なんらかの事情 の商品レビュー

岸本佐知子【著】

2014/12/31

仕事納めの帰宅電車の中で2014年最後の読了。
とても面白いエッセイである・・・
と思ったら騙された。
エッセイじゃないじゃん。
最初は巧みにエッセイのふりをしていたので騙されたが、読み進むうちにエッセイではなく完全に短編小説だと気づいたよ。
だんだんだんだん創作だということに気づき、しかもメチャクチャじゃんかよ。
面白いなあ。
なんというか不思議な感覚。いろんな人の夢の中を覗いているようだ。
はまる人ははまる。
はまらない人はまったくはまらない。
そんな感じの本。
僕は思いきりはまりました。
面白かった。
「似っ非い」というジャンルに入れたい(笑)

2014/10/04

何故自分の並んだレジが遅くなるのか、ひらがなの「め」と「ぬ」はいがみあっているのか等々…どうでも良い！けど皆ちょっと思ってた！というような事柄を訥々と語るエッセイ。
何でこんな事を考えているのか。おかしいんんじゃないのか。とか思いながらもつい読んでしまう面白さです。
ハマる人はハマる！でもハマらない人は全然だろうなあ。保証はできないが私はハマった！

2014/08/20

エッセイ集。素敵なアロマ生活が特に傑作だった。私もアロマにはまった時期があり、そうそうと読み進めていたら次のページで、ブッ。おかしすぎます。やぼうの「ん」の自尊心をいたく傷つけられた理由も確かに！面白い。才能には激しく同意。途中からSFな話になることも多く、うまいなぁ。

2014/08/03

「ねにもつタイプ」では笑い過ぎて腹筋が二つに割れてしまった。その続編なる本書、これがどこにもなくてやっとのことで手にした結果は如何に…
のっけからレジで一番遅い列に並ぶチャンピオン、喋るトイレに油脂免職！見事私めの腹筋は四つまで割れてこれは六つ割れの理想のボディをゲットかと思いきやまさかもまさかあれれ？の展開…お話がなんらかの事情で妙にシュールに傾き始めるのだ。
役立たずのカーナビが自信たっぷりに「海です！」と叫ぶオカルトチックな佳作もあるもののやはり他人の妄想の世界では笑えない、読み終わる頃にはまたメタボな腹に逆戻りはまことに残念。
やはりこの手の話は「あるある」「そうそう」が基本中の基本です

2014/05/18

「ねにもつタイプ」に続き岸本ワールド全開。どの話もプッとなる。たぶん私もこっち側の人だなーと思うので、大好きです。それを文字にして表現できることは尊敬以外の何物でもない。

2014/05/10

やっぱり面白かったです
読みながら、何度吹出したことか
「あなたの前世は塩コショウ入れ」と言われた友人を
そこはかとなく羨ましかったって
雑誌「ちくま」にいまも連載しているようなので
これは、まとめて読むのもいいけど
少しずつ、毎月読むのもいいなぁと思ってます

2014/04/20

ただ日常を綴ったものでも失敗エピソードを集めたものでもない不思議なエッセイ。
どうってことない日常から空想がひろがるひろがる。
これを書いてる方がエッセイストや小説家でなくて、
本業が翻訳家というのにびっくり。
なんじゃこりゃ！と叫びたいくらいおもしろかった。
「ダース考」と「やぼう」が好き。

2014/04/19

ほんと、岸本佐知子さんのおもしろさはもっとたくさんの人に知ってもらいたい。
ほんとに、おもしろいから。

2014/02/13

岸本左知子さんの三冊目のエッセイ集．二冊目がまだ未読．前半は「気になる部分」のように楽しめた．後半になるとエッセイというより，ショートショートのような味わいに近づいている．思うに，早くエッセイという枠を取り払って，創作をするといいのではないかな．夢十夜や筒井康隆の昔のエネルギッシュな短編に匹敵するものが書けるかも．

2014/02/02

エッセイ。

ここ10年ほど面白いエッセイを読んだ記憶があまりない。
この本は別。

最初の何篇かは、本当に最高だった。
どうやら4，5年ほどの連載がまとめられたものらしいのだが、終わりのほうは少しテイストが変わっている感じがあり、星を一つ減らしました。