てふてふ荘へようこそ の商品レビュー
二階建ての木造建築「てふてふ荘」には、玄関横に管理人室があり、一号室から六号室までの六室がある。家賃が安いことでこのアパートに引っ越してきた住人たちだが、このアパートの各部屋には地縛霊が住み着いている。 地縛霊たちを成仏させるまでの、各部屋の住人たちと幽霊との交流を描いた作品。...
二階建ての木造建築「てふてふ荘」には、玄関横に管理人室があり、一号室から六号室までの六室がある。家賃が安いことでこのアパートに引っ越してきた住人たちだが、このアパートの各部屋には地縛霊が住み着いている。 地縛霊たちを成仏させるまでの、各部屋の住人たちと幽霊との交流を描いた作品。ユーモア小説の一種と言えるかもしれない。
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感動しました。特に、二号室の話でヤラレちゃいました。号泣ではなく、じんわりと涙がでました。読後感もとても良く、久々に本を読んで幸せな気持ちになりました。
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家賃13,000円の格安アパート『てふてふ荘』。 安さにはもちろん理由があった。 だけど、『てふてふ荘』での出来事はホロッとしてジンワリ心が温かくなるものだった。 2013.12.23
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ドラマを見て泣かされたのをきっかけに原作を手にとった。敷金礼金無し・保証人不要・激安家賃。その代わりに幽霊と同居して下さい、なんて普通なら怖くて辞退したくなる条件。だけどこのてふてふ荘、幽霊達と住人達との交流が怖いどころか切なくもあり温かくもあり…。 "自分は1人ぼっち...
ドラマを見て泣かされたのをきっかけに原作を手にとった。敷金礼金無し・保証人不要・激安家賃。その代わりに幽霊と同居して下さい、なんて普通なら怖くて辞退したくなる条件。だけどこのてふてふ荘、幽霊達と住人達との交流が怖いどころか切なくもあり温かくもあり…。 "自分は1人ぼっちじゃない"と感じさせてくれる人(たとえその人が幽霊だったとしても)の存在は、大きな勇気と力を与えてくれるのだ。 どの部屋にも必ず訪れる別れの瞬間が悲しかったけれど、読み終えたあとなんだか気持ちが温かくなるような素敵な作品だった。 ドラマ再放送してほしいなー!
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
ずぅっと前から、アパートモノの物語が好きです。 でもこの本は幽霊モノということで、怖いのはダメなので避けていました。 でもアパート名も気になったし、読んだ人の感想などからは、 どうも怖い系ではないんだな・・・と手にしました。 「てふてふ荘」は格安で条件もよい訳あり物件。トイレ・お風呂・台所は共同ですが、共用スペースなんかもあります。かといってシェアハウスとは違い、古びたアパートの形態。契約時には6部屋ある室内の写真ではなく、人の写真を選ぶシステム。 翌朝には目覚めると部屋の地縛霊に会います。生きる人と幽霊の心が触れた時、その部屋の幽霊に触れる事ができ、成仏ができます。その部屋に住むことになった人達にも、運命的に引き寄せられたモノがあります。成仏すると、もう実際に会う事がなくなる・・・。その葛藤にジーンとしました。 成仏すると共有スペースにあるビリヤード台に部屋番号の玉が残されますが、その辺りはファンタジー。優しい大家さんも実は幽霊。 てふてふ(蝶々)とビリヤードをヒントに大家さんもいづれ成仏します。これほど爽やかに成仏させてしまうとは。スッカリ物語のファンになってしまいました。人が素直な心を取り戻す時、安らぐ事を思い出だせてくれる一冊です。
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面白かった! 特に物語の転換点になると思う五号室が良かった!! だいたいこんな感じに解決するんでしょ、てたかをくくってたけど、そこから読み止まらなくなった(^^;; あと、三号室も良かった。 何か勇気でた。
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かなり格安の家賃で敷金礼金なし、最初の一か月は家賃いただきませんというアパート「てふてふ荘」。 なにかいわくつき?と見学者は思うものの、見学している間はその安さの理由が分からず入居。 部屋を選ぶときに、大屋さんからなぜか何枚かの顔写真を見せられて「どの人がいいですか?」と質問され...
