ついてくるもの の商品レビュー
- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
選りすぐりのホラー短編集。今回は、ミステリ要素をほとんど廃し、純度の高い珠玉のホラー短編集に仕上がってます(ラスト除く) 理不尽で逃げようのない恐怖。怪異がじわじわと忍びよってくる怖さ。いつのまにか異界に入り込んでいるような感覚。ホラーを読む楽しさを再認識させられました。 三津田さんの短編集では一番のお気に入りになりました。それぞれ味があって質の高い作品ばかりです。 「ついてくるもの」全く容赦のない展開ですね。捨てても捨てても戻ってきて不幸を為す雛人形。 「八幡藪知らず」は三津田さんらしい作品。古くから伝わる魔の森で冒険しようとする小学生たち。近づかなければよかったのに。 「夢の家」「ルームシェア」「祝儀絵」は実話風の怪談で、ぞくぞくする。 「裏の家の子供」は、これ好きだなぁ。驚きの真相!? ラストの刀城言耶ものはおまけと思いましょうか。面白いんですけど、浮いてますね。
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いまいちばん好きかもしれないミステリ作家。しかし怖い。いちど夜お風呂の中で読んで後悔した。表題の『ついてくるもの』と『祝儀絵』が特にぞくぞくする。これこそ、文字だからこそのイメージする怖さ。怖いのに読むのをやめられない。面白い。クセになる。でも短編だとやっぱりミステリ要素を入れる...
いまいちばん好きかもしれないミステリ作家。しかし怖い。いちど夜お風呂の中で読んで後悔した。表題の『ついてくるもの』と『祝儀絵』が特にぞくぞくする。これこそ、文字だからこそのイメージする怖さ。怖いのに読むのをやめられない。面白い。クセになる。でも短編だとやっぱりミステリ要素を入れるのは限界があるので、長編が読みたい。
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