るり姉 の商品レビュー
心地よいリズム。流れるようなテンポがなんともよい。練乳持って苺狩りに行きたくなる。そして苺のキーホルダーを買うのだ。
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姉妹とか、おばとか、そういう関係。 三姉妹と母の妹である「るり姉」の話。物語の進行役は章ごとに異なり、また時系列も色々。最初は長女・さつき。るり姉が入院したので、お見舞いに行く。なんとなく最近気持ちがうまく整理できていない、もやもやした高校生。第二章は母・けい子のなかなか個性的...
姉妹とか、おばとか、そういう関係。 三姉妹と母の妹である「るり姉」の話。物語の進行役は章ごとに異なり、また時系列も色々。最初は長女・さつき。るり姉が入院したので、お見舞いに行く。なんとなく最近気持ちがうまく整理できていない、もやもやした高校生。第二章は母・けい子のなかなか個性的な日々。小さな事件でいっぱいの日常。第三章は次女・みやこ。誰も知らない赤い頭の理由。そこには誰にも言わない父との邂逅が。第四章はるり姉の旦那・開人。るり姉の魅力を語る。第五章に三女・みのり。第一章から四年後。変わらない日常の愛しさがつのる。
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今一押しの作家さん。どの作品も心を暖かくしてくれる。文章が美しいのもだが、出てくる登場人物全員に人間味があり、優しさや可愛さが感じられる。にしても、こういう、魅力的で、子どもっぽくて自由だが、惹き付けられる小悪魔のような女性が描かれる時って、母の妹という設定が多い気がする。母では...
今一押しの作家さん。どの作品も心を暖かくしてくれる。文章が美しいのもだが、出てくる登場人物全員に人間味があり、優しさや可愛さが感じられる。にしても、こういう、魅力的で、子どもっぽくて自由だが、惹き付けられる小悪魔のような女性が描かれる時って、母の妹という設定が多い気がする。母では生活感がありすぎ、祖母では年が離れすぎ、姉妹では近すぎるから、年頃の女の子からして、なんとなく近いような、とはいえ追い付けないようなポジションに感じるのだろう。 るり姉と同じようなキャラクターの女性を描いた作品はたくさんあるが、少しやりすぎると、途端にわざとらしく、馬鹿っぽく見えてしまう。椰月さんの絶妙な匙加減がすごくいい。
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この本を読んだ時、「桐島、部活辞めるってよ」の文章に似ているなと思ったのは自分だけか?。でもるり姉はきちんと物語に出てくるので違いますが。るり姉のキャラと、オタ気味なお母さん、最初はヤンキーだったがその後コスプレヤーになっているみやこが個人的にツボ。こんな親戚の人がいたら楽しいだろうなという感じが文章を読むたびに伝わってくるのが良い。感想はこんなところです。
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とりあえず、ハッピーエンドで良かった。 よくある一家族の話ではあるのだけど、ひとりひとりのことがよくわかる感じ。 この家族にとって、るり姉は重要な存在なんだなぁ。 私もそんな姪たちにとって、そういう存在になれるといいな。
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章ごとに語り手が替わる方式。どの語り手の目を通しても、るり姉は魅力的。そうは言っても、るり姉が主役というほどには、ど真ん中にはいない。でも、それぞれの日常の目立つところにいるのがるり姉。 るり子の天真爛漫さとの対比で、それぞれが日常的にもっている、よくある不満が読者に見えてくる。...
章ごとに語り手が替わる方式。どの語り手の目を通しても、るり姉は魅力的。そうは言っても、るり姉が主役というほどには、ど真ん中にはいない。でも、それぞれの日常の目立つところにいるのがるり姉。 るり子の天真爛漫さとの対比で、それぞれが日常的にもっている、よくある不満が読者に見えてくる。特別ではないけど、山あり谷あり、でも普通の毎日が描かれた、誰かに共感しながら読む小説だった。
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主人公はおそらく「るり姉」なんだけど、章ごとにるり姉をとりまくまわりの人物視点に替わるのが面白い。 誰のエピソードにもしっかりと、るり姉が存在していて、しかもかなりの愛されっぷり。 内容はほんとに日常のみでたいした事件も起きません。まぁ、そこが気楽に読めて良いのかも。
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「るり姉」の物語。彼女を取り巻く人々がそれぞれ章の語り手となり、日常を表現する。 「るり姉」が語り手になることはないのだけれど、彼女の姿カタチ、気持ち、性質が読めば読むほど浮き彫りになる、不思議な作品。 描く行動や表情で表現する登場人物の心情。小説ならではの奥行きを感じる。 ...
「るり姉」の物語。彼女を取り巻く人々がそれぞれ章の語り手となり、日常を表現する。 「るり姉」が語り手になることはないのだけれど、彼女の姿カタチ、気持ち、性質が読めば読むほど浮き彫りになる、不思議な作品。 描く行動や表情で表現する登場人物の心情。小説ならではの奥行きを感じる。 ケータイ小説ばりの砕けた文章なのは残念。一人称で語り手が若いことが多いから仕方ないのだろうか。その文体だけが受け入れられなかった。
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泣いた。読後感がとても気持ちよい小説。これは「西の魔女」以来か。十代の3姉妹が慕う天真爛漫な「るり姉」は母親の妹、つまり叔母である。登場人物の周りにはいつもるり姉の存在があるものの、ストーリーは各人の目線や心境で語られており、とても生き生きと感じられる。付録の宮下奈都の解説がまた...
泣いた。読後感がとても気持ちよい小説。これは「西の魔女」以来か。十代の3姉妹が慕う天真爛漫な「るり姉」は母親の妹、つまり叔母である。登場人物の周りにはいつもるり姉の存在があるものの、ストーリーは各人の目線や心境で語られており、とても生き生きと感じられる。付録の宮下奈都の解説がまたよく、読後感をより爽やかにしてくれる。
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第一章は涙、涙… 最終章はホロリとまた涙… ほっこり、あたたかくなる本でした るり姉がとてもステキ。
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