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ソロモンの偽証(第3部) の商品レビュー

4.3

510件のお客様レビュー

  1. 5つ

    217

  2. 4つ

    170

  3. 3つ

    65

  4. 2つ

    6

  5. 1つ

    1

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2021/05/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

長かったお話もこれで終わった。泣けた。一人の少年が抱えていたものがあまりにも重くて。救いは、すべてが終わった後で彼らの中に芽生えた 信頼と友情を読み取れた事かな。記憶に残るシーンはいくつもあるけど、裁判の中で、自殺したとされる柏木卓也を、実は殺したと疑われてる被告人の弁護士(塾で柏木卓也と友達だった神原和彦)と、被告人の殺人を見たと告発した手紙を書いた生徒との、お互いの罪の重さを軽くし合えたあの一連のやり取りは、とてもよかったです。 できれば、大人になった神原和彦の様子が知りたいな~

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2021/05/03

全3巻で2178ページの大作。中学校で起きた生徒の死亡事件、その謎を巡って中学生自身が裁判を開くという青春ミステリー。

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2021/05/01

中学生が主人公の文学書って珍しいと思う。大体児童書とか、子供でも読みやすいものになると思う。面白かった。 超能力者もタイムリープも天才も出てこない、中学生の物語だった。みんなどんな大人になったのかなぁ

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2021/02/01

自分の頭で考えることが必要なんです。 誰かに言われたからとか、誰かがそう言ってるからとか、そんなんじゃなくてね。 でも、一人で考えると、どんどん袋小路に突き進んじゃうことがあるんです。 そういうときは近しい人と一緒に考えることもできるんだけど、やっぱりそれも、ことが大きすぎたりす...

自分の頭で考えることが必要なんです。 誰かに言われたからとか、誰かがそう言ってるからとか、そんなんじゃなくてね。 でも、一人で考えると、どんどん袋小路に突き進んじゃうことがあるんです。 そういうときは近しい人と一緒に考えることもできるんだけど、やっぱりそれも、ことが大きすぎたりすると手に負えなくなってしまう。 だから場が必要だったんだと思うんですよね。 公的な場が。 学校というのはそういうのには向いてる場だと思うんですけど、なかなか個々に向き合うには忙しすぎて。 先生も、生徒もね。 それで必要だったんですね、裁判が。 先生も生徒も、大人も子供も同等に、みんなで事実を確かめながら、それでいて、ひとりひとりがそれぞれに考えていく場が。 ひとりひとりが、全体を見つつ、同時に自分というものに向き合える場が。 そしてそれをみんなに確かめてもらえる場が。 良い話かというと、それで終わらせるのかよって感じなので、どう表現していいか難しいんですけどね。 必要だったんだなあって思います。

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2020/12/12

気になっていながら、3冊各700P以上に自信なくて今まで読めませんでした。勘違いから別の本で900P以上を読破し、それならと挑戦しました。ファンタジー系以外なら、宮部作品に外れはないと思ってますので(笑) 1カ月半で読み終わりましたが、さすが宮部みゆきと感心。登場人物の多さで混乱...

気になっていながら、3冊各700P以上に自信なくて今まで読めませんでした。勘違いから別の本で900P以上を読破し、それならと挑戦しました。ファンタジー系以外なら、宮部作品に外れはないと思ってますので(笑) 1カ月半で読み終わりましたが、さすが宮部みゆきと感心。登場人物の多さで混乱しますが、読みごたえがありました。謎解きと言うより、読者に分かっている事が、どうやって流れで明らかになるか。事件、決意でもどかしかった部分も法廷で見事にまとまります。告発者の改心は、ちょっと都合良すぎじゃないかという疑問もありますが、確かに事件部分重視で、いじめを流してましたね。それこそ問題なのに。長くて疲れましたが(笑)読後感はいいですね。

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2020/05/10

読み切った…!!!! 文庫6冊分もあるからいつか読みたいけど タイミングあるかなあと思ってたら 自粛という今しかないタイミングがキターーー . 12日間かかりました。 めちゃめちゃ長いけど、飽きなかった。 でもまるまる2冊分裁判の準備だとは思わなんだなあ… . 最後の展開を予想さ...