かなり格安の家賃で敷金礼金なし、最初の一か月は家賃いただきませんというアパート「てふてふ荘」。 なにかいわくつき?と見学者は思うものの、見学している間はその安さの理由が分からず入居。 部屋を選ぶときに、大屋さんからなぜか何枚かの顔写真を見せられて「どの人がいいですか?」と質問され、皆誰かを選択する。 そして、一晩過ごした次の日の朝に驚きの事実が判明! そう、てふてふ荘の各部屋には地縛霊が住んでいて、一晩寝ると住人に見えるのです! 顔写真は地縛霊の顔の写真だったのです!! と、こう書くとホラーなのか?!と思われそうですが、実際は全くホラーな雰囲気ではなく、ゾクゾクする感じではなくてなぜか温かな雰囲気です。 そして各部屋の住人は、地縛霊と一緒に過ごし、それが幽霊であるということを忘れるほど強烈な感情を抱いて幽霊に触れようとして触れると、地縛霊は成仏して消えていきます。 その「感情」がいい方の感情の場合や負の感情の場合などがあって、読んでいて「この幽霊はどうやって成仏するのかな」と先が気になってしょうがありませんでした。 そして住人が地縛霊を成仏させるエピソードを通して、少し成長する感じが素敵でした。 ラストに近づくともう一つの謎が膨らんでくるのですが、それはまあ、きっとそうだろうなと予測がついたのでそんなに驚かなかったかな~。
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おんぼろアパートで地縛霊とルームシェアって、普通ならゾッとする話だが、登場人物と登場幽霊の温かさが何とも心地よい。 さまざまな理由で生きていくことに疲れている人間が、成仏出来ない霊たちに勇気を貰って、そして心を通わせる。特に、二号室と三号室の物語は泣かせるなあ。大家さんの過去も衝...
おんぼろアパートで地縛霊とルームシェアって、普通ならゾッとする話だが、登場人物と登場幽霊の温かさが何とも心地よい。 さまざまな理由で生きていくことに疲れている人間が、成仏出来ない霊たちに勇気を貰って、そして心を通わせる。特に、二号室と三号室の物語は泣かせるなあ。大家さんの過去も衝撃的だ。 涙の数だけ人は強くなれる!そして寄り添う誰かがいることは幸せなことなのだ!
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初!乾ルカさん。 ブクログ仲間さんの間でも人気だった作品。 夏のこの季節に読むのがいいかなぁと思い、本棚の奥からひっぱりだしました。 家賃1万3千円。敷金、礼金もいらなアパート「てふてふ荘」 こんな破格な条件何かがあるにきまってる。 なんと、このアパート6室あるのだけど、どの部...
初!乾ルカさん。 ブクログ仲間さんの間でも人気だった作品。 夏のこの季節に読むのがいいかなぁと思い、本棚の奥からひっぱりだしました。 家賃1万3千円。敷金、礼金もいらなアパート「てふてふ荘」 こんな破格な条件何かがあるにきまってる。 なんと、このアパート6室あるのだけど、どの部屋にも地縛霊が住み着いている。彼らと同室で暮らしていかないといけないなんて、すごいアパートです。大家さんから見せれれるのは部屋の間取りではなく、各部屋に住み着く地縛霊の写真。 私だったらこの時点で怖くて逃げだします・・・ それぞれのお部屋ごとに話が展開されていく。それぞれ幽霊たちとくらしていくうちに心が通っていきます。愛情だったり、友情だったり。または怒りだったり。これらの感情が通じ合ったとき、幽霊に触れることができます。そうすることで幽霊たちは成仏していく。どのお部屋も霊との心の触れ合いが温かくて心に沁みます。 2号室のおっちゃん、3号室の長久保さんのお話が特に素敵でした。 これってドラマ化されたんですよね。 未見ですが、ドラマは面白かったのかな?? 大家さんの美声にぴったりくる役者さんはいたのかしら?
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古いアパートにやってきたわけあり住人6人と幽霊のお話。ヒューマンミステリーの短編。登場人物がそれぞれ人生に苦悩しながらも、部屋に居つく個性豊かな地縛霊たちに心を動かされ、前向きに生きていく。元気をもらえる小説である。シンプルな「いい話」風ではあるけれど、それがいい。
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