るり姉 の商品レビュー
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活動的でオシャレで気まぐれな女性「るり姉」 この小説はこのるり姉にまつわる物語を、るり姉の姪っ子たちやるり姉の夫など、章ごとに彼女に関わる人物たちからの視点で描かれる。 もちろんこのるり姉は魅力的なのだが、この小説を読む上で実は一番印象に残るのがるり姉の姉であり、姪っ子たちの母親である人物だ。この母親は子供たちを育てることに追われ、身なりも気にせず所帯じみていて、るり姉とは対照的な人物として描かれる。 現実を含めて我々はこういう人物を「母親」という属性やポジションだけで見がちだ。しかし「毎月『花とゆめ』を読んでいる」とかしばしば挿入される情報によって、このただの属性だと思っていた人物にも個性があり、その人の人生の主体であるのだと気づかされてゆく。 そして最後に、いかにもるり姉らしいに思われた「ピアノが上手い」が母親の特性であったことが明かされ、この娘3人に囲まれて生きる母親が、るり姉と変わらないぐらい魅力的な一人の女性であることに気づかされるのである。
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息子が読むかなーと買ってみて、まずは自分で読んでみました。 この作家さんのことは全く知らなかったし初めて読みました。 登場人物のキャラ設定が、まずとてもいいです。 るり姉のお姉さん、子供たちの母親のけいこのキャラがすごく好き。 子供たちの微妙なお年頃の気持ちや行動は、自分の若...
息子が読むかなーと買ってみて、まずは自分で読んでみました。 この作家さんのことは全く知らなかったし初めて読みました。 登場人物のキャラ設定が、まずとてもいいです。 るり姉のお姉さん、子供たちの母親のけいこのキャラがすごく好き。 子供たちの微妙なお年頃の気持ちや行動は、自分の若い時を思い出します。 最初の章、るり姉が入院しているシーンでは、本当にリアルな登場人物の切ない気持にぐっときて、ずっと泣いてしまいました。 ちょっとした描写が妙にリアルで・・・。 祖母の入院時の自分のざわざわした気持ちを思い出さずにはいられなかった。 最後まで軽快に楽しく読めました。 他の作品も読んでみたいです。
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るり子さんのことを語る、姪っ子たちやお姉さん、 いまの旦那さんカイカイのるり子さんを思う暖かい気持ちと それぞれの、ふっと笑えるような楽しい性格が垣間見えて るり子さん、元気でいてと願いながらも読み続けました 読み終わって、ふわっとやさしい気持ちになったのは、 やっぱり「しずなか日々」と一緒だったなぁ
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「自由な人」というのがるり姉の第一印象。 自分の思ったことをすぐ口にする。 思ったことを口にする。って結構怖いこと。 でも、なんだか許されてしまう。そして人を傷つけることはない。 家族、友達、どんな形でもいいからるり姉に関わってみたいと思った。
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「るり姉」を取り巻く登場人物たちの一人称視点の連作短編。 途中で結末を勝手に想像して、あー、また泣いてしまうのだろか、と思ったけれど、 実際はかるい笑顔で読み終えました。
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るり姉のような身内、というか、家族には非常に憧れます。みんなあったかくて、面白い人達で、読んでいて楽しくなります。いい本ですね。
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るり姉みたいな叔母さんがいたら救われる子どもたちってたっくさんいると思う。 「かくあるべし」みたいな箱に閉じ込められて息苦しくてどこかに出口を求めてあがいているとき、きっとそこに大きな穴を開けてくれるはず。 さつきの章を読んだ後にどの語りを読んでも切なくて胸がキリキリと痛むのだけ...
るり姉みたいな叔母さんがいたら救われる子どもたちってたっくさんいると思う。 「かくあるべし」みたいな箱に閉じ込められて息苦しくてどこかに出口を求めてあがいているとき、きっとそこに大きな穴を開けてくれるはず。 さつきの章を読んだ後にどの語りを読んでも切なくて胸がキリキリと痛むのだけど、だけど、だけど…うふふんふん。 宮下奈都さんの解説がまた、優しさにあふれてて、いいんだこれが。
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