光媒の花 の商品レビュー
未成年の性犯罪が多く気が滅入る ストーリーの繋がりもあったりなかったり 遠い光に向かう?近くの人工的な光に向かう?惑わされないように生きていきたいと思った。
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Nを読んだ後にこちらを読了 一つの街に住むそれぞれの人間の物語が書かれていました。 最初3章までは少し闇を感じる内容で、そういうものなのかなと思っていましたが、残り3つは希望を感じるラストの配置なのも意味があるのなかと思ったり。 ただ、6章の物語が1章に繋がるので光と闇、それぞれ...
Nを読んだ後にこちらを読了 一つの街に住むそれぞれの人間の物語が書かれていました。 最初3章までは少し闇を感じる内容で、そういうものなのかなと思っていましたが、残り3つは希望を感じるラストの配置なのも意味があるのなかと思ったり。 ただ、6章の物語が1章に繋がるので光と闇、それぞれの繰り返しが人生であるのかなとも思いました。
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個人的にトラウマが蘇る話やちょっと苦手な所があったから星2かな。 ストーリー自体は面白く、道尾秀介さんの雰囲気が出てて好きでした。
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2010年第23回山本周五郎賞 そして2010年直木賞候補作 その後2011年「月と蟹」で直木賞 連作短編6編 作品紹介では連作群像劇としている それぞれ犯罪に関わっていく者達だから群像劇でも良いのかな 道尾さんの作品には、子供の中の秘めやか憎悪を描いているものがあり、少年達...
2010年第23回山本周五郎賞 そして2010年直木賞候補作 その後2011年「月と蟹」で直木賞 連作短編6編 作品紹介では連作群像劇としている それぞれ犯罪に関わっていく者達だから群像劇でも良いのかな 道尾さんの作品には、子供の中の秘めやか憎悪を描いているものがあり、少年達の純真無垢だけでない心情を読むのは好きだ 第一章 隠れ鬼 認知症となった母を苦しめていた父親の自殺 息子が封印していた事件の真相 第ニ章 虫送り 毎夜両親不在の時間に川辺に虫取りに行く兄妹 許せなかったホームレスへの復讐とその真相 第三章 冬の蝶 貧困の少女が隠していた母の男の所為 少年は守りきれない 第四章 春の蝶 両親の不仲のストレスで聴力をなくした少女 家庭を守るための嘘 第五章 風媒体 姉の入院で母との確執を解いていく弟 第六章 遠い光 母親の再婚に不安を持つ少女 その不安の真意に寄り添う女性教師 蝶が光源をたどり物語を一つにまとめる といった趣向かな 好きな方の道尾さんだけど 罪に対する気持ちがあっさり というか本人達は納得済みという感じ がもの足りないかな
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結構好きなタイプの道尾短編集。各話ちょっとずつ繋がり、円環になるような構成。残酷ながらも切なくて温かい話あり。好きなのは、「冬の蝶」、「春の蝶」、「風媒花」。サチは色々あったけど力強く生きている。「虫送り」の兄妹は真実が知れて良かったね。 蝶道って初めて聞いた(Nで言ってたっけ…?)。不思議…
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1から3章目の話が、衝撃的すぎました。 美しい情景の中であっさりとした筆致で グロテスクな内容が盛り込まれていてなんとも不思議な読み心地でした。 でも、グロさや残酷さの中にも人間の優しさが盛り込まれていてなぜか温かい気持ちにもなれるところが不思議で面白かったです。 少しずつつ物...
1から3章目の話が、衝撃的すぎました。 美しい情景の中であっさりとした筆致で グロテスクな内容が盛り込まれていてなんとも不思議な読み心地でした。 でも、グロさや残酷さの中にも人間の優しさが盛り込まれていてなぜか温かい気持ちにもなれるところが不思議で面白かったです。 少しずつつ物語の登場人物や出来事がつながっていましたが、つながりを忘れてしまい思い出せないところはみなさんの感想を頼りに 読み返し、おおお!となりまた楽しかったです。 最後の章は美しくまとまっているなと思いました。
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とても面白かったです 短編集と思いきやそれぞれの話の時間軸や登場人物などがつながっている。 途中で風媒花の説明シーンがある。 風媒花は風を媒介して受粉する花らしい。 光媒の花という作品名はまるで次の話次の話と読み進めることによって咲く花(本作)のようだ 解説にもあったが最初は短編...
とても面白かったです 短編集と思いきやそれぞれの話の時間軸や登場人物などがつながっている。 途中で風媒花の説明シーンがある。 風媒花は風を媒介して受粉する花らしい。 光媒の花という作品名はまるで次の話次の話と読み進めることによって咲く花(本作)のようだ 解説にもあったが最初は短編のつながりに少し強引さを感じたこともあった しかし個人的には世の中のつながりは思ってるよりも身近にあってそれぞれが繋がっていてそれぞれに光があるんだというメッセージなのかなと思った
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哀しさと苦しさと辛さと、そして一筋の光が見えるような一冊だった。人生は一色ではなく、どのような色に彩られた人生だったかその最期に見えるだろうか。
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6つの短編集 ハンコ屋、橋のエピソードなど所々で繋がりがある。光ったり翳ったりしながら動いているこの世界を蝶を通して表現している。 第1章隠れ鬼 ハンコ屋さん、認知症の母。中学生の時の回顧、愛と憎悪は紙一重。 第2章虫送り 小学生の兄弟、橋のエピソード。良いホームレスと悪いホームレス。 第3章冬の蝶 2に出てきた良いホームレスさんの中学生の時の話。淡い青春、毒親。 第4章春の蝶 3に出てきた女の子が大人になってからの話。耳が聞こえなくなってしまった女の子、お爺さんの家に泥棒。 第5章風媒花 父をなくした家族の話。息子目線、姉の入院、母と仲直り 第6章 5で出てきた姉の小学生教師としての話。
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各作品が完成されているのに、全部どこか繋がっていて光はどんな時も見えるはずっていう最終章のメッセージが好きだった。 第一章の美の狂気みたいな気持ち悪い描写が最高においしかったです…
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