るり姉 の商品レビュー
途中までは感涙を誘う風でいながら最後でなんじゃこりゃあというラストなのでびっくり。悲しみたいわけではなかったが途中までの気持ちを返せ!!
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面白かったと思う。 一人の「るり姉」と呼ばれる女の人を中心に、るり姉視点ではなく、姪やるり姉の「姉」を中心にるり姉のことを描いていく。 それも、語り部……というのかな、視点の主が変わるたびに少しずつ、過去のことへと遡って行って、最後の最後にもう一度未来に戻ってきて、「え? るり姉どうなったの??」という秘密が明かされる……という形。 るり姉の恋人以外、すべてが女の人なんだけれど、それぞれがそれぞれの思いや思考を持っていて、それがかなりリアルでおもしろかったです。 多分、思春期に入ったばかりのこの年頃の女の子は、こうやってめんどくさいものだし、めんどくささの方向も、その女の子の趣味や人間関係によってちょっとずつ違ってて、三姉妹の長女か次女かによってもかなり違う……。そういうところが、とってもリアル。 女の人ならきっと物語に共感できるんじゃないだろうか……って思います。 ただ、これ最後がとってもハッピーエンドなんですが、なんだかこれずるい!! と思ってしまいました。 今、身内に闘病中の人間がいると、「そんなにうまくいかねえよ!!」って思うというかなんというか……結局、なんの病気なのかわからなかったからまったくありえない話じゃないと思うんですけど、まあ割と我が家も比較的、物語にしてはハッピーな方なんだろうな、と思うのでなんとも言えなかったり……。 人間は欲張りですね。 何はさておき、かなりずるい!! と思わせる小説ではあるけれど、それを差し置いても、女子たちの人間関係がかなりおもしろいので、十分に読ませる作品だと思います。 オススメです。
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るり姉のまわりの5人の家族による1人称の語りが連なる物語。だからるり姉は主役ではないのに、それぞれの話の中で少しなのに強烈に絡んできて影響していく。途中、入院してしまって、それから現在形でのるり姉の話がないので(時間軸が戻る)、彼女はどうしてしまったんだろう?というのは最後の話で...
るり姉のまわりの5人の家族による1人称の語りが連なる物語。だからるり姉は主役ではないのに、それぞれの話の中で少しなのに強烈に絡んできて影響していく。途中、入院してしまって、それから現在形でのるり姉の話がないので(時間軸が戻る)、彼女はどうしてしまったんだろう?というのは最後の話で全部明かされる。物語の手法としておもしろかった。
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るり姉とは母の妹、つまり叔母である。さつき、みやこ、みのりの三姉妹は叔母であるるり姉が大好き。母親とは全く違う性格。天真爛漫で感激屋。 最後の章の「みのりー四年後春」はハラハラして読んだ。そしてほっとした。
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うーん。面白いんだけど 期待以上にはならなかった。 受賞って言葉があるとハードルが上がるからかな。 テーマはさておき、展開も描写も結末も想像通りのまとめ方。 それでも読み終わった感想は面白い。 日常を大げさにすることなく、たんたんと進みながらも どこにでもいる登場人物に個性が...
うーん。面白いんだけど 期待以上にはならなかった。 受賞って言葉があるとハードルが上がるからかな。 テーマはさておき、展開も描写も結末も想像通りのまとめ方。 それでも読み終わった感想は面白い。 日常を大げさにすることなく、たんたんと進みながらも どこにでもいる登場人物に個性が当てられていて魅力的。 語り手が変わると、その人を通してほかのキャラクターの描き方が変わるが、母親を通して見るさつきはひどい(笑)
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多感すぎる女の子が その心を忘れないまま大人になった、そんな るり姉。 るり姉を好きな姪っ子たちは どんな大人になるのかなぁ〜 と想像してしまうほど、リアルな女系家族の姿のようでした。唯一の男子、カイカイもかわいい!
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るり姉をめぐる家族の物語。みんな個性的で、生き生きとしていて良かったなあー。いちばんのツボは花ゆめ愛読者のお母さん。でもチャックは閉めようよ。。。
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明るくて奔放な、あぶなっかしい子供のようなるり姉。そのるり姉が病気になる。姉の娘の3人の姪、2人目の夫であるカイトの目線から語られるるり姉と、元気でなにごともない日々の煌めきが眩しい。生きているって素晴らしい。
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さつきのストーリーでぼろぼろ泣いてしまった 皆がるり姉が大好きで、るり姉がとても魅力的な人だったから るり姉だけじゃなくて出てくる登場人物全員魅力的で、一体この人達には他にどんなストーリーがあるんだろうと想像してしまう 例えば、茅ヶ崎ヒューヒュー、ネーミングも最高に良い感じ。けい...
さつきのストーリーでぼろぼろ泣いてしまった 皆がるり姉が大好きで、るり姉がとても魅力的な人だったから るり姉だけじゃなくて出てくる登場人物全員魅力的で、一体この人達には他にどんなストーリーがあるんだろうと想像してしまう 例えば、茅ヶ崎ヒューヒュー、ネーミングも最高に良い感じ。けい子さんの、チャック全開、花とゆめ好きっていう設定もたまらなく好きだし、2人のかけ合いもなんだか笑える そして開人のストーリー。ぐっとるり子さんの魅力が伝わってきて、開人の恋する気持ちがぐんぐん心の中に入ってくる。るり子さんは、本当に自分の感情に真正面から挑んで付き合ってる。梨を食べて泣いちゃうるり子さん、胸がキュンとなる。自由で不器用で切ないけど、るり子さんが見ている世界はきらきらしていて、どこまでも可能性が広がっている。 そんなるり姉のことをずばっと表してて、胸にぐっときたのが、みのりの言葉「るり姉にかかれば、魚は空を飛ぶし、モグラは日光浴をするのだ」 ラストも簡易にありがちな感動ストーリーに仕立てるんじゃなくて、とても納得のいく結末で、この結末だからこそ大好きなお話になりました マゴリアムおじさんの自由さや、「まる子だった」の七夕祭りから感じた幸せに通じていて、これが私の大事にしたいことなんだってはっきり思えました
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ありそうな日常で違和感なく物語の中へ。さらっと読めたが、てっきり死んだものと思っていたのでラストは驚き。少し昔の良い頃のおはなし。
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