1,800円以上の注文で送料無料

犬とハモニカ の商品レビュー

3.2

111件のお客様レビュー

  1. 5つ

    8

  2. 4つ

    25

  3. 3つ

    43

  4. 2つ

    14

  5. 1つ

    5

レビューを投稿

2013/07/21

川端康成文学賞受賞の表題作がいちばんよかった。 というか、ほかのがあまりいいと感じなかった。 二番目の「寝室」とか「おそ夏のゆうぐれ」は 江國さんならではの雰囲気に浸れる恋愛小説なのに 胸に響かなかった。これは私の感性が老化したからなのか? あんなにすきだった江國さんの恋愛小説を...

川端康成文学賞受賞の表題作がいちばんよかった。 というか、ほかのがあまりいいと感じなかった。 二番目の「寝室」とか「おそ夏のゆうぐれ」は 江國さんならではの雰囲気に浸れる恋愛小説なのに 胸に響かなかった。これは私の感性が老化したからなのか? あんなにすきだった江國さんの恋愛小説をいいと思わなくなる 日がくるとは。

Posted byブクログ

2013/07/15

2013.7.14読了。 借りた日から一週間ぐらいたって、丁度読み頃だったらしい。 本には読む時期が必ずあるんだなと、知る最近。

Posted byブクログ

2013/07/15

ものすごくサクサクよめた。 夕顔がすごく好きだったので、いつか全訳してくれたらいいのにと思いました。江國さんの言葉でつづられる源氏物語。魅力的。 全部読んでみて、いちばん心を掴まれたのは最後の付記でしたけれど。

Posted byブクログ

2013/07/07

空港の国際線到着ロビーを舞台に、渦のように生まれるドラマを軽やかにすくい取った表題作をはじめ、美しい文章で、なつかしく色濃い時間を切り取る魅惑の6篇を収録した珠玉の短篇集。 表題作は川端康成文学賞を受賞しているし、これまで数々の文学賞を受賞している人気作家だが、私は初めて読んだ...

空港の国際線到着ロビーを舞台に、渦のように生まれるドラマを軽やかにすくい取った表題作をはじめ、美しい文章で、なつかしく色濃い時間を切り取る魅惑の6篇を収録した珠玉の短篇集。 表題作は川端康成文学賞を受賞しているし、これまで数々の文学賞を受賞している人気作家だが、私は初めて読んだ。巧いのはよくわかるけれど、本作に限って言えばこれといって印象に残る作品はなかった。 (C)

Posted byブクログ

2014/11/18

「寝室」と「ピクニック」がぞわりとした読後感で面白かった。 江國さんは、魅力的で鈍感で無邪気な男の人をかかせたら本当にうまい。

Posted byブクログ

2013/06/29

「恋愛」の感覚を思い出させてくれる。研ぎ澄まさせてくれる。会話はまったく現実的じゃないけど、嫌味じゃないし、この世界でしっくりきてる。江國さんのこの世界へ旅に出るため彼女の著書を読むんじゃないかと、思う。何年も離れていたみたいに、会いたかった。という。異なる容器に入っている他人同...

「恋愛」の感覚を思い出させてくれる。研ぎ澄まさせてくれる。会話はまったく現実的じゃないけど、嫌味じゃないし、この世界でしっくりきてる。江國さんのこの世界へ旅に出るため彼女の著書を読むんじゃないかと、思う。何年も離れていたみたいに、会いたかった。という。異なる容器に入っている他人同士なのに、同じものを食べ、同じ物を食べる奇跡。すべてがいとおしい。

Posted byブクログ

2013/06/21

短編小説を書くことは、いつも旅に似ています。ーと江國香織さんが言うが、読み手は、避暑地に疲れを癒しに行く気分。まさに今の私の朝の15分しかない読者タイムにピッタリ! 特に表題作「犬とハモニカ」の雑然とした群像劇なのに、様々な登場人物に共感するところがあり、面白かった。 「アレンテ...

短編小説を書くことは、いつも旅に似ています。ーと江國香織さんが言うが、読み手は、避暑地に疲れを癒しに行く気分。まさに今の私の朝の15分しかない読者タイムにピッタリ! 特に表題作「犬とハモニカ」の雑然とした群像劇なのに、様々な登場人物に共感するところがあり、面白かった。 「アレンテージョ」もゲイの話なのに共感。

Posted byブクログ

2013/06/13

装丁、タイトルが良いなぁ、と。長編小説をぎゅうっと詰め込んだ感のある短編集。一編一編が違う題材なので、この一冊で江國さんの今までの作風が全て感じられるのでは?と思いました。

Posted byブクログ

2013/06/11

どこか孤独を背景に、しかし垣間見える豊かさを表現…しているこの本は、ただただ流れていく風景を切り取っていく。 短篇集、六つ(のみならず江國香織に総じていえる)は何か劇的なできごとが起こるわけじゃなく、逆にそれが良さとなって顕れている。 素敵とみえる表現の奥には、対比としての絶望...

どこか孤独を背景に、しかし垣間見える豊かさを表現…しているこの本は、ただただ流れていく風景を切り取っていく。 短篇集、六つ(のみならず江國香織に総じていえる)は何か劇的なできごとが起こるわけじゃなく、逆にそれが良さとなって顕れている。 素敵とみえる表現の奥には、対比としての絶望が深淵に横たわり、人によっては不完全燃焼とも感じてしまうだろう。 しかしその対比がなければ、江國香織の表現したいもの、得られるものが真意が見えてこない気もする。 表題作の"犬とハモニカ"、最後の"アレンテージョ"が個人的に良く思い、車内へ流れていくような…ドラマの端をかいつまんだ景色が素敵です。

Posted byブクログ

2013/06/01

182おなじものを見るというのは大事なことだ。べつべつの思考がべつべつの肉体に閉じ込められている二人のべつべつな人間が、それでもおなじ時におなじ場所にいて、おなじものを見るということは。

Posted byブクログ