ついてくるもの の商品レビュー
(収録作品)夢の家/ついてくるもの/ルームシェアの怪/祝儀絵/八幡藪知らず/裏の家の子供/椅人の如き座るもの
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こここ怖かったよう!!あえて真夜中に読みました…「夢の家」、やっぱりこういうじわじわ追い詰められる系は怖い!本当に自分の夢に出ました。笑 「ついてくるもの」「ルームシェアの怪」「祝儀絵」これらのラストが大好きです。こういう結末を期待して三津田ホラーを読んでます。 そして最後に刀城...
こここ怖かったよう!!あえて真夜中に読みました…「夢の家」、やっぱりこういうじわじわ追い詰められる系は怖い!本当に自分の夢に出ました。笑 「ついてくるもの」「ルームシェアの怪」「祝儀絵」これらのラストが大好きです。こういう結末を期待して三津田ホラーを読んでます。 そして最後に刀城言耶シリーズがきて大変ほっこりします(*´∀`*)事件は充分恐ろしいですが、クロさんや偲さんとのかけあいが楽しい。ぞわぞわ怖い話がいくつも続いたあとにこの漫才は、かなり救われた気分になれます。
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廃屋の裏庭に置かれた七段飾りからお雛様を持ち帰る女子高生。得体の知れない禍々しいモノにロックオンされ、ひたひたと追い詰められる恐怖。彼女が映画チャイルドプレイを観てさえいればこんなことにはならなかったのに(笑)いや、(笑)とか書いちゃってるけど本当はものすごく怖い。 いかにも実話...
廃屋の裏庭に置かれた七段飾りからお雛様を持ち帰る女子高生。得体の知れない禍々しいモノにロックオンされ、ひたひたと追い詰められる恐怖。彼女が映画チャイルドプレイを観てさえいればこんなことにはならなかったのに(笑)いや、(笑)とか書いちゃってるけど本当はものすごく怖い。 いかにも実話っぽい構成で怖さ倍増。残暑にピッタリのホラー短編集。 ・夢の家 ・ついてくるもの ・ルームシェアの怪 ・祝儀絵 ・八幡藪知らず ・裏の家の子供 ・椅人の如き座るもの
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ホラー短編集です。刀城言耶シリーズを読んだことがある人はより楽しめると思います。どうしてこんなに気味悪い話ばかり書けるんだろうと本当に素晴らしいです。気持ち良いくらいゾッとできます。やはり私は三津田ファンだと改めて再確認しました。
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- ネタバレ
※このレビューにはネタバレを含みます
怪談短篇集 7篇のうち「椅子の如き座るもの」がタイトルで分かるように刀城言耶シリーズで 「ついてくるもの」が刀城言耶シリーズのスピンアウト的な 5篇は作家の小説の題材探しから始まる 「夢の家」はホラー小説 「ルームシェアの怪」サスペンス小説の映画化 「祝儀絵」怪奇小説 「八幡藪知らず」江戸川乱歩 「裏の家の子供」翻訳ミステリ小説 色々なタイプの物語が読めておもしろいし、色々なタイプがちょこっとずつあるから読みやすい
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ミステリー要素がほぼない形の純然たるホラー短編集。 どの短編も外れがないというか、全部面白く読めたけど、 一番面白かったのは、「八幡藪知らず」かな。 入ってはいけない場所に子供が悪戯心を起こして入ってしまう ホラー読み物としても面白いし、 本当は怖いし行きたくないけど、仲間は...
ミステリー要素がほぼない形の純然たるホラー短編集。 どの短編も外れがないというか、全部面白く読めたけど、 一番面白かったのは、「八幡藪知らず」かな。 入ってはいけない場所に子供が悪戯心を起こして入ってしまう ホラー読み物としても面白いし、 本当は怖いし行きたくないけど、仲間はずれにされたり 臆病ものと思われるのがいやで、なかなか行きたくないと言えず 遊び仲間の性格の違いをうまく利用して なんとかそれを回避しようとしたりする 子供の遊び仲間の間での微妙な力関係や駆け引きの描写が すごくよく描けていると思った。 力が強くて声も大きい子どもや、頭のいい子、 自分の意見をはっきり言える子、大将にひいこらする腰巾着、 周りに流されてしまう子、といういろんな子供のタイプを 書き分けて特徴付けできているので 短い短編の中でもキャラクターが立って読みやすかった。
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ホラー短編集。 内容に触れます。 ・夢の家 …飲み屋で知り合った男の話。パーティーで知り合ったストーカーめいた女が夢の中で家に誘う。いけないと思いつつ抗えず、毎夜家の中に足を踏み入れ、奥へと進んで行くが… ・ついてくるもの …学校の帰り道、夜逃げした家族の家の裏庭で見たも...
