快挙を達成。侍ハードラーの異名を持つトップアスリート。 著書に「走る...

著者は2001年エドモントン世界選手権で、男子400mハードル日本人初となる銅メダルを獲得。さらに、2005年ヘルシンキ世界選手権でも銅メダルと、トラック種目で初めて日本人が世界大会で二度メダルを獲得するという快挙を達成。侍ハードラーの異名を持つトップアスリート。 著書に「走る哲学」「決断という技術」等多数。 もがき苦しむ中で、見えてきたものもある。 競技人生には「限界」がある。限界があるからこそ、今日という瞬間を駆け抜けることができた。夢は叶わないこともある。 だからこそ、夢を追い続けることの尊さや喜びを知り得た。 何かが終わるということは、何かが始まるということでもある。 本書は著者が走ることを通じて、人生と向き合い、弱さも含め自分詩人と向き合い、試行錯誤を繰り返してきた。その中で感じたこと、つかんだ感覚、考えたことを競技人生に区切りをつけた今、あらためて以下の6章に収められている。 ①心のハードルを乗り越えろ ②限界が人を強くする ③それでもなお、一番を目指す ④心と体の声を聞け ⑤誰もが死に向かって走っている ⑥自分にイノベーションを起こそう 深い。深~い。 勉強家であり読書家であり、スポーツという舞台で自分の力で一定の成功をつかみとった著者。 本書に記されていることはスポーツのみならず人生において有用な教えが著者の実体験を基に彼自身の言葉で紹介されている。机上の論理に終わらない。事実から実証されたその知恵は非常に深くそして重い。 読み終わればドッグイヤーの跡でぷっくりとその本の厚みは1.2倍ほどにもなっていた。 何度も読み返したくなる素晴らしい一冊。

Posted byブクログ

2013/07/12

為末さん2冊め。個人的にはツイッターをまとめた「走る哲学」の方が主張がコンパクトで好きでした。人生のハードルを超えるには結局「勇気」なんだね。プチ勇気を持ってプチハードルを越えて行くと、生きている事自体が楽しくなるよっていうようなことをメッセージとして受け取りました。生きているこ...

為末さん2冊め。個人的にはツイッターをまとめた「走る哲学」の方が主張がコンパクトで好きでした。人生のハードルを超えるには結局「勇気」なんだね。プチ勇気を持ってプチハードルを越えて行くと、生きている事自体が楽しくなるよっていうようなことをメッセージとして受け取りました。生きていることのゴールを何かを達成することに置いてしまうと苦しい、過程を楽しむというのは逃げではなく本質なんだ、というようなこととか。自分で自分の枠や限界を決めないでいこう、とか。読む人によってどこに惹かれるかはそれぞれなのも面白い。

Posted byブクログ