読み切った…!!!! 文庫6冊分もあるからいつか読みたいけど タイミングあるかなあと思ってたら 自粛という今しかないタイミングがキターーー . 12日間かかりました。 めちゃめちゃ長いけど、飽きなかった。 でもまるまる2冊分裁判の準備だとは思わなんだなあ… . 最後の展開を予想させる伏線が分かりやすくあったから 驚きはなかったけど、胸にじんわり残る感じ。良きかな。 ラストは好きでした。

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2019/10/22

(ほぼ)全ての人間に救いのある素晴らしい終わり方だった。 どんな人も、自分だけの力や考えだけでは何も成しえないんだなと思った。

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2019/09/30

第Ⅰ部、第Ⅱ部は長くて読み疲れたけど、第Ⅲ部は展開がおもしろくてあっというまに読み終えてしまった。というか、読み終えたくないくらいおもしろかった。 うすうすと神原君の秘密が見えつつある中、予想外の証人が出てきたり、いろいろな謎が気持ちよく解決していった。もちろん人の命が失われたこ...

第Ⅰ部、第Ⅱ部は長くて読み疲れたけど、第Ⅲ部は展開がおもしろくてあっというまに読み終えてしまった。というか、読み終えたくないくらいおもしろかった。 うすうすと神原君の秘密が見えつつある中、予想外の証人が出てきたり、いろいろな謎が気持ちよく解決していった。もちろん人の命が失われたことには間違いなく、死ぬ前にどうにかならなかったのだろうかという気持ちと、ある意味こうならざるを得なかったんだろうなあという気持ちの両方が残る。 中学生ならではのまっすぐな思いが伝わってきて、思わずこちらもしゃんとしてしまった。

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2021/09/06
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

学校内裁判が教師を最初の証人として迎え始まる。元校長、女生徒、被害者の家族、記者、刑事。被告人の仲間(手下)。たかだか中学生の調査能力がどれだけの大人を巻き込む!?恐るべし。。 が、電器屋のおじさんの証言から空気が一変。 追い詰める涼子。絞り出す神原。健一の弁護、そして樹里の叫び!!直視なんてできない(涙) 兄の宏之が、やはり結局正しくて、柏木卓也の恐ろしい事! でもそれを認めた上ですばらしい答えを導き出した陪審員たちに大きな拍手を!! エピローグ。そうか、これは実は彼の物語だったのか(笑) (2012.10.31初読) 実に多くの問題が描かれている作品でした。 まさか最後でこんなに涙するなんて、想像外でした! 犯人探しのミステリーであって、それだけでない いじめとかなかよしこよしの学校生活って学園モノであって、それだけでもない やたらとこ難しい、裁判ものであるけど、これもまたそれだけでない。。。 自分との向き合い方とか 友人、家族との付き合い方とか とにかく、いろんな要素が集まって、あぁ、生きてくってこんなことなんだ。。。と^^ とっても素敵なエピローグ 「あの裁判が終わってから 僕ら 友達になりました」 にナイス☆彡

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2019/01/20

10年以上かけて書き継がれただけあって、すごいボリューミィ。 「楽園」とか「名もなき毒」と同じ感じのどっしり重めの内容。 どっちかというと、宮部さんの作品は「小暮写眞館」とか「桜ほうさら」などのほのぼのした読了感のものが好きなんだけど、これはこれで読んで良かった。 途中で、作...

10年以上かけて書き継がれただけあって、すごいボリューミィ。 「楽園」とか「名もなき毒」と同じ感じのどっしり重めの内容。 どっちかというと、宮部さんの作品は「小暮写眞館」とか「桜ほうさら」などのほのぼのした読了感のものが好きなんだけど、これはこれで読んで良かった。 途中で、作中における事実としてのできごとそのものは だいたい展開が想像できた(ミスリードを誘うような叙述トリックは殆ど無いし)けれども、それでもなお読ませる筆力はさすがです。

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