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私にふさわしいホテル の商品レビュー

3.7

142件のお客様レビュー

  1. 5つ

    21

  2. 4つ

    49

  3. 3つ

    44

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    2

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2013/08/03

主人公の恐ろしいくらいの上昇志向に唖然としながらも楽しく読めた。ただ登場人物誰一人として、共感できるものはなかったが…。

Posted byブクログ

2013/07/31
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

加代子、東十条宗典、遠藤先輩の3人の視点が入り乱れて話が進む。 (最終話だけは島田かれん視点が絡むけど) とにかく加代子の鬼気迫るまでの貪欲さには圧倒される。 このパワフルさに東十条も遠藤先輩もだんだん影響されて変わってくるのが 面白くもあり恐ろしくもあった。 特に遠藤先輩は加代子のことが好きなのか嫌いなのか その都度違って見えてしまって若干困惑。 この本を読む前に柚木さんと窪美澄さんと朝井リョウ氏の飲み会対談を読んでいて その中でこの作品の裏話的なエピソードが語られていたので なんとなくモデルがいるということを判ったうえで読んでいた。 そこには出てこなかったけど、さしずめ島田かれん=水嶋○ロというところか。 東十条先生もあの方だなということは判る(読んだことはない)のだが 個人的には『宗典』という名前に引っ張られて原田先生を思い出していた。 絶対違うはずなのに(笑)。 吃驚したのは実在の作家さんが何名か実名で登場したこと。 その中には主人公と深く絡む人もいてそれも吃驚。 朝井リョウ氏があのまんまの人だったら可笑しい(爆)。 ご本人の名誉のために、ヴァンショーの会計は 朝井氏に付けた方がよかったんじゃないかと思うのは余計なお世話か(笑)。 というかご本人の承諾は得ているのだろうか。 ひとことで言うと『怖い話』だった。 何が怖いってひとりも性格のいい人が出てこないのが怖い(爆)。 今年の年頭に座右の銘に掲げたのが『貪欲』だったのだが 貪欲も度を超すととんでもないことになるってことを実感した。

Posted byブクログ

2013/07/23

なんか作家柚木さんの思っていることなんだろうなぁと。実在の作家が友達として出演?していたり、フィクションのようなノンフィクションのような?

Posted byブクログ

2013/07/10

初柚木麻子作品。 野心に溢れる女性小説家が主役の短編集。 あり得ない話なんだけど 目標を設定したら手段を選ばず邁進する主人公が痛快。 図太くて面白い。 他の本も読んでみたい。

Posted byブクログ

2013/07/08

『終点のあの子』、『けむたい後輩』と読んでから本書を手にとったことから、第1章の読後感としては「このひとが明確な主人公をおいて、その主観を中心にすすむ物語を書くとは意外」というものだった。けれども後続の章では残りの主要な登場人物2名の主観で語られる部分もあり、読み進めていくと結局...

『終点のあの子』、『けむたい後輩』と読んでから本書を手にとったことから、第1章の読後感としては「このひとが明確な主人公をおいて、その主観を中心にすすむ物語を書くとは意外」というものだった。けれども後続の章では残りの主要な登場人物2名の主観で語られる部分もあり、読み進めていくと結局のところ本書に「意外」なことはなく、「ある中心的な登場人物1名を軸にして、いくつもの視点で、それぞれのリアリティでもって社会空間を現出させてみせる」といういつもの構成であることに気がついた。 前述の2作品に対して本作はかなり読みやすい感があるけれど、それは文体・文量のためでもあろうし、一話一話主人公が直面する障害に立ち向かい乗り越えて最後にはおよそ10年越しの復讐を成しとげるという、言ってみればわかりやすい形態をとっているためでもあろうと。 作家が主人公を描く。その主人公はとっさの機転と演技力を持った若手作家。その若手作家はその能力を以て難局を切り抜けるべく物語を構想し、作家自身が俳優となって作品世界における現実を書きかえていく。この重層的な構成のなかで、醒めた現状認識とがむしゃらな上昇志向を合わせ持った主人公の無法な立ち回りをとおして、読者は「場」の力関係を認識し、告発するとともに利用しもする、あの厄介なゲームの空間に立ち会わされている。そんな印象。 単純な復讐劇としても、上述のような構造を持った物語としても、まあふつーにたのしめた。

Posted byブクログ

2013/07/07

主人公が貪欲で豪快。どん底から這い上がり、欲しいモノはどんな手を使っても手に入れる。 あり得ないストーリーなんだけど、読んでて面白かった。

Posted byブクログ

2013/07/07

作家という生き方を見せてもらった。復讐の仕方が怖い…(;´Д`Aけどあっぱれ。 人気作家の実名が出てきたのも驚きだし、実名じゃない人もなんとなーく具体的な作家名が浮かぶとこがなお面白い。

Posted byブクログ

2013/07/06

まるでドラマでも観ているような感じでサクサク読めた。妙な既視感に苛まれ、ああそうだこのドタバタは『嘆きの美女』に似てるんだ・・・・と引き気味に読み始めたが小説家としてのし上がろうと大胆な行動を起こす加代子と巻き込まれる周囲の人々の描写がテンポよくて笑った。実在の小説家さんも何人か...

まるでドラマでも観ているような感じでサクサク読めた。妙な既視感に苛まれ、ああそうだこのドタバタは『嘆きの美女』に似てるんだ・・・・と引き気味に読み始めたが小説家としてのし上がろうと大胆な行動を起こす加代子と巻き込まれる周囲の人々の描写がテンポよくて笑った。実在の小説家さんも何人か登場して興味深かった。ダヴィンチ?の対談を見て柚木さんとは仲良いんだなと思っていたけど作中に朝井リョウさんが加代子に絡む部分があったり、読メのことも触れててビックリ。ラストの納め方には??な感じだったけど^^;結構楽しかった。

Posted byブクログ

2013/07/03

新人賞を受賞したものの、アイドル作家ばかりがもてはやされてパッとしない加代子。ベテラン作家の缶詰め先に乗り込んだり、編集者に交渉したり…

Posted byブクログ

2013/06/10

超笑える! 実在する人物がちょいちょい出てくるから、 フィクションのはずなのにノンフィクションのような気がしてくる。 朝井リョウの出てくるあたり、 超ニヤニヤしながら読んだ。

Posted byブクログ