「リスク」の食べ方 の商品レビュー
医師の書くリスク本なので健康リスクになるわけだけれど。 リスクを選ぶときにリバース可能かどうか、をいうのはちょっとずるいかもしれない。説得しやすくはある。日本にいてもリスクを見積り対処する能力は作れるようにするのが教育であり議論だろうと思うが、どんどんやりにくくなってきているよう...
医師の書くリスク本なので健康リスクになるわけだけれど。 リスクを選ぶときにリバース可能かどうか、をいうのはちょっとずるいかもしれない。説得しやすくはある。日本にいてもリスクを見積り対処する能力は作れるようにするのが教育であり議論だろうと思うが、どんどんやりにくくなってきているように思える。この自殺が多く生きにくい国で生まれて育った割には私はのんびりしているのはなぜなんだろう。結構安心しているし安全でありがたいと思って暮らしているのはなぜだろう。
Posted by
レバ刺し禁止騒動を例に、食のゼロリスクを追い求めることの愚かしさを新書らしく分かりやすく解説。放射能のリスク〜原発再稼働問題についてふれた章は少し唐突な気もする。「安心=思考停止」の指摘は、成る程その通り。
Posted by
食べ物、予防接種、あと本書では言及してないけど出産も、消費者側や国がゼロリスクであるべき!を掲げちゃうと歪んだ構造になるよという話。 リスクをうまくとれる人生のほうが幸せだよね。 日本ではリスクという言葉にギャンブルとか危ないみたいなマイナスのイメージあるよね。
Posted by
リスクゼロは実現できないこと、何かをやめる/することで別のリスクが生じる可能性があること、リスクの程度を知ることが大切であると理解しました。まったくその通りだと思います。 些末なことなのかもしれないけれど、取り方のまったく違う米国と日本の食中毒統計を比較して、日本の衛生レベルは高...
リスクゼロは実現できないこと、何かをやめる/することで別のリスクが生じる可能性があること、リスクの程度を知ることが大切であると理解しました。まったくその通りだと思います。 些末なことなのかもしれないけれど、取り方のまったく違う米国と日本の食中毒統計を比較して、日本の衛生レベルは高いと述べていたり、特定保健用食品についての説明に理解不十分なところがあるのが残念。そういう点があることでこの本の信頼性が少し落ちると私は思うので、星の数は減らしました。
Posted by
第三章「食べ物には危険がつきもの」は、リスクをゼロにするということがいかに荒唐無稽であるか、実例豊富に語っていて実に面白い。 「安心=思考停止」と「疑心=陰謀論」の中庸を綱渡りし続けなければいけない。これが大人の責任。 「万が一にも」「もし何かあったら」「可能性は否定できない」は...
第三章「食べ物には危険がつきもの」は、リスクをゼロにするということがいかに荒唐無稽であるか、実例豊富に語っていて実に面白い。 「安心=思考停止」と「疑心=陰謀論」の中庸を綱渡りし続けなければいけない。これが大人の責任。 「万が一にも」「もし何かあったら」「可能性は否定できない」は思考停止のステートメント ・レバ刺し禁止に至る議論の無責任 ・トクホのデータ論拠いい加減さ ・ビタミンEは心臓病を減らさない ・ビタミンA,C,E、セレニウムが長命につながるおちうデータは無い ・ポリフェノールのがん予防効果は示されていない
Posted by
「予防接種は「効く」のか?」を読んで、リスクの捉え方かぁ…と。 暮らしていくなかで、ゼロリスクはあり得ない。 食べ物も、医療も、リスクと効果を比べて自分で選んでいかなくてはいけないのですね。 賢い消費者として、基本的な知識を身に付けておくこととか、曇りなく批判的な視線で冷静に見る...
「予防接種は「効く」のか?」を読んで、リスクの捉え方かぁ…と。 暮らしていくなかで、ゼロリスクはあり得ない。 食べ物も、医療も、リスクと効果を比べて自分で選んでいかなくてはいけないのですね。 賢い消費者として、基本的な知識を身に付けておくこととか、曇りなく批判的な視線で冷静に見ることができるかとか。 …私は生牡蠣もユッケもレバ刺しも食べたいなぁ。(そこか でも体調が悪い時や感染リスクの高いときは自分でコントロールするし、オカミに有無を言わさずコントロールされるのは不本意だな…。
Posted by
読み途中で、積んでおいた本。 中だるみして放置してしまった。 端的に言うと、タイトルにもある通り「食の安全・安心」とは何ぞやとそれについて考える本。 何も考えず、オカミや学者の言うことを鵜呑みにすると、騙されかねないぞと。 例えば、「トクホ」。 健康に必ずしも有効かどうか分か...
読み途中で、積んでおいた本。 中だるみして放置してしまった。 端的に言うと、タイトルにもある通り「食の安全・安心」とは何ぞやとそれについて考える本。 何も考えず、オカミや学者の言うことを鵜呑みにすると、騙されかねないぞと。 例えば、「トクホ」。 健康に必ずしも有効かどうか分からない。それを「トクホ」というだけで、吟味もせず全肯定してしまうのは一種の思考停止である。 けれども、何も考えなければ、全肯定まではしないものの、確かに何等かの健康に対する効果を期待してしまう。 そのためには、受け身の姿勢を改め、きっちりとその効果を調べることが大切だ。 また、「安心」と「安全」を混同しがちだと著者は指摘する。「安心」というのは「心配しなくてよい状態」のことであり、さらにいうと「それについて考えなくてよい状態」のことである。つまり、これも一種の思考停止の状態。 確かに我々は、安心を求めるとき、その責任を相手にばかり求めているように思う。何故なら、何も考えておらず、全くの受け身だからだ。 他にも、因果関係と交絡因子の話しなど、興味深い話しが多々あった。 少し中だるみしてしまったが、やっぱり著者の本は興味深くて面白い。
Posted by
日本人の苦手な分野にリスクマネージメントというのがあります。 私たちは生きているかぎりいろんなリスクにさらされています。 冷静なリスクの評価が必要ですね。 不安を解消するためには現実に向き合い評価する作業をするしかありません。 リスク評価は面倒な作業ですが、私たちは思考停止におち...
日本人の苦手な分野にリスクマネージメントというのがあります。 私たちは生きているかぎりいろんなリスクにさらされています。 冷静なリスクの評価が必要ですね。 不安を解消するためには現実に向き合い評価する作業をするしかありません。 リスク評価は面倒な作業ですが、私たちは思考停止におちいらないようにしたいですね。 http://ameblo.jp/nancli/entry-11720402222.html
Posted by
とても理路整然と文章が構築されている。 幾度となく理論的に多角的に物事を考えようとしてきたが、この本だけでも山ほど偏見にとらわれてたかとがわかる。 このような知見を得るためにもっと努力しなければならないのは重々承知であるのだが…w そして作者が言うその作者のバイアスにまんま...
とても理路整然と文章が構築されている。 幾度となく理論的に多角的に物事を考えようとしてきたが、この本だけでも山ほど偏見にとらわれてたかとがわかる。 このような知見を得るためにもっと努力しなければならないのは重々承知であるのだが…w そして作者が言うその作者のバイアスにまんまと引っかかるあたりが自分の未熟さを露呈させるw
Posted by
生きるということはリスクを冒し続けているということだ。 リスクをとるという。 リスクマネジメントという。 でも、それ以前に問題になるものがあるだろう。 リスクリテラシーということについて日本はあまりにもなさすぎる。
Posted by