なんらかの事情 の商品レビュー
「・・・・。自分の置かれている状況など、あの宇宙人に比べればお花畑でのピクニックに過ぎないと。」 私ももうダメだ!と思ったとき「あの宇宙人」を思い出そう。それに比べたら大抵のことはなんともないのだから。 それにしても毎回岸本さんのエッセイは面白いなあ。
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岸本佐知子さんの「なんらかの事情」、2012.11発行です。「ちくま」という雑誌に「ネにもつタイプ」として2006~2012連載ものから選び加筆したものだそうです。エッセイのテーマ選びの視線、そしてそれに対する思い・考えがとても面白いなと思います(^-^) 「才能」では、レジでど...
岸本佐知子さんの「なんらかの事情」、2012.11発行です。「ちくま」という雑誌に「ネにもつタイプ」として2006~2012連載ものから選び加筆したものだそうです。エッセイのテーマ選びの視線、そしてそれに対する思い・考えがとても面白いなと思います(^-^) 「才能」では、レジでどのラインが早く終わるか考えて並んでもいつも最後になってしまう著者w。トイレ、車、冷蔵庫など「物言う物」が多いなか、本当に口をきいてほしい物は、いろんな臓器からのコンディションだと~! 同感です。特に沈黙の臓器、肝臓から(^-^)
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とても面白かった。 心地よい文体で読みやすい。 何よりも想像力豊か過ぎて生活に支障をきたすのではと心配になるくらい。そして読んでるこちらはいつのまにかどこかに連れていかれてる。 挿絵がまたいいんだ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
図書館で借りました。 初めての作家さんです。 変わったところに着目してのエッセイなのだけれど、 なにか私には合わない。 なぜこの本を読もうと思ったのか、いつ予約いれたんだったかな? とか思いながら…
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持ち運びしやすい単行本なのに、持ち歩いた先で読むのは危険という本。 もともと面白いうえに、抑えの効いた文章がさらに面白さを生む。 さらりと別次元に行ったまま終わる感じもいい。 「物言う物」「瓶記」「やぼう」「やばさの基準」どれもお気に入り。
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岸本さんのエッセイ三冊目。内容が現実に起きたことなのか妄想なのか、その境がとても曖昧で面白く、引き込まれる。岸本さんの妄想はあらゆるところに飛んでいくので、一つのショートショートを読んだかのような感覚になった。やっぱり岸本さんのエッセイが好きなので、次作があればいいなぁと思う。
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外で読み始めたがツボにハマり声を出して笑いそうになり読めなくなったので家で読んだ。 クスクス笑えた。 違う本も読んでみたい。
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以前ねにもつタイプを読んだ際はタイミングを逸してしまったが、今回はセーフ。 なぜか共感してしまうのだよなぁ。
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翻訳家、というひとはふたつの言語が頭の中にあるためだろうか。発想のおもしろい人が多い気がする。この発想はどちらの言語で考えるのだろうか?ときに交錯してしまうのではないか?突如現れることばに、「えっ?!」とか、「ふうむ」とか、爆笑!とか、いきなりカウンターを喰らってばかり。 たとえ...
翻訳家、というひとはふたつの言語が頭の中にあるためだろうか。発想のおもしろい人が多い気がする。この発想はどちらの言語で考えるのだろうか?ときに交錯してしまうのではないか?突如現れることばに、「えっ?!」とか、「ふうむ」とか、爆笑!とか、いきなりカウンターを喰らってばかり。 たとえば「ごんす」。このことばが突然浮かぶと、岸本さんのなかでがらがらとあるものが崩れていく。 エッセイだけど、私小説でもある。その境界線を楽しむ。3冊めなので、やや慣れてしまった自分が残念。
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初めての作家さんです。 本業は翻訳業とのことですが、なんでこの本を読もうかと思ったかは忘れてしまった。 文章もうまいけど着眼点も独特。キレがあるってこういうことですね。 私のツボではなかったけど気晴らしになりました。
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