アメリカ人の半分はニューヨークの場所を知らない の商品レビュー
久しぶりに読んだけども、町山さんのコラムは古びない。何というか、今の日本で読むべき話のオンパレードだ。。当時は読んで笑ってたんだけどなぁ。。
Posted by
在米の映画評論家が書いた本著。一言で言うと面白かった。 タイトルには少し懐疑的だが、 『アメリカ人は単に無知なのではない。その根には「無知こそ善」とする思想、反知性主義があるのだ』(p14)とあるように、それは無知よりも一層根の深い深刻な問題を内包している。 そして、そのアメリカ...
在米の映画評論家が書いた本著。一言で言うと面白かった。 タイトルには少し懐疑的だが、 『アメリカ人は単に無知なのではない。その根には「無知こそ善」とする思想、反知性主義があるのだ』(p14)とあるように、それは無知よりも一層根の深い深刻な問題を内包している。 そして、そのアメリカに日本も追随しようとしているように思う。つまり、反知性主義はアメリカだけの問題ではない。 「絶対禁欲教育」「愛国法」など知らなかったアメリカの素顔を知って、驚いた。 キリスト教を起点としていることを考えたら、日本が同じようになるとは考えにくいが、昨今の日本人の価値観がアメリカに似てきているようで、怖ろしい。 善と悪は表裏一体で、その犠牲になるのはいつも市民だ。 アメリカに憧れる時代は、もう終わっている。 そんなことに改めて気づかされた。 老若男女、皆にお薦めの一冊。
Posted by
これは面白い。正に目ウロコ。池上彰のアメリカ論よりこっちに惹かれる。結論的には、結構似ているのか知れないが、圧倒的にディテールが町山氏の方が迫ってくる。 題名からは考えられない、優れた文明批評だと思う。 このアメリカが真実ならば救いがない。町山氏はまだ、未来のアメリカを信じてい...
これは面白い。正に目ウロコ。池上彰のアメリカ論よりこっちに惹かれる。結論的には、結構似ているのか知れないが、圧倒的にディテールが町山氏の方が迫ってくる。 題名からは考えられない、優れた文明批評だと思う。 このアメリカが真実ならば救いがない。町山氏はまだ、未来のアメリカを信じている節もあるが。・・・ なぜ、日本は同じ道を歩もうとしているのだろう。本当の同盟国なら一緒に沈没してはいけないでしょう。しっかりアメリカに学び、同じ失敗はせず、近い未来に来るかもしれない危機に救いの手を差し伸べるのが本当でしょう。と言いながら、そんな姿はまったく想像できないが。 感じ方や考え方の違いを超えるのは簡単ではないが、個人的には柔軟な思考を持ち世の中を見ていきたい。そう、町山智浩のように。
Posted by
トラウマ映画館で、町山氏の本に触れ、これで2冊目。 同世代の筆者でもあるし、内容も面白く、驚きながら読んだ。 ただ、少し時間が経過してしまっていて、新鮮さが感じられず、もう少し早めに読めばもっと面白かったかも。
Posted by
マイケル・ムーアの日本人版と思えるようなアメリカの裏事情やらを暴く本。なんとなくでも彼は反共和党で、民主党寄りなのかと感じる。私自身アメリカの、政治に明るくならないと何ともいえないが。最近でた本と比べてこれが書かれたものよりだいぶ丸くなっていて、アメリカ愛国心が芽生えはじめたのか...
マイケル・ムーアの日本人版と思えるようなアメリカの裏事情やらを暴く本。なんとなくでも彼は反共和党で、民主党寄りなのかと感じる。私自身アメリカの、政治に明るくならないと何ともいえないが。最近でた本と比べてこれが書かれたものよりだいぶ丸くなっていて、アメリカ愛国心が芽生えはじめたのか、アメリカに脅されたりし始めたのか、この本の方が辛口でおもしろい。私自身、アメリカに住んでちょっとアメリカ人の本音を覗きはじめると、アメリカで住む人びとの言うことはあまりにもいろいろ極端と私は思える考え方のオンパレードで、誰が正しいことを言っていて何を信じたらいいのか分からなくなると感じたことがあった。まあそれがダイバーシティなのかもしれないが。なまじ教育を受けてきた人はプライドをもって意見を言うだけに、うっかり信じそうになる。そのときに、自分自身が人の受け売りでなく、なるだけ一次情報を得ながら自分の考えをもつしかないなとおもった。この本も真実を書いているだろうと思う一方で、では自分はどう思うかはまた別問題だとも思う。
Posted by
18歳〜24歳のアメリカ人の88%は世界地図を見てもアフガニスタンの位置がわからず、63%はイラクの場所を知らない。 アメリカの地図を見てニューヨーク州の場所を示せない者が5割。 18歳から34歳のアメリカ人で新聞を読むのは3割に満たない。 このような背景には「無知こそ善」...
