動乱のインテリジェンス の商品レビュー
沖縄、北海道独立。TPP≒国家安全保障。新オレンジプラン。確かに動乱。 本書に参考文献としてあげられていた「日本の領土問題」を読後に第一章を再読。理解が深まる。
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まず日米同盟堅持が日本の国益に叶うという認識で話は進んでいる。領土ではなく権益の拡大と言う新帝国主義がアメリカ、EU、中国、ロシアなどを中心に進み、日本も対抗せざるを得ない。異質なものを取り込み外部とうまくやっていくには沖縄との付き合い方が非常に重要。日米同盟の最後の砦は嘉手納基...
まず日米同盟堅持が日本の国益に叶うという認識で話は進んでいる。領土ではなく権益の拡大と言う新帝国主義がアメリカ、EU、中国、ロシアなどを中心に進み、日本も対抗せざるを得ない。異質なものを取り込み外部とうまくやっていくには沖縄との付き合い方が非常に重要。日米同盟の最後の砦は嘉手納基地で、ここが無くなるとアメリカから見た日本の重要度が低下し、相対的に中国の影響力が増す。両氏ともナショナリストではなく、ドライな外交の力関係から話をしている。 歴史的な認識では例えば孫崎享の「日本の国境問題」を評価しながらもアメリカ陰謀論の孫崎氏とは別のスタンス。 尖閣諸島 中国の目的はまず領土問題の存在を認めさせること。ある程度成功してるようにみえる。日本政府の買い上げは国際的には紛争の存在があるように見える。中国も尖閣は日本領と認めてきた事実はあるけど日本も一度は宮古島より西を割譲する国家決定をしている。(1880分島増約) 普天間 アメリカ上院軍事委員会はもう辺野古はないと見ている。グアム、オーストラリアなどに分散。日本政府がいつまでも沖縄の意向を無視し続け、米軍の非行が続けば沖縄独立論も出てくる。 沖縄独立 ここではあくまで作業仮説。非武装中立国として独立すると、中国との海洋資源共同開発が進む可能性もある。経済的なメリットは有りそうだが今の中国を見てるとお勧めできない。個人的にも中国資本が沖縄の島を買い漁る姿が想像できていやだ。 竹島 日韓国交正常化前の密約が存在する。「両国政府は、別段の合意がある場合を除くほか、両国間の紛争は、まず、外交上の経路を通じて解決するものとし、これにより解決することができなかった場合は、両国政府が合意する手続きに従い、調停によって解決を図るものとする。と言う政府間の交換公文があり、その裏に「双方が竹島を自国の領土と主張したり、これに反論したりすることに異議を唱えない。韓国が占拠してる現状は維持するが、警備隊員の増強や新しい施設の増築はしない、両国はこの合意を守ることを日韓双方の首脳に伝えて裁可を得る。」2007年に政府は紛争に竹島が含まれると"認識"していると回答しているが、韓国政府の認識は含まれないで有る。韓国は密約どころか公文も反故にしようとし始めている。 北方四島 サンフランシスコ平和条約では一度は国後、択捉の放棄を認めているが、その前提で後段で歴史的には日本の領土であったと主張している。例えばイギリスは日本の主張を認めていない。プーチンの引き分け提案は2島返還プラスアルファ、どちらも勝てないから引き分けなのか。ロシアは沿海州に対する中国の圧力を懸念しているので、ツー・プラスアルファで経済協力を進めるのはいい線じゃないかな。 他にも鳩山イラン訪問、北朝鮮ミサイル警報はなぜ遅れたか、TPPなど盛りだくさん。鳩山外交と311で決断(即刻廃炉と海水注入、国外への協力依頼)できなかった菅の責任は重そうです。
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栗田からのオススメ図書。身近な人の職場について書かれていたので、非常におもしろく読めた。著者の性格を考えるとある程度の偏りはあるのだろうけど、今現在日本が国際社会でどのような立場におかれているのかを考えるいいキッカケにはなる。
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二人の対談形式で進む展開。 実務に長ける者同士の会話なので、ものすごく高度な内容になっている。とても面白い内容でした。 この対談をする際に、手元資料なんかを見ながら会話をしているんでしょうか。それとも何も持たずに!?二人の記憶力の凄さ、物事の思慮深さに感嘆です。
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年明け読書の第一弾。外交、安全保障をさまざまな切り口から考える。第5章「アジア半球の新たな勢力地図」の部分 東日本大震災発生時にアメリカに滞在し、米国の報道を見ていた身としては、「トモダチ作戦の真相」については納得いく部分が多い。
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ニュースの読み解きの視点が高く、自分も偉くなったように感じてしまうが、あくまで一読者として楽しみたい。 テーマが最近過ぎるためか、つばぜり合いが多く、踏み込んで斬っていない感じではある。
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面白かった!尖閣問題に絡めての沖縄の独立シナリオは衝撃的だった。筆者の持つ情報が全て真実かどうかは分からないが、日本でインテリジェンスが活用されているかどうかは外交姿勢を見ていると怪しく感じる。
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イランとかシリアのあたり面白い。それからTPPの読み方も。インテリジェンスとは?という語り口からいくのはちょっとおれおれ詐欺的で好きではないのですが、新書的にはありでしょう。大変勉強になりました
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後藤田さんや野中さんはプロの官房長官だったそうだ。 今やアメリカにとって環太平洋地域の際重要国は日本からオーストラリアに切り替わっている。遥か中国を睨んで角のように突出しているダーウィン空軍基地にアメリカが初めて海兵隊を駐留させようとしている。
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佐藤優氏と手嶋龍一氏による対談本の第2弾。尖閣や竹島の話題はそこそこに切り上げて、中国共産党の内部闘争や、イスラエルとイランとシリアの関係など、世界における注目度の高い話題に多くのページを割いているあたり、さすがはプロのインテリジェンス・オフィサーといった感じである。国際インテリ...
佐藤優氏と手嶋龍一氏による対談本の第2弾。尖閣や竹島の話題はそこそこに切り上げて、中国共産党の内部闘争や、イスラエルとイランとシリアの関係など、世界における注目度の高い話題に多くのページを割いているあたり、さすがはプロのインテリジェンス・オフィサーといった感じである。国際インテリジェンスの価値観では、今年起こった一連の尖閣問題は「中国の勝ち」となるみたいだけど、あれだけ大騒ぎをしてしまったら中国海軍だって動きにくくなるし、国際世論は完全に敵に回してしまったし、日本にとってそれほど悪い結果だったとは思えない(経済的には痛み分けだけど)。それはそうと、読売新聞に「元首相がきちんと務まらなかった初めての人」と酷評されてしまった鳩山元首相であるが、どうやらイラン電撃訪問の件を指していたみたいだね。佐藤氏も手嶋氏も、この件に関してはイランのインテリジェンス能力を絶賛している。
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