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動乱のインテリジェンス の商品レビュー

4.1

45件のお客様レビュー

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2020/03/14

インテリジェンスに詳しい二人が2012年民主党政権当時の世界情勢について語る。対談を文字に起こしているので、話題があちこちに飛ぶのはやや読みづらい。 悪い二元外交の例として、鳩山元首相のイラン訪問を挙げている。イランのインテリジェンスが、鳩山氏の「NPTが不公平、ダブルスタンダー...

インテリジェンスに詳しい二人が2012年民主党政権当時の世界情勢について語る。対談を文字に起こしているので、話題があちこちに飛ぶのはやや読みづらい。 悪い二元外交の例として、鳩山元首相のイラン訪問を挙げている。イランのインテリジェンスが、鳩山氏の「NPTが不公平、ダブルスタンダードだ」という言葉を引き出している。

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2017/09/08

民主党政権時代の国際情勢を、2人の独特なジャーナリストが分析した対話本です。 5年前の著作ですが、現在に通じる話題が多く、原発事故、領土問題、中国、北朝鮮、イランなどのトピックに対して、報道されない細部や背景を分析されています。 中国が初の空母を購入する際は、はじめにマカオのビジ...

民主党政権時代の国際情勢を、2人の独特なジャーナリストが分析した対話本です。 5年前の著作ですが、現在に通じる話題が多く、原発事故、領土問題、中国、北朝鮮、イランなどのトピックに対して、報道されない細部や背景を分析されています。 中国が初の空母を購入する際は、はじめにマカオのビジネスマンが洋上カジノを作るためと偽ったとか、鳩山元総理がイランを電撃訪問したのは、イランの諜報部門の成果だとか、興味深い情報が多く楽しめました。 2人の著者は、この本で日本の政治力、外交力の低下を憂いていましたが、この本に書かれている民主党政権時代の施策と比較すると、安倍総理は随分挽回していると思いました。

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2017/05/07

この二人の対談集は2冊目ですが、今回も面白い内容盛り沢山です。 いま衆議院選挙真っ盛りですが、TPP参加の是非に関しては、このような安全保障からの切り口があるのかと、あらためて思い知らされました。 近視眼になりがちですが、戦略的思考で長いスパンでみることの重要性を感じる一冊です。

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2016/09/15

「インテリジェンス」 自分まで客観視できるくらい考え抜いて答えを出さないとこのレベルに至ることは無いのだと思います。 民主党政権時に書かれてるのですが鳩菅がいかに無能な政権やったかがわかります。 さすがに野田さんはかなりマシやったようですがσ^_^; あの頃の悪夢に戻るのは嫌です...

「インテリジェンス」 自分まで客観視できるくらい考え抜いて答えを出さないとこのレベルに至ることは無いのだと思います。 民主党政権時に書かれてるのですが鳩菅がいかに無能な政権やったかがわかります。 さすがに野田さんはかなりマシやったようですがσ^_^; あの頃の悪夢に戻るのは嫌ですが現政権で再現されるのももっと嫌です。 まあネットの監視が効く時代ですからあそこまで酷いことにはならないのでしょうがσ^_^;

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2016/05/22

日本の周辺の安全保障関連トピック、中国のインテリジェンス、イランと鳩山由紀夫、イランと北朝鮮の核、アジアの政治経済について、インテリジェンス関係に造詣のある2人が対談。この2人の対談本は中身濃ゆいな。

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2014/08/15

☆2(付箋3枚/P221→割合1.36)※文字加算+1(付箋平均340字) ・佐藤:仮にウクライナがNATO・北大西洋条約機構に加盟することが決定したとしましょう。ロシアは必ず軍事侵攻します。もしくは内部からクーデターを起こさせます。理由は簡単、ロシアの宇宙産業、兵器産業はいま...