18歳〜24歳のアメリカ人の88%は世界地図を見てもアフガニスタンの位置がわからず、63%はイラクの場所を知らない。 アメリカの地図を見てニューヨーク州の場所を示せない者が5割。 18歳から34歳のアメリカ人で新聞を読むのは3割に満たない。 このような背景には「無知こそ善」という反知性主義があり、その原因の一つはキリスト教福音主義なのだそうだ。 これは、聖書の言葉一字一句そのまま信じようとする生き方で、彼らにとって知識は聖書への疑いを増すだけであり、より無知であるほど聖書に忠実に生きることができるというわけである。 そして、ブッシュはこの福音主義者を利用して大統領になったというのが、著者の主張。
Posted by
面白かった‼︎ この本の内容、もっと早く読みたかった! 町山さんの説明はわかりやすくて勉強になります! 町山さんの話を聞きたい。
Posted by
アメリカ・カルフォルニア州バークレー在住の映画評論家である著者。アメリカの時事エピソードの数々から、同国に通底する闇、すなわち反知性主義、大企業主義、クローニー資本主義(縁故主義)などを描写していきます。
Posted by
【推薦文】 ちなみにこの本の著者はアメリカに在住して10年以上たつ映画評論家です。 この著者が欠かさず見ているザ・チュナイト・ショーでこんな内容がありました。 司会が、歩いている人に常識的な質問をするコーナーです。当時は北京オリンピックだったんですが、質問はこれ、今開催しているオ...
【推薦文】 ちなみにこの本の著者はアメリカに在住して10年以上たつ映画評論家です。 この著者が欠かさず見ているザ・チュナイト・ショーでこんな内容がありました。 司会が、歩いている人に常識的な質問をするコーナーです。当時は北京オリンピックだったんですが、質問はこれ、今開催しているオリンピックは んー アフリカかなー ヒント アジアです んータイかなー 今まで世界大戦は何回あったのかな? んー当然3回でしょ 君は何を目指しているの 大学生よ 教師を目指しているの これでスタジオ爆笑。 こんなコントみたいな話からこの本は始まります。ではなぜこのような事態が起きているかこの本は語ってくれています。 まず、パスポートを持っているのはアメリカ人の2割しかいない。 88パーセントがアフガニスタンの場所がわからず、63パーセントがイラクの場所もわからない。 でも外国の場所なんか俺もあやふやだよっていうセリフもあるが、ナショナルグラフィックスの調査でアメリカの地図を見てニューヨーク州の場所を示せないものが5割もいた。これが若者の現実だとおっしゃっています。 この本だけでアメリカの経済、文化、歴史、政治、TVまですべてのことがわかってしまうんです。こんなすごい本、ほかにはめったにお目にかかれないと思います。 アメリカのことを知ることで、今、なぜ米国が議会停止状態になってしまったのかについてもこの本を読めばすべて丸わかり。さらにアメリカを見ることで我が国日本もいつかそうなるのではないかという目で見ることが出来るのです。この1冊だけでアメリカ評論家になれてしまい日本の今がわかる、そんな物凄い本なのです。 この本に出会えたおかげで私は世界の見る目が180度変わりました。 ぜひ一度手に取ってごらんになってください。 <情報学部 T> 企画コーナー「成長する本棚」は(2Fカウンター前)にて展示中です。どうぞご覧下さい。 展示期間中の貸出利用は本学在学生および教職員に限られます。【展示期間:2013/11/26〜】 湘南OPAC : http://sopac.lib.bunkyo.ac.jp/mylimedio/search/book.do?target=local&bibid=1628063
Posted by
日本も原発や社会保障や対中韓外交など諸問題山積みだけど、巨大帝国アメリカは病気的に大変だということがよく分かるコラム集。 日本の場合と最も異なるのは、キリスト教という宗教が絡むということ。その絶対的な存在が、国民の他のものを認めない、そして理解しようとしない意識に繋がっているよう...
日本も原発や社会保障や対中韓外交など諸問題山積みだけど、巨大帝国アメリカは病気的に大変だということがよく分かるコラム集。 日本の場合と最も異なるのは、キリスト教という宗教が絡むということ。その絶対的な存在が、国民の他のものを認めない、そして理解しようとしない意識に繋がっているような気がする。
Posted by