ふがいない僕は空を見た の商品レビュー
山本周五郎賞を受賞した本はいつも面白いと思うんだけど、今回も大当たり。 一章目を読み終わった時は、果たして最後まで読み切れるのかと不安になったけど、そのまま最後まで集中して読了。 読んだ後、感動でボーッとしてしまった。 どの世代が読んでもいい話だと思います。 窪美澄の本はまだ2冊...
山本周五郎賞を受賞した本はいつも面白いと思うんだけど、今回も大当たり。 一章目を読み終わった時は、果たして最後まで読み切れるのかと不安になったけど、そのまま最後まで集中して読了。 読んだ後、感動でボーッとしてしまった。 どの世代が読んでもいい話だと思います。 窪美澄の本はまだ2冊しか読んでないので、これからが楽しみ。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
はじめての窪美澄作品。とにかく読みやすい文章で一気にひきこまれてしまって、最後までとても読み応えがあった。前半は本当に切なくて苦しかったけど、後半は家族愛にやられた。(もちろん後半も苦しかった) たくさんの物語の主題となる「喪失」がこの本もテーマではあるけど、まったく飽きずに読めたのはきっと喪失の行き着く先を見せず、ただ登場人物たちが生きていく姿を力強くあらわしていたからかなと思った。そしたら解説の重松清さんも、わたしの言葉よりもっと分かりやすくて丁寧だけど、同じようなことを書いてて共感で首がもげそうになった。窪さんの他の作品もいろいろ読んでみたい。相変わらず文章が素敵な重松清さんの本もひさしぶりに読みたくなった。
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ニルヴァーナの人でしたか!生々しくて良かったです。生きてればいっかぁと思った。し総じてどうかと言うよりも今この時の誰かの思いやりとか、優しさとかが沁みる気がした。沁みるというか、そのアンバランスさが人間っぽいのかなと思った。
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R18文学大賞を知り、同賞を代表する1冊と思い、読み始め。 恵まれないのではなく、やっかいなことと折り合いを付けていきていくには。。。家族、性、経済生活を焦点を当てながら、決して人間讃歌の綺麗事に染めない、潜在意識を顕在化させてくれる素晴らしい作品。文字の運び、文体も非常に読みや...
R18文学大賞を知り、同賞を代表する1冊と思い、読み始め。 恵まれないのではなく、やっかいなことと折り合いを付けていきていくには。。。家族、性、経済生活を焦点を当てながら、決して人間讃歌の綺麗事に染めない、潜在意識を顕在化させてくれる素晴らしい作品。文字の運び、文体も非常に読みやすく、同著書の直木賞作品含め、近年のものを直ぐに読みたくなった。
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また漥さんの本を読みたいと思った。何歳になっても不安定で揺れ動くことは沢山あるんだなあ。最後にたくみと良太が笑っててよかった。
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高校生が主婦と不倫。それもちょっとレアな体験なのに…別れた後に気づく本当の気持ち。彼を取り囲む、様々な思いが、まさに青春だなぁって思えた作品でした。最後の章での、親子愛には、鼻の奥がツンとしました。
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それぞれ一生懸命に生きている登場人物に、心の中でエールを送りながら読んだ。 人生上手くいかないことばかりでも、前を向いて生きていかないとねと思わされた。 みんな苦しい状況ばかりでなんだか切なくなるけど…。 最初、性的な描写がかなり濃厚で驚いたけど、この物語の本質は全然そんなところ...
それぞれ一生懸命に生きている登場人物に、心の中でエールを送りながら読んだ。 人生上手くいかないことばかりでも、前を向いて生きていかないとねと思わされた。 みんな苦しい状況ばかりでなんだか切なくなるけど…。 最初、性的な描写がかなり濃厚で驚いたけど、この物語の本質は全然そんなところじゃなかったので、ためらわずに読み進めて良かった。
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なんだろう 消化不良だった 生きづらさを抱えてるにも関わらず、形は違えど前に進むところに感情移入できなかった でも少し先にまた読み直したい
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人間の多面性が垣間見えて みんなぐちゃぐちゃで苦しいけど 人ってそういうもんだよなぁ、と。 誰しも「やっかいなもの」を抱えて生きているし、 ふがいない。けど、それが愛おしい。
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生まれながらにどうしようもないバックグラウンドを抱えてしまった彼ら あまりのやるせなさに胸ぐらを掴まれたような感覚になりながら読む箇所がいくつかあった。 やはり、これから生まれてくる子どもには、誰でもに望まれながら祝福されながら生まれてきて欲しいな、なんてことを考えた。 しか...
生まれながらにどうしようもないバックグラウンドを抱えてしまった彼ら あまりのやるせなさに胸ぐらを掴まれたような感覚になりながら読む箇所がいくつかあった。 やはり、これから生まれてくる子どもには、誰でもに望まれながら祝福されながら生まれてきて欲しいな、なんてことを考えた。 しかし、どんな人間でも、そこにその人だけのバックグラウンドがあり、その人の思考があり、 それだけでその人は尊く愛おしいのだ。 状況に抗おうとするのではなく、受け入れつつそこでもがく彼らをみて、そう思わされた。
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