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六月の夜と昼のあわいに の商品レビュー

2.8

27件のお客様レビュー

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2024/05/21

恩田陸さんの作品を初めて読んだ。 絵画と序詞からイメージされた短編が綴られている。といっても、そんなに分かりやすくイメージがつながっている訳ではないけれど。 それぞれのストーリーは、人の潜在的な狂気のようなものを切り出してきた感じ、だろうか。 表現は美しく、心地よく読める。 他の...

恩田陸さんの作品を初めて読んだ。 絵画と序詞からイメージされた短編が綴られている。といっても、そんなに分かりやすくイメージがつながっている訳ではないけれど。 それぞれのストーリーは、人の潜在的な狂気のようなものを切り出してきた感じ、だろうか。 表現は美しく、心地よく読める。 他の作品も読んでみたい気がした。

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2023/02/26

恩田陸さんの世界の上澄みを掬った白昼夢のような短編集。 この作家さんの本は短編が好き。それは短編ならオープンエンドでも綺麗だからかもしれない。 フランス文学者、杉本秀太郎さんのあとがきが好きでした。

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2022/04/19

さまざまなジャンルの小説。好きだったのは「窯変 田久保順子」と「Y字路の事件」。 文学的な表現が多く、普段ミステリーばかり読んでいる自分には読み進めるのが難しかった。 読解力の未熟さを痛感した。 杉本修太郎によるあとがきで、タイトルの元になった「水中花」という詩が紹介されている。...

さまざまなジャンルの小説。好きだったのは「窯変 田久保順子」と「Y字路の事件」。 文学的な表現が多く、普段ミステリーばかり読んでいる自分には読み進めるのが難しかった。 読解力の未熟さを痛感した。 杉本修太郎によるあとがきで、タイトルの元になった「水中花」という詩が紹介されている。 私はこの詩が好きになった。 この詩を知った上で振り返ると、また違った印象になる一冊。

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2021/04/22

詩と挿画とのコラボレーションで構成された10の作品集。 「窯変・田久保順子」が面白かったけど、全体的にはあまり好みではなかった。 《恩田陸を読むぞ2021②》  ルール:図書館にある恩田陸の棚の、左側にある本から先入観無しで読んでいく。

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2020/11/15
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「誰の影響を受けていますか」 最近、そういう質問を見かけることが多くなった気がする。あらゆる過去のテキストやソフトがデータベース化されアクセスできるようになった今、「これは私のオリジナルだ」と主張するなんてただの不勉強だという認識がようやく浸透したのだろう。リスペクト、インスパイア、オマージュ、コラボレーション。そんな言葉も当たり前になった。 しかし、これまた最近、ずっと第一線で活躍している漫画家(この人がまた、天才的なネームに磨きがかかって近年ますます凄いのだ)に対して、若いクリエイターが「嫉妬しています」と話していたのに違和感を覚えたのだ。いや、正直に言うと、ムッとした。

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2020/11/11

短編集、正直申し上げるといまいちぴんとこない話が多かった。が、最後のinterchangdがすきです、描写がうつくしい。田久保順子の話、オチがあっておもしろいなと思う反面、オチがないとぴんとこない自分が浅いなとも気づかせてくれた、そんな1冊だった。

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2020/09/10

絵画と俳句と小説のコラボレーション。直接内容がリンクしているのではなくて、インスピレーションで書かれた作品。 非日常的で不思議な話が多かった。

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2018/05/28

全10編からなる短編集。 各編冒頭に、新鋭画家による絵と仏文学者杉本秀太郎氏による序詞が挿入されており、それにインスパイアされた恩田さんの不穏な雰囲気の小説が並べられている。 小説というよりも奇想・エッセイ・詩に近い感じ。 ある単語の連想から話があちらこちらへと飛び、起承転結...

全10編からなる短編集。 各編冒頭に、新鋭画家による絵と仏文学者杉本秀太郎氏による序詞が挿入されており、それにインスパイアされた恩田さんの不穏な雰囲気の小説が並べられている。 小説というよりも奇想・エッセイ・詩に近い感じ。 ある単語の連想から話があちらこちらへと飛び、起承転結もない。 揺蕩うような文章に身をゆだねれば、書き手の視点と共に恩田ワールドをゆらゆら揺れながらさまようことができます。 短編ひとつひとつの良し悪しを評価することもナンセンス。 オチが無くても、物語が破綻していても、気にしない。 この夢とウツツの境界が曖昧な世界に浸って自在に遊ぶことができる人だけが、この本を味わいつくすことができるのです。

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2016/10/05

恩田陸の六月の夜と昼のあわいにを読みました。 現代女性画家の絵画と俳句のお題からイマジネーションを得て恩田陸が幻想的な短編を書くという形式の短編集でした。 絵画と物語のコラボレーションのを楽しみました。

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2016/04/15

杉本秀太郎氏の序詞を元に作者がイメージを膨らませて作った10の短編集。 ミステリーやSF、ファンタジーなど様々なジャンル盛り沢山な内容。 モチーフを元にイメージを膨らませたモノだけあって恩田作品にあらず。 でも新しいコトのチャレンジに悪戦苦闘した雰囲気がとても伝わって来て、...

杉本秀太郎氏の序詞を元に作者がイメージを膨らませて作った10の短編集。 ミステリーやSF、ファンタジーなど様々なジャンル盛り沢山な内容。 モチーフを元にイメージを膨らませたモノだけあって恩田作品にあらず。 でも新しいコトのチャレンジに悪戦苦闘した雰囲気がとても伝わって来て、そいう意味ではいかにも恩田作品らしい。 モチーフと内容がマッチした瞬間を垣間見ると、驚くとともに新しい可能性を感じさせられることを実感。 次のチャレンジにまた期待。

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