動乱のインテリジェンス の商品レビュー
この二人の組み合わせは幻冬舎新書でもあった気がするけど、ニュースに描かれていない世界情勢の裏事情を教えてくれるという良書。 2冊めになると前ほどのインパクトはなくなってしまうし、前回以上に喋れないことが多くあるような印象だけど、日本の対して勉強していない新聞記者やニュースキャスタ...
この二人の組み合わせは幻冬舎新書でもあった気がするけど、ニュースに描かれていない世界情勢の裏事情を教えてくれるという良書。 2冊めになると前ほどのインパクトはなくなってしまうし、前回以上に喋れないことが多くあるような印象だけど、日本の対して勉強していない新聞記者やニュースキャスターの解説よりもよっぽどためになるのは間違いない。 現場を知っている人だからこその重みもあるわな。
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いろいろな観点から外交をはじめとするインテリジェンスの世界を語ってくれていて興味深かった。このようなことを知るとニュースもいろいろと考えさせられる。
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大好きな佐藤優と手嶋さんの対談本です。12年の秋頃のもので、発売に気付いていなくてかなり遅れて読了となりました…(涙)。この2人の書籍を読むといつも思うのが、国際動向をどう読むかというのは政治はもちろん、文化/歴史も踏まえた総合的な知識をフル回転させる必要があるということ。でも、...
大好きな佐藤優と手嶋さんの対談本です。12年の秋頃のもので、発売に気付いていなくてかなり遅れて読了となりました…(涙)。この2人の書籍を読むといつも思うのが、国際動向をどう読むかというのは政治はもちろん、文化/歴史も踏まえた総合的な知識をフル回転させる必要があるということ。でも、これって普段の仕事にもすごく役立つ視点なので、自分の無能さを徹底的に突きつけられるので非常に楽しいw 大変だと思うけど、どちらかの秘書みたいな仕事したら楽しいだろうなぁ(2013.08.15頃読了)
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佐藤優と手嶋龍一。外交面とインテリジェンスの『裏街道』を歩んできた両氏による国際情勢の『舞台裏』を語りつくすとってもディープな対談です。『あの話の裏側はこうだったのか!』と何度も驚かされました。 『外務省のラスプーチン』佐藤優氏と国際ジャーナリスト手嶋龍一氏のディープな国際社会...
佐藤優と手嶋龍一。外交面とインテリジェンスの『裏街道』を歩んできた両氏による国際情勢の『舞台裏』を語りつくすとってもディープな対談です。『あの話の裏側はこうだったのか!』と何度も驚かされました。 『外務省のラスプーチン』佐藤優氏と国際ジャーナリスト手嶋龍一氏のディープな国際社会の『裏側』をめぐる対談本の第2弾です。 佐藤氏のおっしゃるように、国際社会は『新・帝国主義』の時代を迎える中、日本は『3.11』の東日本題震災で弱体化し、それを狙って韓国が竹島(独島)を、ロシアが北方領土を。そして中国が尖閣諸島の領有権をあの手この手で主張し始めた事に関する『危機』をめぐるスリリングなやり取りに始まって、『民族問題』の萌芽が芽生えつつイある沖縄の問題や、プーチン政権とナって『甦る怪物』となったロシアがめぐらす『北方領土戦略』第二章では中国の『インテリジェンスのゲーム』を無視してあの手この手の『汚い』工作に明け暮れるさまを注視しております。 さらにここでは歓楽街の『ロシアン・パブ』のおねいちゃんがなぜ、ウクライナ出身が多いかについても解説がなされ、思わずニヤリとしてしまいました。 第三章では最悪の外交として各方面からたたきにたたかれた鳩山由起夫元首相のイラン訪問を外交上の評価としては『論外』と切って捨てる一方で、イラン側鳩山首相に仕掛けた『インテリジェンス工作』の手口の鮮やかさを語っております。これは佐藤氏がラジオでも解説しており、当事者であった大野元裕氏をゲストにすさまじいまでの追及を行っている回がYoutube上にありますので興味をもたれた方は一度お聞きになってはいかがでしょうか? 