ゼラニウムの庭 の商品レビュー
人の倍の年月を生きる嘉栄さん。長生きするのも辛いことがある。好きな人は死んでいくし、パスポートが取れないの外国に行けない、自分は死んだことになっている。普通に生まれたかったのかな。
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正直、あんま面白くなかったかな~^^;。設定は悪いないと思うんだけど、オチが今一つな感じ。ただ、好きな人や大事な人と一緒に年を取っていくという事は素晴らしいことなんだなとは感じました☆
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アントワーヌ・ヴァトーの装丁画から、また海外舞台かしらん??と思ったらまさかの日本だったでござるの巻 でも、なんてーかファンタジーぽいというか・・・絶妙な時空の歪みっていうか・・・ 不思議な感じだったな・・・
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人より2倍の寿命を持つ女性が家族にいるお話。 表紙で外国のお話かと思いましたが、日本の明治から現代のお話でした。 トム・ハザードを読んだことがあるからか、2倍だとそんなもんかって感じ。最後は実年齢140歳で見た目70歳くらい? 豊世と嘉栄って名前が好き。 付記のるるちゃんのその後...
人より2倍の寿命を持つ女性が家族にいるお話。 表紙で外国のお話かと思いましたが、日本の明治から現代のお話でした。 トム・ハザードを読んだことがあるからか、2倍だとそんなもんかって感じ。最後は実年齢140歳で見た目70歳くらい? 豊世と嘉栄って名前が好き。 付記のるるちゃんのその後がなかなかに驚き。 自分的には嘉栄さんよりもお駒さんの方がぞっとする存在でしたわー。
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不思議なお話。いつまでも若い祖母は年老いた祖母の双子の姉妹。生まれ、生きて、死んでいく人を見つめながら、その若い祖母はなかなか年をとらなかった。小説家の孫娘はそんな祖母のことを書き残した。そしてそれを将来祖母が読むと想像しながら。
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明治が終わる頃から物語が始まる。 その頃まだ珍しい双子の姉妹。 一族代々と受け継がれる秘密。 「喜栄附記」泣けてきた。 喜栄の気持ちが素直に真っ直ぐで嬉しかった。
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「私」の祖母の双子の片割れ「嘉栄」は、なかなか歳を取らないという原因不明の症状をもつ女性。 そのせいで家族から距離を置かれ、時に疎まれ、長い年月を生きている。 最初はファンタジー要素溢れる作品かと思って読んでいたけれど、実際「老けない病」というのは世界に存在するらしく、それを知っ...
「私」の祖母の双子の片割れ「嘉栄」は、なかなか歳を取らないという原因不明の症状をもつ女性。 そのせいで家族から距離を置かれ、時に疎まれ、長い年月を生きている。 最初はファンタジー要素溢れる作品かと思って読んでいたけれど、実際「老けない病」というのは世界に存在するらしく、それを知ってからは非常に現実味が増し、恐ろしくなった。 けれど嘉栄は魅力的だった。 これはなかなか年を取らない事を差し引いても、魔性というか、そんな性質を持っている。長生きしているのに刹那的というか、長生きしているからこその刹那か。様々なことへの「諦め」がそう映るのかもしれません。
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亡くなった祖母が語った、我が家が必死に隠し続けてきたこと。 祖母の豊世には、双子の姉の嘉栄がいたけれど 彼女の成長速度は人並み以下だった。 人の何倍も遅く成長し、人の何倍も老化してくのが遅い嘉栄さんを 一族は時に蔵に入れて、イギリスにと、ひたすらに隠し続けた。 戦後になり復興を遂げるめまぐるしい日本のなか 嘉栄さんはこの世のものとは思えない速度で若さを保ち、浮世離れした存在だった。 祖母も死に、母も死に、孫のるみ子も死んで 嘉栄さん自身も戸籍上は亡くなったものとされ、 るみ子の娘の葵だけが、唯一嘉栄さんのことを知るものとなった。 不思議な存在ですな。 終わりがあるからこそ、何事も良いわけで。 結局なんだったんだろ。
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異形の者を蔵に隠す話とくれば小松左京の『くだんのはは』や江戸川乱歩の『孤島の鬼』などもっと禍々しい話を想像してたから呆気ない。やはり、明治から昭和初期という時代のせいか。現代なら秘密にすることもないような…。彼女の不幸は、身体の異様さではなくそれを隠すためにつかなければならない嘘...
異形の者を蔵に隠す話とくれば小松左京の『くだんのはは』や江戸川乱歩の『孤島の鬼』などもっと禍々しい話を想像してたから呆気ない。やはり、明治から昭和初期という時代のせいか。現代なら秘密にすることもないような…。彼女の不幸は、身体の異様さではなくそれを隠すためにつかなければならない嘘、諦めなければならない愛。まわりの無理解、差別。ありのままの嘉栄さんを一族が受けいれて、オープンにしていたら?明治、大正、昭和の女系家族の物語としてもあまりに駆け足すぎて物足りない。装丁、タイトル共に魅力的なんだけど。
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いや、恐ろしいお話でした。ゆっくりと成長するということは、継続したひととの関わりをもてないということが。そして、たくさんの死を見送り、取り残されるということが。 「るるちゃん」の視点で進む物語は、喜栄さんによって解き明かされることもあるけれど、その喜栄さんにもわからなかったこともある。それを想像してみるのが、読者の特権であるのかもしれない。 この家の、家系図が載っていてほしかった。
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