死ねばいいのに の商品レビュー
「死ねばいいのに」なお話。 最初は痛快で楽しかったけど、パターンはずっと同じだし途中からはちょっと飽きてきたし、逆キレ気分になってきた。途中でオチも読めたよ。
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買ってからもう何ヵ月も積んだままでした。タイトルにひかれて買ったけど、1ページ目を読み始めたときに、なんか……と思ったから。 でもこのなんか……は読み終えればあぁ。に変わりました。まずは、とにかく数十ページ読むことをおすすめします。
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はじめて読んだとき、衝撃を受けました。 生きることの、生きていけることの有り難さと怖さを思い知らされ、打ちのめされました。
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とある事件に関連する6人のオムニバス。 彼らの元に被害者の「知り合い」と称する若者「ケンヤ」が訪ねて来る。 無職で態度の悪いケンヤとのやり取りを通じて、彼らの醜い心理がズバズバと切り裂かれて行く様は爽快。 その最後の一太刀は、タイトルの「死ねばいいのに」である。 軽妙な筆致にリ...
とある事件に関連する6人のオムニバス。 彼らの元に被害者の「知り合い」と称する若者「ケンヤ」が訪ねて来る。 無職で態度の悪いケンヤとのやり取りを通じて、彼らの醜い心理がズバズバと切り裂かれて行く様は爽快。 その最後の一太刀は、タイトルの「死ねばいいのに」である。 軽妙な筆致にリードされて気持ち良く読み進めている最中、抜き身の刀のようなこの言葉にハッとさせられる。
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最初は「なんだろう」と思っていたが、読み進めるうちにすっかりのめりこんでしまった。そして、「ああ、こうなるのか。」一つの言葉でここまで物語が展開していくとは。それにしても、ケンヤの描写がとても痛快だ。
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京極さんは中学時代から、京極堂シリーズしか読んでいなかったのだけど、短編を初めて読んでみた。 殺害された「あさみ」の事を教えてくれ、と尋ねて回る男と、あさみと関わりのあった人たちの会話。 男は所謂社会人としてのマナー、礼儀、教養がなく定職も持たない。自身でもそれを自覚している。 ...
京極さんは中学時代から、京極堂シリーズしか読んでいなかったのだけど、短編を初めて読んでみた。 殺害された「あさみ」の事を教えてくれ、と尋ねて回る男と、あさみと関わりのあった人たちの会話。 男は所謂社会人としてのマナー、礼儀、教養がなく定職も持たない。自身でもそれを自覚している。 対するあさみについて話を求められた側の人たちは、いずれも自身の報われなさ、境遇を嘆き、憤り、自分は悪くない、運が悪い、周囲に恵まれていないと「自身」を語る。 一人目。二人目。と読むうちに、まず率直に感じたのは「あぁ、いる。こんな人周りにいるわー」ということ。なんで、どうして、でも、だって・・・自身を顧みず、変わろうとせず、視点を切り替えられない人の多いこと。こんなことを思う私も烏滸がましいのだろうか。 もちろん自分を庇ってしまう弱さは誰にだってあるけれど、それで全て埋め尽くされたら終わりよね、と改めて感じます。まさに表題。 男には世間体も見栄もプライドもないから、そんな彼らにざっくりと切り込む。まさにそれ!と同感すると同時に、痛い部分もある。 最後に垣間見えた、「あさみ」は一体何をどう考えたのか。幸せってなんだろうか。人の価値観によって物事の受け取られ方は大きく変わるもので、知りもせず決めつけることも多くて。 ミステリーというか、自己啓発のような。 主人公の口調が耐えられない方には向かないかも。 次第に慣れますが、ラフより固めで、美しい文章が読みたい派なので、ちょっと困惑しました笑
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読んでいて痛かった。辛かった。というのは誉め言葉であるのだけど、心をえぐられる読後感。いや、それが一話ごとに連なるのだから休息が必要であった。 「だってしょうがないじゃん」で押し入れの奥にしまっていた日常の些細な違和感を、主人公のケンヤは、「だって俺常識とかわかんねーっすもん」と...
読んでいて痛かった。辛かった。というのは誉め言葉であるのだけど、心をえぐられる読後感。いや、それが一話ごとに連なるのだから休息が必要であった。 「だってしょうがないじゃん」で押し入れの奥にしまっていた日常の些細な違和感を、主人公のケンヤは、「だって俺常識とかわかんねーっすもん」と言いながら歯に衣着せぬ語り口でほじくり出して問い質す。 当たり前のことが当たり前に出来なくなってしまったのを忘れたフリをしていたのは小説の中の人物だけじゃないはず。 だからとても痛く辛い読後感に繋がったのだったのだが、だからと言って死ねないエネルギーも同時にぶつけられていた。
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久々の京極夏彦。 3ヶ月前に死んだ女性の事を聞き回る男とのやり取りを、聞かれた側の視点で綴ったオムニバス風の・・・ミステリ? これをミステリとカテゴライズしてイイのかは疑問です・・・ タイトルが衝撃的ですが、内容もなかなか・・・そして京極夏彦と言えば、圧倒的文章量!ですが、先が気...
久々の京極夏彦。 3ヶ月前に死んだ女性の事を聞き回る男とのやり取りを、聞かれた側の視点で綴ったオムニバス風の・・・ミステリ? これをミステリとカテゴライズしてイイのかは疑問です・・・ タイトルが衝撃的ですが、内容もなかなか・・・そして京極夏彦と言えば、圧倒的文章量!ですが、先が気になっての一気読みでした。
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自分にやましい気持があるのでケンヤが彼らに向ける言葉が自分に向けられているような気がしてくる。再読中は「死ねばいいのに」という言葉をみるたびにドキドキしました。自分勝手な人がたくさん出てくる、不愉快にもなるが似た様な思いをしたことある人はいると思う
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