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日本をダメにしたB層の研究 の商品レビュー

2.8

52件のお客様レビュー

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2015/01/03

B層という聞きなれないカテゴライズに興味をひかれて購入。 今現在の日本に多く存在するB層と銘打たれた人々の実態を、政治や文化の面から批判する内容になっています。 しかし、内容としては批判以上に何か生み出すものがないように感じられて、著者のいちゃもんを延々聞いている感覚に陥りま...

B層という聞きなれないカテゴライズに興味をひかれて購入。 今現在の日本に多く存在するB層と銘打たれた人々の実態を、政治や文化の面から批判する内容になっています。 しかし、内容としては批判以上に何か生み出すものがないように感じられて、著者のいちゃもんを延々聞いている感覚に陥りました。 どんな理由でそういう状況になっているのか、また現状に満足できないならばどんな将来を望むのか、といった、著者の考えに期待していたのに、本当に残念です。 文章の端々に、客観的に世の中を眺める自分への確固たる自信が感じられるのに、肝心なところに焦点が当てられていないように感じてしまいます。 教養書籍ではなく、自分語りや世間への愚痴などを連ねたエッセイとして販売すべきだと思います。

Posted byブクログ

2012/12/17
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

郵政民営化を問うた選挙のとき想定された概念で、国民を4つのカテゴリにわけ「具体的なことはわからないが、小泉総理のキャラクターを支持する層、内閣閣僚を支持する層」と定義されているB層。 自身もこの層に含まれているものとしてこの本を読んだけれど、頷ける部分もあり、頷けない部分もありというところだった。そもそも日本人という民族がはるか昔からうつろいやすい気質を持っていたのだろうなーという感想。ぼんやりしてるけど。

Posted byブクログ

2012/12/14

徹頭徹尾、今の世の中は自分が莫迦と思っている連中が増えたからおかしくなったという、愚痴としか言いようがない物言いに貫かれており、出版社、編集者もよくこれで出す気になったなと唖然とする。一貫して統計などの客観的社会的事実を引かず、自分がショックを受けた事例のみを基に現代社会を嘆いて...

徹頭徹尾、今の世の中は自分が莫迦と思っている連中が増えたからおかしくなったという、愚痴としか言いようがない物言いに貫かれており、出版社、編集者もよくこれで出す気になったなと唖然とする。一貫して統計などの客観的社会的事実を引かず、自分がショックを受けた事例のみを基に現代社会を嘆いてみせる姿からは言説に責任を持とうとする姿勢は感じられない。他人を見下して溜飲を下げたい人にはいいかもしれないが、それが世の中に求められているものなのかは甚だ疑問だ。文章も一文あたりの字数、段落ごとの文数が少なく、論理ではなく感情に訴えようとする姿勢が丸見え。こういう言説こそ、真に「B層」的ではないのか?哲学者も安くなったものだ!

Posted byブクログ

2012/12/14

B層の定義は以下の通り。 >マスコミ報道に流されやすい >「比較的」IQ(知能指数)が低い人たち >近代的諸価値を妄信するバカ 縦軸にIQ、横軸に構造改革に対する姿勢を置き、第1象限をA層、以降B、D、C層としたそうです。 郵政選挙前に自民党が大衆を分析し、B層がボリュー...

B層の定義は以下の通り。 >マスコミ報道に流されやすい >「比較的」IQ(知能指数)が低い人たち >近代的諸価値を妄信するバカ 縦軸にIQ、横軸に構造改革に対する姿勢を置き、第1象限をA層、以降B、D、C層としたそうです。 郵政選挙前に自民党が大衆を分析し、B層がボリュームゾーンであり、ターゲットとしやすかったとのこと。 B層はコントロールをしやすい。コントロールしたB層には「民主主義=全体主義」の訴えが刺さる。つまりB層が議会制民主主義を破壊する。 といった論調です。 本書では温故知新、歴史から学べと繰り返し述べています、全くその通りですね。 FBやTwitterなどで犯罪自慢をする人、我が子にDQNネームをつける親、既存のシステムをドラスティックに変えようとする人を支持する人。 確かに幼稚化が進んでいる、大人が「大人」じゃなくなってると感じます。 多分、「自分が何を知ってて何を知らないのか」を把握し、「何を知るべきか」を考える必要があるのではないでしょうか。 もうちょっとビジネスに寄った内容だと思って読んだんですが、がっつり政治のお話でした。