ホラー短編集。 内容に触れます。 ・夢の家 …飲み屋で知り合った男の話。パーティーで知り合ったストーカーめいた女が夢の中で家に誘う。いけないと思いつつ抗えず、毎夜家の中に足を踏み入れ、奥へと進んで行くが… ・ついてくるもの …学校の帰り道、夜逃げした家族の家の裏庭で見たものは、緋毛氈と奇怪なお雛様だった。唯一無傷なお姫様を持って帰ってから不幸が… ・ルームシェアの怪 …そのシェアハウスには決まりがあった。必ず自分が出るときには代わりの人を連れてくると。 先輩のかわりに入居した女性は、ある時から一人の入居女性と顔をみなくなり…気配はあるのに。 ・祝儀絵 …年の近い叔母からもらった、めでたい絵。しかし、それを飾ってから不可解なことが起きる。恋人以外の女が、婚約者と触れ回っているようで…その気配は恋人にも迫り… ・八幡薮知らず …小学生の恵太は転校先で決して入るなと言われる場所に行くはめになる。 しかし、その時から不思議なメッセージが恵太のポストに届くようになり… ・裏の家の子供 …裏の家に住む親子の出す騒音にがまんならずに家を訪れた女性が見たものは… ・椅人の如き座るもの …祖父江偲が取材で訪れた人型家具師の工房で人間消失事件が起こり…刀城先生登場。 お話は、ほとんど語り手のホラーミステリー体験というか、読書遍歴というか、蘊蓄が導入からはいるので、それに興味が無ければ、ストーリーに入りづらいと思った お話は「八幡の薮知らず」が蘊蓄にも共感できたし、ストーリーも面白いと感じた。 最後の話はオマケ? 乱歩愛はわかったけど… 通常のシリーズは好きです。
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ホラー短編集。以前読んだ「のぞきめ」が面白かったので。 最後の1話を除き、「ついてくるもの」というタイトル通り、得体の知れない何者かが「ついてくる」もしくは「憑いてくる」話が収録されています。 蒸し暑い梅雨の時期には最適な背筋が寒くなるようなホラーでした。 特に「八幡の藪知らず」...
ホラー短編集。以前読んだ「のぞきめ」が面白かったので。 最後の1話を除き、「ついてくるもの」というタイトル通り、得体の知れない何者かが「ついてくる」もしくは「憑いてくる」話が収録されています。 蒸し暑い梅雨の時期には最適な背筋が寒くなるようなホラーでした。 特に「八幡の藪知らず」が怖くて面白かった。うちの近所にも住宅街の中にぽつんとよくわからない立ち入り禁止の小さい森みたいなの(しかもご丁寧に入り口に鳥居があるところまで類似)があるので余計怖い。 ラストの「椅人の如き座るもの」は他6編と違いミステリ風味でしたが、人間工房という魅力的な舞台設定の割には結末はやや拍子抜け。これはシリーズ化されているもので、前々から独特のタイトルと表紙絵で気になっていたので、いずれ読んでみたいです。民俗学とミステリの融合なんて面白そう。
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初めて読んだ時、戦慄するほどの恐怖を覚えた『赫眼』。 その次に出されたホラー短編集がこの本です。 前作と比べると、本題の怪奇譚に入るまでの前置きがやや長いです。 それは前作が井上雅彦氏の編によるテーマ別アンソロジー、『異形コレクション』に 寄せられた作品を中心にまとめられた作品...
初めて読んだ時、戦慄するほどの恐怖を覚えた『赫眼』。 その次に出されたホラー短編集がこの本です。 前作と比べると、本題の怪奇譚に入るまでの前置きがやや長いです。 それは前作が井上雅彦氏の編によるテーマ別アンソロジー、『異形コレクション』に 寄せられた作品を中心にまとめられた作品集であったのに対し、 今作は雑誌発表作が多かったから、という点が挙げられるかもしれません。 冒頭に現実的な話題がすこしだけ入っていることにより、怖さが若干和らいでいると思います。 しかし、やはり本題に入るとグッと怖さで魅せてくるのはやはり三津田信三氏。 体験者本人の語り口、という形式をとった文章が、自分の背後から何かが迫ってくる じわーっとした恐怖を与えてきます。 今回は『祝儀絵』がトップ、次に『ついてくるもの』が良かったです。 特に祝儀絵が似たような題材でその昔、アンビリバボーで特集が組まれていたことも ありますので、正体に予想がつくぶん最初から怖さがありました。 最後の言耶シリーズは和み系でした。
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面白い! 怖い! 面白い! 怖い! の無限ループ。 「椅子の如き(略)」はともかく(題名からして刀城言耶シリーズだから)、ミステリナシの怖い話がギュギュっと詰まった恐怖短編集だ。怖いの大丈夫な私でも背筋がぞぞぞと冷たくなる。子供の頃に読んでいたら、トイレいけなかっただろうな…。怖...
