幕末史 の商品レビュー
幕末から明治初期までの歴史解説。 実際に行われた講義をまとめたものらしいので口語体で分かりやすい。 巻末に年表がついているのも良かった。 個人的に明治に入ってからは少し分かりづらかったのでもう一回読み返してみよう。
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半藤氏の歴史解説はわかりやすくておもしろい。 一度講義をきいてみたいものです。 思わず二度読み。 日本人は情報が入ってきても、起きたら困ることは起きないことにしようじゃないか、起きないに決まってる…と考えるようだ。 ペリー来航しかり、太平洋戦争しかり、原発事故しかり。 日本全...
半藤氏の歴史解説はわかりやすくておもしろい。 一度講義をきいてみたいものです。 思わず二度読み。 日本人は情報が入ってきても、起きたら困ることは起きないことにしようじゃないか、起きないに決まってる…と考えるようだ。 ペリー来航しかり、太平洋戦争しかり、原発事故しかり。 日本全体、そして個々人の特徴をよくとらえ、わかりやすく歴史をひも解いてくれる。
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うーむ、足りない。物足りない。 色々と事情があるのは分からないでもないが、昭和史が二冊あったのに、幕末は一冊? 半藤氏の話が好きなだけに、物足りない。 だから、星4つ。
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幕末のことは学校で習った程度。日本国の幕開けを知りたくなり手に取った。半藤氏の著書「昭和史」はとってもわかりやすかったが、本書も授業形式の語り口でどんどん読み進んでしまった。 私は新撰組とか薩長とか、みんなが知っているキーワードに疎く、そこをよく知りたいと思って手に取った。しかし半藤さんも、その辺はみんなが知っているので、と詳細な説明は飛ばしていたので、少し期待外れだった。 黒船が来てから西郷さんが死ぬまでたったの25年という。この間に日本史上最も早いのではないかというスピートで世の中が変わった。何年経っても政治が進まない今の世の中に生きている私としては大変驚いた。
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通常の歴史読本と違い、薩摩長州史観を批判する目的で書かれている。 今まで意識したことがなかったが、指摘されるとなるほどと思わされる。 如何に歴史教育が重要か、そして中立的(思想の入らない)書き物が少ないかを痛感する。 やはり中立的な文章はあり得ないと心に刻み、自分の芯を確立してい...
通常の歴史読本と違い、薩摩長州史観を批判する目的で書かれている。 今まで意識したことがなかったが、指摘されるとなるほどと思わされる。 如何に歴史教育が重要か、そして中立的(思想の入らない)書き物が少ないかを痛感する。 やはり中立的な文章はあり得ないと心に刻み、自分の芯を確立していくしかない。 文章も、口述したものを起こしたものとしてはかなり読みやすい。
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電車や空き時間に少しずつ読んでいたので、読み終わるまで意外と時間がかかりましたが、記憶のリフレッシュにはちょうど良かったです
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まとめて幕末の流れを知るには最適。司馬遼太郎の歴史物を読みながら、NHKの大河ドラマを見ながら、幕末の歴史の中でどういう位置にその部分があるのかを知る事ができる。「ちなみに明治元年と言えば勝海舟46歳、岩倉具視44歳、西郷隆盛42歳、大久保利通39歳、木戸孝允36歳、江藤新平35歳、井上薫34歳、三条実朝32歳、板垣退助32歳、後藤象二郎31歳、山形有朋31歳、大隈重信31歳、伊藤博文28歳...とういう若さです。」本当に若い下級武士達が明治維新という革命を起こした事に驚く。
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黒船来航から西郷隆盛の敗死までの、波乱と激動に満ちた25年間の歴史。こののち日本が近代に移行する。 歴史は勝者が作るものだが、作者が長岡出身とあって、薩長史観によらない幕末史というのが新鮮。あえて明治維新をタイトルに使わなかったのも、その辺の意図があるのだろう。今年の大河ドラマと...
黒船来航から西郷隆盛の敗死までの、波乱と激動に満ちた25年間の歴史。こののち日本が近代に移行する。 歴史は勝者が作るものだが、作者が長岡出身とあって、薩長史観によらない幕末史というのが新鮮。あえて明治維新をタイトルに使わなかったのも、その辺の意図があるのだろう。今年の大河ドラマと立場的に近いものがあって、読んでおくと理解しやすそうだ。 尊皇攘夷が尊皇開国となり、さらに尊皇倒幕になる流れは相変わらず狐に化かされた感があるが、今回それはおいといて。とりあえず徳川幕府は倒したものの、なんのビジョンもなく新政府が成立したんだなあ、と。中心人物はどんどん死ぬし、スローガンだった天皇なんかそっちのけだし。よく西洋列強が乱入してこなかったものですよ、危っかしい。そんな中よく300諸候が軍事力をすんなり放棄したものだ、殿様たちもダマされたようなもんだろう。 それにしても、靖国神社に戊辰戦争の敗者が祀られていないことには違和感を感じた、、むくわれんよな。それを思うと、よく会津出身の西田敏行が西郷さんを演じたものだなあ。 一日一章、長風呂のいいお伴でもあった。
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幕末は、戦国時代などと並んで日本史の中で人気のある時代のようだが、個人的にはあまり縁がなく、詳しくもない。そんなところへ、日本史に詳しい半藤一利の「幕末史」が文庫で読めるというので、手に取った。 が、結果的には、いまひとつ合わなかった。理由の一つとしては、本書の座談風な語り口、実...
幕末は、戦国時代などと並んで日本史の中で人気のある時代のようだが、個人的にはあまり縁がなく、詳しくもない。そんなところへ、日本史に詳しい半藤一利の「幕末史」が文庫で読めるというので、手に取った。 が、結果的には、いまひとつ合わなかった。理由の一つとしては、本書の座談風な語り口、実際に市民大学的な講座での講演が元になっているようだが、これがあまり好きでないことが挙げられ、いま一つには、本書が単純な幕末の通史というよりも、一般的な通史の知識があることを前提として、作者の興味が強い部分に重点を置いて語られているという点で、幕末史の入門には適さなかったことがある。それと、作者も本書中で自認するように、戦前に教えられていて、作者が学校教育で教わった「薩長史観」への反発という観点が強くて、癖があるということも、入門編としては適していないのかもしれない。もちろん、歴史本を書く上で、何らかの視点や史観を持たず、まったくフラットに話をつなげることは、事実の羅列にすぎず、読んで面白いものでなくなることも事実であるが。
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反薩長史観で黒船来航から西南戦争までを語った一冊。 特別講座としてしゃべったことをまとめたそうで、なるほど読みやすかった。 司馬や筆者が言う通り、薩長が暴力だったかどうかは置いておいて、勝てば官軍の通り薩長が起こした新政府が正しいという考えとは違った見方は確かに面白い。 初めて聞くような、ちょっとしたこぼれ話も満載。 ただ、他のレビューでも書かれている通り、だいぶ端折られてると思われる部分もあり、「幕末史」というタイトルだと一貫した全体像を頭に描いてしまうのでちょっと物足りなく感じる。 「幕末史(反薩長史観)」みたいな感じにすれば良かったのになんて思う。 徳川家の終焉を昭和20年8月の大日本帝国の終わりになぞらえ、勝海舟を鈴木貫太郎に、大久保一翁を米内光政に、小栗忠順を阿南惟幾に置き換え、その行動の類似性を指摘する。 これも面白いなぁと思うし、作者の作品「日本のいちばん長い日」との対比、この作者ならではだろう。
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