第四章ではイランと北朝鮮の各事情について、これまた『裏事情』がたっぷりと語られており、『サード・パーティー・ルール』というインテリジェンス・コミュニティにある『掟』についての箇所が面白く、またためにもなったと思っております。 第五章では東日本大震災でアメリカ軍が展開した『トモダチ作戦』のその『真意』。内閣に様々な「ガバメンツ」ができて『インテリジェンス・サイクル』が回らなかったという話や、情報都市としてのTOKYOが現在斜陽を迎えているという話し、さらには日英同盟がゆっくりと解体に向かっているということや、ギリシャ危機の『真相』は『ローマ法』という概念があの国にないがゆえに深刻であるということ。TPPの是非。アフガニスタン・イラク戦争で国力を使い果たしたアメリカが東アジアにどのような戦略をとっていくのか?さらには日本が意図せずして行った『選択』がプーチン大統領を驚かせた話まで…。新書サイズでこれだけの『高カロリー』な話が繰り広げられるのはとてもすごいことだなと、ただただ、脱帽の一言でございました。
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やっと図書館から借りた。 対談集でした。 内容はともかく、対談集嫌いなんですよね・・・ なので星2つ。 いまだ中国、韓国の首脳と会ってない安倍首相。 「動乱」じゃ困ります・・・
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日本が抱える種々の近隣各国との問題を、日本が誇る二人のインテリジェンスが鋭い切り口で語った一冊。 スパイや、サードパーティールール、情報の大切さなど面白い話盛りだくさんだった。 情報と接したときにそこから何を紐解くか。その行動に隠された意図は、目的は、関係性は、裏は、歴史にどう位...
日本が抱える種々の近隣各国との問題を、日本が誇る二人のインテリジェンスが鋭い切り口で語った一冊。 スパイや、サードパーティールール、情報の大切さなど面白い話盛りだくさんだった。 情報と接したときにそこから何を紐解くか。その行動に隠された意図は、目的は、関係性は、裏は、歴史にどう位置づけられるか。この著者二人と新聞を読んだりニュースを見られたらさぞ面白かろう。 帝国は異質なるものを内に包み込む力が必要。
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「法学部の四年生が万引きするのと、同じ年の普通のお兄ちゃんが万引きするのでは、罪が全然違いますからね。」 海外事情に通じる2人による密度が濃い対談。 非常に内容が濃く、聞いたこともない話も多く、これは本当なのかと思いながら読んだ。 それは、たとえばウクライナの対ロシアにおける重...
「法学部の四年生が万引きするのと、同じ年の普通のお兄ちゃんが万引きするのでは、罪が全然違いますからね。」 海外事情に通じる2人による密度が濃い対談。 非常に内容が濃く、聞いたこともない話も多く、これは本当なのかと思いながら読んだ。 それは、たとえばウクライナの対ロシアにおける重要性や、鳩山元首相のイラン訪問の隠された部分等である。 しかし、彼らの話には強い説得力があり、納得してしまう。 きっと情報は確かなのだろう。 こういう本を読むといかに自分が知らないかについて知ることができる。 ほかにも、 日韓交換公文の紛争についての認識(p.19) 沖縄入りを果たせなかった黄門さま(p.32) シリアに関するイスラエルとロシアの心配(p.165) EUにおけるギリシャ(p.204) 等、非常に興味深く読んだ。 内容が時事的なもので将来的には本書の情報価値は下がるかもしれないが、一読をお薦めする。
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様々な政治的・社会的な事件の裏に潜むインテリジェンスの動きについて,存分に書かれた本。インテリジェンスに初めて触れる者でも読みやすく,また読み物としての面白さもある。
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重慶市のホテルで英国人ビジネスマン、ヘイウッドの変死体が発見される。 ↓ 当局は病死として処理する。 ↓ 不審を感じた副市長で公安局長の王立軍が市長の薄煕来に捜査を進言。 ↓ 進言した王が解任される。 ↓ 王が米国総領事館へ駆け込み、アメリカ、イギリスの当局を巻き...