Posted byブクログ

2012/12/07

適菜収さんの著書は、これまであまり馴染みがなかったんですが、本書はタイトルにかなり目を引かれたので、図書館で借りて読んでみました。 適菜さん、なんでこんなにも口が悪いんやろう、っていうくらいに口が悪い。そのせいか、言うてることが感覚的にも間違ってはないやろうなあということまでもが...

適菜収さんの著書は、これまであまり馴染みがなかったんですが、本書はタイトルにかなり目を引かれたので、図書館で借りて読んでみました。 適菜さん、なんでこんなにも口が悪いんやろう、っていうくらいに口が悪い。そのせいか、言うてることが感覚的にも間違ってはないやろうなあということまでもが、ただ猛烈に批判しているだけで、あまり大人な文体ではないなあと思えてしまう。そこが残念。 ほかのレビューでも書いてある通り、自分がB層であるということを認められるひとは少ないのではないかと思う。本当に届いてほしいひとに届かないような、そんな気がしました。

Posted byブクログ

2012/12/04

大方の筋道は賛成できるのだがいろいろとはてなの部分も多々ある。 この定義からすれば自分もB層の仲間入りなのだろう。しかし作者の文のつくり方も大いに偏りがありB層っぽさを醸し出している。

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2012/11/27

■B層 A.B層とは報道に流されやすく、比較的IQが低い人達。 B.過去は、我々が何をしなければならないかは教えないが、我々が何を避けねばならないかは教えてくれる-オルテガ C.「オリジナリティ」なんて近代に発生したタチの悪い幻想にすぎない。 我々は先人の遺産を改めて獲得し...

■B層 A.B層とは報道に流されやすく、比較的IQが低い人達。 B.過去は、我々が何をしなければならないかは教えないが、我々が何を避けねばならないかは教えてくれる-オルテガ C.「オリジナリティ」なんて近代に発生したタチの悪い幻想にすぎない。 我々は先人の遺産を改めて獲得し、時代に合わせて作り変え、それを身につけなければならない。 大事なことは「新しく」見えるものを警戒すること。

Posted byブクログ

2012/11/25

政治はプロがするもので、民意を政治が汲み取る必要性が無いと説いている。痛烈な言葉で批判(罵倒)しているが、そんな著者自身も幼稚なんじゃないかと思ってしまった。批判するだけじゃなく具体的な対案を示してほしいと思ってしまった。

Posted byブクログ

2012/11/09

日経新聞の広告に乗っていた書籍に興味を覚えて購入した。内容は哲学書というよりも現代社会への圧倒的な気持ちいいほどの批判。特に橋本氏、小沢氏などへの批判は気持ちのいいほどの辛辣さである。 著者の示すB層に自らが該当するか否かは気になるはの序盤である。読み進めるうちに読者はすべてB...

日経新聞の広告に乗っていた書籍に興味を覚えて購入した。内容は哲学書というよりも現代社会への圧倒的な気持ちいいほどの批判。特に橋本氏、小沢氏などへの批判は気持ちのいいほどの辛辣さである。 著者の示すB層に自らが該当するか否かは気になるはの序盤である。読み進めるうちに読者はすべてB層に該当してしまうように感じてしまう占い師の言葉のような不思議。新しい築きも気付きもなく、あるのはただ言説での破壊のみである。本書についてはあくまでもエンターテイメントの書籍としておすすめする。 それでも、当該著者のほかの書籍も読んでみたいとも思ったりなんかして・・・

Posted byブクログ

2012/10/27

方向性については深く賛同できるが、いくつか感情が迸った文章が見られたのが残念。こういう部分があることで、そこに着目したしょーもない批判が為され、全体を通した思想についての議論がなされくなることを懸念する。

Posted byブクログ