面白い! 怖い! 面白い! 怖い! の無限ループ。 「椅子の如き(略)」はともかく(題名からして刀城言耶シリーズだから)、ミステリナシの怖い話がギュギュっと詰まった恐怖短編集だ。怖いの大丈夫な私でも背筋がぞぞぞと冷たくなる。子供の頃に読んでいたら、トイレいけなかっただろうな…。怖いもの。 「夢の家」:付き合い始めた女がどこか妙だ。気付いた男が別れを告げた。それから男はその女に奇妙な家へ免れる悪夢にうなされるようになった。抗いきれず少しずつ進行していく夢。果てしてあの家へ入ってしまったらどうなるのか――。 王道の展開ゆえの怖さがある。又聞きというところがミソか。 「ついてくるもの」:学校帰りに雑木林で見つけた鮮やかな色。それは捨てられたお雛様たちだった。お雛様以外は傷つけられ無残な姿に。姉はお雛様だけ持って帰りこっそり飾るが――。彼女の周りに数々の不幸が起こる。 またまた王道の展開。やはり怖い。「人形」のホラーはなんといっても禍々しさが増すよなあ。三津田さんの文章力が活かされた怖さ。逃れようのない罠に彼女はかかっていました。怖いけど面白いなんて罪だぜ作者。 「ルームシェアの怪」:シェアハウスに住む四人の男女。そのうち一人が奇妙な行動をしている。そしてそれは肝試しに行った日から始まっているようだーー。 意味不明な行動という現実的な怖さがどんどん心理的なものへ変化していく。読者の予想を裏切る展開に、おおお、と。 「祝儀絵」:伯母にもらった結婚式の絵。そして男の知らぬところで、周囲に奇妙な出来事が発生する。どうやら絵から女が抜けだしてきているようで――。 あらすじを書いてもこの忌まわしさは伝わらないだろうな、と挫折しそうになる。趣味の悪い伯母からもらったどこか変な絵。その正体は――といところで第一段階。そしてラストに投げかけられた語り手の言葉は予想していたものとはいえ、やはり実際にそう書かれると恐怖が倍増する。 「八幡藪知らず」:転校生の少年はみんなと仲良くやっていけるか不安だったがどうにか仲間も出来た。しかし禁忌の森へ足を踏み入れる計画が持ち上がり、関係を壊したくない少年は反対できないでいたのだが。――謎の手紙が届くようになった。 これこそ三津田さんホラー。伝承やらを絡めて、徐々に徐々に読者を恐怖のどん底へと引き込んでいく。好奇心が刺激され、怖いと知りつつ深みにはまっていく。怖いもの見たさというのはまさにこの人の小説のためにある言葉だ。皆様もどうぞ存分にご覧あれ。 「裏の家の子供」:同棲を始める予定で決めた家だが、彼氏とケンカし一人住まいを始めた。どうやら裏の家には子供がいて騒がしいのだが、何故だか気配が希薄だ。そして部屋に何者かが上がり込んでいる形跡が。次第に怖くなり、勇気を振り絞って訪問するが――。 三津田さんの書く不気味な子供は本当に忌まわしい。毎回恐ろしいカバーイラストの効果も絶大だ。迫りくる恐怖と真相とさらに深いところにある真相。考えれば考えるほど、忌まわしい何かが潜んでいるのだろう。 「椅子の如き座るもの」:人間をモチーフにした椅子を造る工場へ取材に来た祖父江女史。そこで奇妙な人間消失事件に遭遇する。 題名から一目瞭然、刀城言耶シリーズだ。つまりミステリだ。せっかく怖い怖いと思っていたのにナ…という超個人的な感想はおいておいて。不気味な雰囲気を作り出すのはさすが。でも謎は想像できる。気付いてなかった点を挙げられても、想像できるトリックを使われるとちと残念だなあ。書評ならば「乱歩の奇怪性と本格小説たるトリックが感じられる」とかなんとかか。 刀城言耶シリーズは入れない方がよかった気がするぞ。
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