ふがいない僕は空を見た の商品レビュー
もう少し大人になったらまた読みたい。今の私には少し分からないような、理解できるけどしっかり頭に入ってこないような感じがある。でも好きな本だった。 解説の、「僕たちはいつでも、愛読する作家の作品から、人生や世界の肯定のしかたを学んでいる。」という言葉が好き。読書をしたら自分の価...
もう少し大人になったらまた読みたい。今の私には少し分からないような、理解できるけどしっかり頭に入ってこないような感じがある。でも好きな本だった。 解説の、「僕たちはいつでも、愛読する作家の作品から、人生や世界の肯定のしかたを学んでいる。」という言葉が好き。読書をしたら自分の価値観が広がってこの世界をもっと好きになれるから、私はこれからも本を読み続けたい。
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人生初の官能小説。 官能小説とは知らず、聞いたことある本だと思い読み始めたらセックスから始まり驚いた。 苦しかった。 大きく息を吸って。 最後2人が笑えててよかった。
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なるほどR-18の連作長編というのはこういうことなんだ。スピンオフを重ねるドラマのように、話が展開し、立場が変わることによってガラッと景色が変わっていく。
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窪美澄さん初読みです。 かなり前から本棚に登録してあって、やっと読むことができました。 性描写が多いというのは前情報としてあったのですが、私はそれよりも情景・心情描写がとても上手な作家さんだと思いながら読みました。 著者の使う言葉からその景色がはっきりと頭の中でイメージされて、...
窪美澄さん初読みです。 かなり前から本棚に登録してあって、やっと読むことができました。 性描写が多いというのは前情報としてあったのですが、私はそれよりも情景・心情描写がとても上手な作家さんだと思いながら読みました。 著者の使う言葉からその景色がはっきりと頭の中でイメージされて、本を読んでいるというよりは映像を観せてもらっている様な感覚です。 物語を読むことの魅力を再認識しましたね。 作中では性的思考・行動のどうしようもない部分で失敗や苦悩、ヤングケアラーなどの問題が語られています。 ばかだなぁと思うこともやりきれない気持ちになるところもあるけど読み終わってみると案外爽やかな気持ちになっていました。
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人間の「性」について、 決められたゴールもなく、 解決策もなく、 ただその流れに身を任せて登場人物が 行動していく様を書いた物語。 読む者がこの小説に何を思うのか、 何を重ねるのか、各々自由で、 正解なんてないことを教えてくれる。 ただ、みんな自分や家族、 何かを守っているよ...
人間の「性」について、 決められたゴールもなく、 解決策もなく、 ただその流れに身を任せて登場人物が 行動していく様を書いた物語。 読む者がこの小説に何を思うのか、 何を重ねるのか、各々自由で、 正解なんてないことを教えてくれる。 ただ、みんな自分や家族、 何かを守っているようにも見えた。 時にはプライドや誇りも感じさせ、 時には欲望や貪欲な欲の部分を放出させる。 (序盤は欲笑) 「人間の生き様」を筆者の独特な表現で 書き綴っていて面白かった。 他の作品も読んでみたい。
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高校生で読みましたがその時の複雑な心境、生きづらさには共感した。でも、これを読んだから何か得られたかといったら私には何も思いつかない本だった。
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※このレビューにはネタバレを含みます
登場人物ごとに視点を変えながら続く連作の短編。 テーマはおそらく、性とか生とかそんな感じ。 高校生の斉藤君が半ば若気の至りで人妻のあんずと関係を持ってしまい、それがバレて街中にばら撒かれてしまうと言った流れ。 最終章の母親目線はとても素敵なことが書かれていて良かったんだけどそれ以外は基本胸糞悪い。 不倫の様子を隠し撮りし、バラまく旦那や隠し撮りを知りつつ行為に及び、アメリカに逃げるあんずも、友達の顔をして裏でばら撒きに加担する友人も全てが気持ち悪い。 一度のミスやゴシップを逃すまいと囃し立てる世間の気持ち悪さがよく描かれた作品。
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r18受賞作 ここまでしげきてきじゃないとあかんのか… 学生と不倫するアニオタ、コスプレしてセックすしてるのを次の編では夫にバレて、次の編ではそれがネット公開され高校生は学校行けなくなる、彼女とはセックスしてもらえない悲しさ、次の編では友達がネット画像をばら撒く、その塾の先生が子供へのセイカガイで捕まる 人の欲望と醜さの話が繋がっていて面白かった
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文章が読みやすく、あっという間に読み終わりました。 それぞれの人が抱えてる問題が苦しいながらも前に進んでいく様子が描かれていました。 問題を抱えながらも生きていくことの大切さを伝えているのかなと思いました。 最終的にはどう解決したのかハッキリされていないところが私はモヤモヤしま...
文章が読みやすく、あっという間に読み終わりました。 それぞれの人が抱えてる問題が苦しいながらも前に進んでいく様子が描かれていました。 問題を抱えながらも生きていくことの大切さを伝えているのかなと思いました。 最終的にはどう解決したのかハッキリされていないところが私はモヤモヤしますが、あとは読者の想像の中で描かれていくということでしょうかね〜
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予備知識なく読み始めたら、最初から性描写で、電車の中で読み始めた私は、ドギマギしてしまった。そうだった、これは「女による女のためのR-18文学賞」の大賞作品だったのだ。BSのテレビ番組「あの本読みました?」で紹介されたのを見て、手にとったのに、そんなことも忘れてた。 高校生斉藤く...
予備知識なく読み始めたら、最初から性描写で、電車の中で読み始めた私は、ドギマギしてしまった。そうだった、これは「女による女のためのR-18文学賞」の大賞作品だったのだ。BSのテレビ番組「あの本読みました?」で紹介されたのを見て、手にとったのに、そんなことも忘れてた。 高校生斉藤くん、そのセックスフレンドで人妻の里美(あんず).斉藤くんの同級生松永七菜、あくつちゃん、セイタカこと福田くん、そのバイト先の田岡さん、そして斉藤くんの母親の助産師。なんだかみんな、見えない蜘蛛の糸に絡め取られてるみたいに、生きづらい毎日を送ってて、泥沼に足を掬われて動けないような物語が続く。結構、苦しい。ほんとうに生きるって厄介だとつくづく思うのに、小さな喜びが散りばめられてるから、読むのをやめられなかった。
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