満月ケチャップライス の商品レビュー
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タイトルからは想像出来ない読後のモヤモヤ感。実際の事件とシンクロしてるのも嫌な想像が膨らんでしまいゾワゾワした。チキさんはこの家族と出会って本当の意味で幸せだったのだろうか。
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突然家に現れたチキさんと、僕と妹の亜由美と母の数ヶ月間の物語。チキさんの作る料理が美味しそう。少し幸せになったかと思えばすぐ問題が出てきて、頁をめくる手が止まらなかった。性的虐待や覚醒剤、オウム真理教が出てくるのでただのほんわか物語ではない。最後は悲しくフェードアウトするような感...
突然家に現れたチキさんと、僕と妹の亜由美と母の数ヶ月間の物語。チキさんの作る料理が美味しそう。少し幸せになったかと思えばすぐ問題が出てきて、頁をめくる手が止まらなかった。性的虐待や覚醒剤、オウム真理教が出てくるのでただのほんわか物語ではない。最後は悲しくフェードアウトするような感じで、ハッピーエンドであってほしかったなぁと思ってしまう。
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この物語の魅力はいつのまにか進也の家にやってきた実は超能力者の「チキさん」。低学年くらいまで、僕が思うヒーローは絶対的強者だった。高学年になると、「普段弱くても実はヒーロー」それもカッコイイと思うようになった。チキさんのように。ただ、途中からあの実在のカルト集団の比重が増えてきて、中学生の視点を懐かしみたかった僕としては複雑な読後感。
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朱川湊人さん、忘れた頃に読みたくなる。もちろん本気で忘れてたわけではないが。 これは割と感動できる家族の絆の物語。といっても中学生の僕と、夜の仕事をしている母と、右足が不自由な小学生の妹の3人暮らしをしているところに、母の店の客?恋人?関係性が曖昧なモヒカンの男が転がり込んでく...
朱川湊人さん、忘れた頃に読みたくなる。もちろん本気で忘れてたわけではないが。 これは割と感動できる家族の絆の物語。といっても中学生の僕と、夜の仕事をしている母と、右足が不自由な小学生の妹の3人暮らしをしているところに、母の店の客?恋人?関係性が曖昧なモヒカンの男が転がり込んでくる一風変わった家族?妹はすんなりチキさんと呼んで懐き、僕もすぐにチキさんのことが好きになった。そんな家族+モヒカンの4人でのほっこり生活が始まった。そこに元父親の登場やらある教団の存在、そしてチキさんの過去で幸せな時間が崩れる。 料理シーンがほっこり温かい。そしてどの料理も美味しそう! 「世の中で大事なのは、自分でご飯を作ったり、買い物に出掛けたり、人と楽しく話が出来るっていう事なんだよ。特別な力なんて、何の意味もない事さ。」
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48サリンを最後に出すなら、もっと違ったアプローチがあったやろうに。特に主張を感じられない作品でした。
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料理を通じて家族の絆を深めていくハートフルストーリーを想像していたけど、だんだん話が別の方向にシフトして行ってそのまま打ち切り漫画のように終わってしまった。 父として兄として存在感を示し行動するチキさんに対して実の母が毒親すぎる。ほとんど育児放棄しているとしか思えないし、そりゃ妹...
料理を通じて家族の絆を深めていくハートフルストーリーを想像していたけど、だんだん話が別の方向にシフトして行ってそのまま打ち切り漫画のように終わってしまった。 父として兄として存在感を示し行動するチキさんに対して実の母が毒親すぎる。ほとんど育児放棄しているとしか思えないし、そりゃ妹の事故の件がなくてもこの環境なら屈折した子供になるよ。なんだかいろいろチグハグな内容だった。
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p166「でも世の中の大人の人ってそんなに悪いことをしているものなの?無傷でいられないっていうのは大げさなんじゃない?」 「全部が全部法律に触れるって言う意味じゃないけどね後悔や懺悔のない人生を送れる人はいないわよ。」 「もしいたら?」 「それは神様かいつだって自分が正しいと思っ...
p166「でも世の中の大人の人ってそんなに悪いことをしているものなの?無傷でいられないっていうのは大げさなんじゃない?」 「全部が全部法律に触れるって言う意味じゃないけどね後悔や懺悔のない人生を送れる人はいないわよ。」 「もしいたら?」 「それは神様かいつだって自分が正しいと思っている馬鹿か本当に何もしなかったやつねくそつまんない人生ご苦労さん」 この会話がすごく好き。 チキさん大好き。 みんな幸せになあれーーーー!
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小学生に読ませることができる朱川氏シリーズ(笑) 超能力とか、某宗教団体とか、昭和生まれがあれか、となる内容盛りだくさんだけれど。 さらっと作る料理が美味しそう。 「幸せな家というのは、いつでもきれいなタオルと新しい卵がある」 ナルホド。。。 親が働いて、家事をやってくれるまでは 気づかなかったけれど、きちんと機能しているかを象徴するものだ。。 関係性が壊れたことが途中から書かれている(回顧録のような形なので)ので、幸せであればあるほど切ないのだが。 チキさんのラストが某団体とは関係ないのに、再会できなかったのが悲しいけれど 本当、タイモング というものが非常に大切だ、とつくづく思う。。 成功者も失敗者も それ次第なのではないだろうか。。
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さりげない料理がうまそうだった!ってのは本題とはちょっと外れてるのかな(笑) 薬なのか某教団なのかって所はちょっと中途半端だったかも。 で、死んじゃったんだ…
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読み始めて最初のあたりでこの本は心がほっこりする話なのかと思い なんとなく温かい気分でしたが 凄く現実的な人間の痛みの話でした。 暖かい事、辛い事、そして現実に起きた恐ろしい事件が絡み合って ハッピーエンドとは言えないけれど 人間(個人)…他人について深く考えさせる話でした。 ...
読み始めて最初のあたりでこの本は心がほっこりする話なのかと思い なんとなく温かい気分でしたが 凄く現実的な人間の痛みの話でした。 暖かい事、辛い事、そして現実に起きた恐ろしい事件が絡み合って ハッピーエンドとは言えないけれど 人間(個人)…他人について深く考えさせる話でした。 所々に深い所があって 「家族があって当たり前」という事云々についてなんて 子供の頃は本当にそう思っていて 自分がどんなに幸せであるかなんて気が付いていませんでした。 幸せを幸せと認識出来ないという心の麻痺は恐いものだと 今になって考えるようになりました。 子供の頃から 家族がいて幸せ、食事が出来て幸せ、安心して眠れる場所のある幸せ、 などというものを感じる事が出来るような子供は 他人をいじめたり非行に走ったりはしないような気が。 そして、ほんのひとときであっても たとえ無くしてしまっても 「幸せな時間」を過ごす事が出来た時間はかけがえないものなんだと感謝せねばと思いました。 人間というものは失われた幸せな時間に未練を残してしまって難儀ですネ;
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