ふれられるよ今は、君のことを の商品レビュー
わりと好き。せつないなー。 橋本さんの綴る文、好きやなぁ。 他の本もまだ読んでないのあるし、読んでみたい。 ☆気に入ったぶぶん 少し欠けた月が、西の空に引っかかっていた。明るくもなければ、暗くもない。それでも、わたしたちの影が、微かに落ちた。彼の影は大きく、わたしの影は小さかっ...
わりと好き。せつないなー。 橋本さんの綴る文、好きやなぁ。 他の本もまだ読んでないのあるし、読んでみたい。 ☆気に入ったぶぶん 少し欠けた月が、西の空に引っかかっていた。明るくもなければ、暗くもない。それでも、わたしたちの影が、微かに落ちた。彼の影は大きく、わたしの影は小さかった。
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最近の橋本さんの作品はあまり好きではなかったけど、これはよかった。 静かで、丁寧で。 やる気のなさや、壁をつくること、というのもなんだか共感できるところがあったりもして。 あと、この人の本を読むと相変わらず、丁寧に生きようと思える。 たぶん料理描写がそうさせるんだと思う。 自...
最近の橋本さんの作品はあまり好きではなかったけど、これはよかった。 静かで、丁寧で。 やる気のなさや、壁をつくること、というのもなんだか共感できるところがあったりもして。 あと、この人の本を読むと相変わらず、丁寧に生きようと思える。 たぶん料理描写がそうさせるんだと思う。 自分にとっていい本とは、自分の生活を少しでも正してくれる本なのかなと思った。
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おもしろかった。主人公の顔が想像するのが難しかった。 切なくて、自分の好きな人が消えてしまったら私は耐えられないんだろうなーも思った。 この主人公はなんだかんだあって、自分をしっかり持っていけるようになって、強くていい女になっていったと思う
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仕事をしている時間と家で過ごす時間を普段は当然のように分けていて、仕事が終わって家に帰ると疲れたななんて愚痴ってみたりする。 月曜日から金曜日までは土曜日が楽しみだったりする。 いつの間にかそういうことになっていた。 でもそれが当たり前だとは思わない。 職場も家も、そこにいない...
仕事をしている時間と家で過ごす時間を普段は当然のように分けていて、仕事が終わって家に帰ると疲れたななんて愚痴ってみたりする。 月曜日から金曜日までは土曜日が楽しみだったりする。 いつの間にかそういうことになっていた。 でもそれが当たり前だとは思わない。 職場も家も、そこにいないといけない場所であることに変わりはない。 職場は退職したり、転職すれば変えることが出来る。 家も出て行くことは可能だ。 でも、決断しなければ、朝出社するのは同じ職場だし、夜帰宅するのは同じ家だ。 一度はそこを選ぶという手続きがあったけれど、その後はなんとなくの義務感が漂っている。 この物語の主人公、楓は学校の社会科の先生だ。 仕事に情熱を燃やすわけでもなく淡々と仕事をしている。 家には不思議な恋人がいる。 学校で過ごす時間よりも恋人と過ごす時間を大切にしているけど、学校がないと楓は自分を保てない。と思う。 お金のためではなくて、精神的な理由で。 朝になって行く場所があることで救われる時があるし、疲れてふらふらな時に帰れる場所があることでまた次の力になる。 どちらの楓も本当の楓だし、どちらの時間も必要。 単調で退屈な往復が自分を保つリズムなんだと思う。 物語の主題とは違うかもしれないけど、そんなことを強く感じた。
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読んでいると主人公みたいに孤独に馴れてるひとって今は少なくないんじゃないかなとおもった。 娯楽に溢れてる時代だからでもあるけど、独りが当たり前、それが楽とおもってる人はわたしの周りにも沢山いるし、わたしもそうな気がする。 主人公は雑な言い方をすると教師であるけど無責任で、自分が...
読んでいると主人公みたいに孤独に馴れてるひとって今は少なくないんじゃないかなとおもった。 娯楽に溢れてる時代だからでもあるけど、独りが当たり前、それが楽とおもってる人はわたしの周りにも沢山いるし、わたしもそうな気がする。 主人公は雑な言い方をすると教師であるけど無責任で、自分が傷つきたくないから人を遠ざけるということを極めようとした人。 でももうひとりの登場人物のかなりファンタジーな彼によって心が変わっていく。 読んでたら某アニメ映画のおばあちゃんが言ってたことを思い出しましたね。 「一番良くないことは独りでいることと、お腹がすいていること」 そういうシンプルなことを言いたいのかなと受けとりました。 214Pはなかなかずしっと来ました。
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なるほど、題名どおりの内容。ちょっと暗い、学校の先生をしている女性の、かなりせつない恋愛と、人としての成長記。元担任との絡みはよかった。ラストはうーん、シアワセは人それぞれだけど、あたしはこのパターン無理。
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「いつかおもしろくなる」と思って読み続けたけど、だめだった。 主人公が教師というところが、うさんくさいというか・・・ どうでもないことをずーっと書いてあって、何とも時間がもったいなかった。
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「されどいま 残されし君 氷菓のごとく 変わらぬまま ただ触れてみる」 最後はふわっと終わってしまった感じが否めないですが、やっぱりこの人の描く恋の話は好きだと思えた一冊です。 橋本さんの本は前回、「葉桜」を読んだのですが、その作品でも主人公の恋が丁寧に描かれていたよ...
「されどいま 残されし君 氷菓のごとく 変わらぬまま ただ触れてみる」 最後はふわっと終わってしまった感じが否めないですが、やっぱりこの人の描く恋の話は好きだと思えた一冊です。 橋本さんの本は前回、「葉桜」を読んだのですが、その作品でも主人公の恋が丁寧に描かれていたような気がします。 橋本紡さんは好きな作家さんの一人です。
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何事もなんとなく適当にこなす、中学の社会科教師高野楓。 そんな彼女の悩みは彼がいつも突然いなくなってしまうこと。 彼は楓をいつもあなたと呼ぶ。 大好きな橋本紡さんの作品です。 楓がそんな感じの人なので、物語は淡々と進んでいきます。 彼との何気ないやり取り、学校でのできご...
何事もなんとなく適当にこなす、中学の社会科教師高野楓。 そんな彼女の悩みは彼がいつも突然いなくなってしまうこと。 彼は楓をいつもあなたと呼ぶ。 大好きな橋本紡さんの作品です。 楓がそんな感じの人なので、物語は淡々と進んでいきます。 彼との何気ないやり取り、学校でのできごとにはそんなに目立った場面はありません。 しかし彼との日々を過ごしていくうちに楓の周りにも変化が。 厄介ごとを押し付ける同僚の先生。 特に問題児というわけでもないけどめんどうな生徒。 最初はそんな人たちとも適当にやっていた楓でしたが、彼との日々を通して、自分から何かをしたいという気持ちが芽生えてきます。 楓にも心の輪郭ができてきたという感じです。 彼がふとした瞬間にいなくなってしまうっていうありえないファンタジー要素も含んでいましたが、抵抗なく読めたのは、やっぱり橋本さんの描く恋人同士のやり取りがあったかいからなのかな。
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知らなければ、 出会わなければよかったのかもしれない。 そうすればただ普通の寂しさだけがあるだけだったから。 でも知ってしまった。 出会ってしまった。 そうして良くも悪くも得られたものがあった。 すっきりでもほのぼのでもない物語だけど、 自分の心の中にははまる部分があった。
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