重慶市のホテルで英国人ビジネスマン、ヘイウッドの変死体が発見される。 ↓ 当局は病死として処理する。 ↓ 不審を感じた副市長で公安局長の王立軍が市長の薄煕来に捜査を進言。 ↓ 進言した王が解任される。 ↓ 王が米国総領事館へ駆け込み、アメリカ、イギリスの当局を巻き込み、薄煕来の妻、谷開来が殺害容疑で逮捕される。 ↓ 捜査により薄夫妻が5000億の蓄財をヘイウッドの力を借り海外へ不正送金していたことが判明。 ↓ 薄氏は現書記長・習近平の太子党の系譜の為、前書記長・胡錦濤の息のかかった安黴省で裁判が行われ、薄氏の妻へ死刑判決が出る。 ↓ 事件の真相は太子党内で力を付けていた薄氏を警戒した胡錦濤の「共青団」が薄氏の不正を調べ出し、その動きを察知した薄氏側が犯行に及んだものとされる。 しかし薄氏の妻は「ヘイウッドに息子のことで脅されていた」と主張・・・ その後、 イギリスの新聞「デイリーメール」がヘイウッドがMI6の工作員であったことを暴露する。 ↓ ヘイウッド自身、次期政権の中枢を担う薄氏と深く関係しすぎた為、「身の危険を感じる」と知人に話す。 ↓ 更にヘイウッドは重慶でのコンサルタント業の他、北京では車のディーラーをやっていた事が判明。 その車は‘アストン・マーチン’で「共青団」の幹部に販売していた。 ↓ 要するにヘイウッドは習側と胡側に食い込んだダブル・エージェントだったわけである。 ↓ 薄氏に警戒を抱いたヘイウッドが「共青団」へ軸を変えようとしていた可能性もある。 薄氏の息子はヘイウッドのルートでオックスフォードさらにハーバードへと進学している。 その後見人はサッチャーの外交アドバイザーだったパウエル氏で、イギリスは薄一家を貴重な‘情報源’に仕立て上げようとしていた模様。 その旨で脅されていたとすれば谷開来の主張が裏付けられる。 米総領事館へ逃げ込んだ王立軍は薄氏の諜報活動の証拠として国家主席らの電話盗聴のテープなどを持ち込み、米への亡命を依頼する。 ↓ 米政府は総領事館で資料は預かったが「米国側へは渡さなかった」と公式発表し、王立軍の政治亡命を拒否。 ↓ 現在、王立軍は中国公安当局の拘束下にあり、資料が米へ渡っていれば国家反逆罪で死刑が確定的、処刑が施行されると、亡命を拒否したオバマ政権が批判にさらされるので「それほどの情報は得ていない」とシラを切っている状態。 はてさて20年ぐらいたったら事件の真相がわるるのでしょうか!?
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イラン外交、ギリシアの経済危機に関するインテリジェンス(策謀・情報)的な観点が面白かった。対談形式なのでサクサク読めます。 ある種の偏りはあると思うんですが、佐藤優自身が他の著作で語っていた「人間の偏見の力は、理性よりはるかに強い」を語り手にも、そして読んでいる自分にもそういう...
イラン外交、ギリシアの経済危機に関するインテリジェンス(策謀・情報)的な観点が面白かった。対談形式なのでサクサク読めます。 ある種の偏りはあると思うんですが、佐藤優自身が他の著作で語っていた「人間の偏見の力は、理性よりはるかに強い」を語り手にも、そして読んでいる自分にもそういう部分があることを踏まえた上で読むといいと思います。
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