僕たちの前途 の商品レビュー
2012年に出版された本を今読んでみた訳だけど、この頃の日本と今の日本は大きく変わっただろうか。またこの頃に予想された日本に着実に今の日本は近づいてるのだろうか。 サラリーマンの優越さは消えて、けど起業家にもそんなに優しくない社会であることはそのままのような気もする。 けどいかに...
2012年に出版された本を今読んでみた訳だけど、この頃の日本と今の日本は大きく変わっただろうか。またこの頃に予想された日本に着実に今の日本は近づいてるのだろうか。 サラリーマンの優越さは消えて、けど起業家にもそんなに優しくない社会であることはそのままのような気もする。 けどいかにもなサラリーマンとして働く自分には、起業の面白さが伝わる内容だった。モチロン「面白そう」なんて言ってるほど甘くないこともわかるし、そういって踏み出せない自分の弱さも知ってるから今の自分でいるんだけれど。 マネーリッチ、 タイムリッチ、 フレンドリッチ、 マインドリッチ。 やれる範囲でやれることはある。 なによりも楽しく生きること。
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お金や出世や名声ではなく、友達と楽しいことをする、を優先する価値観。合理的だけど、ほんの少しだけ寂しい気もする。
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起業家たちの内輪感 学歴や能力を持つ人が、好きなことをしていたら、気づいたら、会社を立ち上げていた、というのか起業であり、「起業したい」と言っているだけの人は、中身の伴わない現実逃避
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この人は一体どういう人なんだろうか?そんなことを漠としてテレビで眺めていたが、図書館で借りてこの本を読んでみたら案外面白かった。読み物として面白かった。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
この本の主役は、起業する若者たち。前半は、実際に起業した若者たちの生き様に勢いを感じパワーをもらえた。一方後半は、「起業家」とはどういったものなのか、日本人の働き方の変遷、他国との働き方の比較など社会学の学びが出来る構成。いつもよりも書き味にキレが感じられず残念。 ☆心に残った箇所 楽しい仕事を選んでいるというよりも、選んだ仕事を楽しんでいる。
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読みやすく起業についての善し悪しが理解出来た。後半はやや漠然とした内容にまで踏み込み、何を伝えたいかが不明確ではあった。独特の書き方や表現の仕方が面白い。若者論に興味ある方にオススメの一冊
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著者の世代の価値観がよくわかる内容で 古市さんの本で私は1番好きです 若い世代のパラダイムが知れて面白かった。 何でも便利な世の中になり、物が溢れ それらを合理的に考えて利用し、楽しむ 違う世代(若い世代)を批判するだけでなく理解 と 肯定をする必要性を感じました。
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最近、自殺した東大卒の電通社員がTwitterに残していた死ぬまでのツイートが話題になっている。 いい大学に入って、いい会社に入る。そうすれば人生上がり。 そんな時代は終わっている。 すり減らされるのは一般労働者だけではなく、エリートコースでさえも使い捨ての世の中だ...
最近、自殺した東大卒の電通社員がTwitterに残していた死ぬまでのツイートが話題になっている。 いい大学に入って、いい会社に入る。そうすれば人生上がり。 そんな時代は終わっている。 すり減らされるのは一般労働者だけではなく、エリートコースでさえも使い捨ての世の中だ。 僕たちに明るい前途は見えない。 この本はブラック企業という言葉が定着する前、2012年初版の本だ。 著者の近しい人は遊ぶように働く仲間がいる一方で、世の中は将来に不安を持ちながら働く人、働かない人、様々だ。 明治時代以前からの日本人の働き方を考察している。 この先の働き方に答えを出しているわけではない。前途が明るいとも暗いとも明言していない。 ただ一つ、友人のネットワークが人生において重要だということは明言している。 そうなるとやはり、どの学校に属していたかが重要になってくる。 自殺した女性はTwitterで日々の激務をつぶやいていた。 それゆえに労働災害認定されたわけだが、どうして自殺にまで追い込まれたのか。止まれなかったのか。止められなかったのか。 低成長の時代は精神論になりがちだ。しかし、精神論でどうにかならないことは先の大戦で身に染みているはずだ。 日本人はそれでも精神論にしがみつく。 働き方、生き方、死に方、僕たちが目指す前途を考えなければ、ただ生まれてから死ぬまでのノルマを果たすだけの人生だ。
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自身もベンチャー企業社員の一員である古市憲寿氏の「若者の起業」論。起業する若者たちの「現実」があまりにも世の中に伝わっていないという問題意識のもと、起業する若者たちのリアルに迫ることを意図している。 著者が断っているように、サンプルが少ないこともあり、ここに出てくる「起業家」たち...
自身もベンチャー企業社員の一員である古市憲寿氏の「若者の起業」論。起業する若者たちの「現実」があまりにも世の中に伝わっていないという問題意識のもと、起業する若者たちのリアルに迫ることを意図している。 著者が断っているように、サンプルが少ないこともあり、ここに出てくる「起業家」たちを一般化することはできないが、「下流でもなく、ホリエモンでもない」最近の若者起業家の等身大の姿っぽいものが描かれているとは思った。本書に出てくる起業家は、みな「つながり」を大切にしているというのが印象に残った。また、彼らを下支えしているトランポリンとしての「資本(経済資本、社会関係資本、文化資本)」の存在についての言及も重要な指摘だと思う。 「起業」や「起業家」を俯瞰して捉え、「起業家」という存在が今までどのように語られてきたのか、「起業」の実態を分析した各章も、実際の企業はITベンチャーよりも「小売業」や「飲食店」といった「地味な起業」が多いという指摘など、なかなか勉強になった。 しかし、全体を通して、だらだらとした文章が続き、あまり何を言いたいのかが不明瞭だと感じた。また、実際の起業のほとんどが「地味な起業」なのであれば、本書で紹介されている起業家の事例は、「リアル」っぽいだけで、かなり特殊なケースなんじゃないかと思うし、そもそも事例が少なすぎる気はした。最後の対談も余計な気がした。
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「起業の社会学」というと難しそうな内容であるが、要は起業するには、思いつきではなく専門性・人脈などがないとダメということ。成功する起業家は、起業しようと考える前に、起業してしまっているのが常であるらしい。自分の強みが何かを考えると、「僕たちの前途」はそんなに優しくない?
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