ふれられるよ今は、君のことを の商品レビュー

橋本紡【著】

2012/12/14

橋本さんには珍しいファンタジー？ＳＦ？
でもそのこと自体じゃなくて、それによる主人公の感情にフォーカスしているのがらしいかな
でも結局謎はとけないので、ほんわか終わってるわりには救いがないような

2012/12/14

さっきまでそばに居てくれたはずなのに、
目を離した隙に突然消えてしまう。
そうして思わぬ時に帰ってきて、私を苦しめたり、泣かせたりする。
彼の名は、「思い出」。

名前のない「彼」は、もしかしたら擬人化された「思い出」そのものなのではないだろうか。

思い出で飯は食えない。
思い出でお腹は膨れない。
それでも、たった一つだけでも、ほんとうにすばらしい日々の記憶があれば、
それだけで生きていくに値するんじゃないだろうか、どんな時代だって。
それはきっと酷く苦しくて、覚悟のいることに違いない。
でもきっと思い出は、願えばいつもそばにあって、今を見守ってくれている。

2012/12/10

相変わらず食事の描写がおいしそうな橋本紡のSFな恋愛小説。
映画「タイムトラベラー　昨日から来た恋人」に、同じ著者の「九つの、物語」の料理上手でふらっと妹の前に現れる幽霊の兄を登場させたような内容。

2012/12/04

冴えない中学教師・楓は年下の彼と同棲中。
困るのは、この素敵な恋人がときどき”消えて”しまうこと・・・。
不思議なはなしだけど、なんとなくほっこりする話。

2012/11/24

この作家さんらしい、ストーリー。
時を飛び越える青年と中学教師の恋愛。
切ないけれど、何か淡白な感じだった。
急に、応仁の乱を経験していると言われてもね~。。

2012/11/20

橋本紡さんの小説が、すごく好き、というわけではない。ただ、目が離せない感じなのだ。それで、ついつい読んでしまう。　この小説は、とても好き。自分の意思に関係なく、何日も、何か月も、何年も、消えてしまう彼。それは、せつなく、つらく、悲しい、スリリングな恋愛。なのに、穏やかに流れる空気、時間、日々の生活。すごいなぁ・・・もしかしたら、たまらなく好きな小説かもしれない！

2012/11/19

ファンタジーテイストの恋愛小説＋学校もの。

夢や目標があるわけでなく、なんとなく教職に就いた高校教師が主人公。
彼女には突然時を飛んでしまう恋人がいる。
恋人との時間に満足しながらも、覇気のない教師生活の中で行動に問題がある生徒の面倒を見ることになる。

恋人との関係と学校での出来事２軸で話は進む。
発想や設定はよいんだけどいかんせん文章がうまくないと感じた。
なんだかぶつ切り。説明しすぎなのか。
伏線の張り方とか焦らしがわざとらしくて、先が気になる風にしている仕掛けが見え見えなのはちょっとダサい。

他にどんなモノを書いていたのかと思い調べたら、ラノベ出身の人なのか。
それが悪いとは思わないけどなんだか中途半端だなと思った。
ラノベ的な勢いや読みやすさに欠ける。頭使わずに読めてしまう物足りなさ。
面白くないわけではないけど特に何も残らなかった。平凡。