☆2(付箋3枚/P221→割合1.36)※文字加算+1(付箋平均340字) ・佐藤:仮にウクライナがNATO・北大西洋条約機構に加盟することが決定したとしましょう。ロシアは必ず軍事侵攻します。もしくは内部からクーデターを起こさせます。理由は簡単、ロシアの宇宙産業、兵器産業はいまだにウクライナと一体化したままなのです。 兵器の秘密が全部NATOに握られたら、ロシアは軍事関連のマーケットを失うことになる。NATOもそこは分かっているから、常にウクライナへの歩留まりはつけている。 ・手嶋:イラン当局が発表した会見の写真ですが、アフマディネジャド大統領がいて、鳩山さんがいて、通訳がひとり真ん中にいる。あの写真がすべてを物語っています。ちょっと見には当たり前の構図に見えるかもしれませんが。 佐藤:ふつうは誰が写っているかに注目しますよね。 手嶋:でも佐藤さんのようなプロフェッショナルはそうじゃない。 佐藤:そう、誰が写っていないか。それが非常に重要なんですよ。 手嶋:大切な外交交渉では、たとえば、佐藤栄作とリチャード・ニクソン会談では、日米の双方からの通訳がいます。 外交交渉で相手側が用意した通訳に頼ってしまえば、正確さもさることながら、相手のペースになってしまう。ですから、英語が母国語と同じほどに出来る日本の外交官も対米交渉では英語は使わない。自前の通訳を用意するんです。相手の言葉を使えば不利な交渉になりますから。 …佐藤:悪い二元外交とは何か、それは相手側の眼で見ればいいのです。これを学ぶには、鳩山イラン訪問を振り返れば論より証拠、すべてが分かる。 手嶋:悪い二元外交の問題点は、交渉の相手国が日本を容易く操れる、その一点に尽きます。 ・手嶋:日本は戦後長く、牙は持たない戦略できた。ウサギはオオカミのように牙はないわけですけれども、長い耳という武器がある。しかしその耳も、GPSがない現状では長いとは言えないわけですね。 佐藤:ウサギほど耳が長くなくてもいいと思うのですよ。ただし準天頂衛星ぐらいは欲しい。牙に関しては、オオカミの牙を持つ必要はないんですけれでも、猫ぐらいの耳と牙は持った方がいいと思うんですよね。それから、いろいろなパイプをもって、鼻を利かせる必要もある。ただこれも、犬ほどよくなくていいと思うんです。 つまるところ、猫ぐらいのインテリジェンス・モードは持った方がいいということです。猫ぐらいの牙と耳と鼻を持つ。日本の場合は、それぐらいのサイズでいいと思うんですよ。

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2014/05/21

情報の裏を取る。世の動きの真相を探る。鳩山由紀夫を動かしたように、目的に基づき状況を操作する。インテリジェンス機能が世に無ければ、政治は独善的で、戦争は破滅型となり、外交上の衝突は頻発するだろう。水面下の根回し、対象の俯瞰的かつ正確な理解が出来なければ、全く的外れな判断が横行する...

情報の裏を取る。世の動きの真相を探る。鳩山由紀夫を動かしたように、目的に基づき状況を操作する。インテリジェンス機能が世に無ければ、政治は独善的で、戦争は破滅型となり、外交上の衝突は頻発するだろう。水面下の根回し、対象の俯瞰的かつ正確な理解が出来なければ、全く的外れな判断が横行するからだ。近しい行為は、通常の社会生活や、ビジネスにおいても、当然存在する。勿論、国家間で生じる規模の利害得失には繋がらないのだが。この利害得失が、機密性を要し、尚、インテリジェンスは高度化する。 この機能が日本に今要求されるのは、特に、領土問題、安全保障について。この問題を、佐藤優と手嶋龍一が語るのだから面白い。正鵠を射た洞察。確かな見たて。 人間独自のこの機能が、人間関係において損なわれた際、それは、アスペルガー症候群のようになるだろうか。では、何故国家付き合いが上手くいかないのか。そこには、情緒的な建前がなく、剥き出しの利益追求しかないからだろうか。貸し借りも全て、記録に残る。会社では、どうか。情緒的な付き合いが少しはある。これは、仮初めの民主主義で、国の形を暫時選定するシステムと関係していやしないだろうか。 カロリーやエネルギー交換の共通概念をお金とし、我々は自由を交換する。しかし、交換媒体はお金のみならず。情緒も媒体なり得る。国家間で情緒を媒体とし、アスペルガーにならぬシステム。そこには、有効な世界警察と、情緒的関係の成立が不可欠だ。

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2014/04/19

最近では定期的となった、外務省のラスプーチンこと佐藤優氏とアメリカ勤務の長かった手嶋氏の対談本。2012年12月発行時点の国際情勢とその意味するところを対談形式でわかりやすくまとめている。 内容は、日本周辺の領土・領海拡張としての沖縄の問題、中国・イラン・北朝鮮との日本外交等を...

最近では定期的となった、外務省のラスプーチンこと佐藤優氏とアメリカ勤務の長かった手嶋氏の対談本。2012年12月発行時点の国際情勢とその意味するところを対談形式でわかりやすくまとめている。 内容は、日本周辺の領土・領海拡張としての沖縄の問題、中国・イラン・北朝鮮との日本外交等をまとめている。時事ネタが多いので、当時はこのような考えだったのかとしることや、全てが終わってから事後に検証するなど読み方はいろいろあるように感じた。

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2014/01/16

東京都が尖閣買おうとした話など、新しい視点をを与えてくれる。 TPPと中国大使館書記官のコメの話、 田母神さんと核兵器の話には驚いた。

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2014/01/08

現在の国際情勢を踏まえた内容。2人とも海外勤務の経験があり、話にリアル感があり読み応えがあった。この手の新書は、店頭平積みのうちに読まないと新鮮味がなくなる。

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