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AKB48白熱論争 の商品レビュー

3.8

58件のお客様レビュー

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2021/05/31

全盛期に起きた事件について政治を絡めて話す4人に驚いた。 ただ推しについて語るだけでなく、その当時の時代背景を元に論争を繰り広げていて面白かった。

Posted byブクログ

2018/10/12

前田敦子引退後はじめての総選挙がおこなわれ、その後に指原莉乃のスキャンダルおよびそれにともなう彼女のHKT48への移籍が発表された2012年におこなわれた、いずれもAKB48を愛する論客4人の座談会を収めた本です。 「まえがき」で小林よしのりが「我々は「あえて」嵌っているのでは...

前田敦子引退後はじめての総選挙がおこなわれ、その後に指原莉乃のスキャンダルおよびそれにともなう彼女のHKT48への移籍が発表された2012年におこなわれた、いずれもAKB48を愛する論客4人の座談会を収めた本です。 「まえがき」で小林よしのりが「我々は「あえて」嵌っているのではなく、「マジ」で嵌っている」と述べています。ただし、その「マジ」の中身にも論者によってちがいがあります。小林は、『ゴーマニズム宣言』でもくり返し語っていた彼自身の信じるプロフェッショナリズムにもとづいて、スター性のない少女たちが「ガチ」で芸能界という舞台で夢をめがける姿に声援を送っているように思えます。 これに対して宇野は、「あえて」というスタンスをとりたがる人びとが自己の内側にとどめている屈託を外部化し、「マジ」というスタンスで応援することができるようなシステムとして、AKB48を評価しているようです。戦後という共通の物語が喪失した80年代以降に「オウム真理教にハマる若者たち」が生まれたという社会状況のなかで、彼らを救う宗教としてAKB48が機能しているという彼のシステム論的な視座は、「ももいろクローバーZ」に「強度」を見る安西信一と対照的で、それなりにおもしろく読みました。 ただ、やはり一番説得力があるように感じたのは、戦後のアイドルの歴史を正確に踏まえた中森明夫の発言だったのですが。

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2017/12/18

48のムーブメントは縮図であったりコードであったりとして機能できうるのではないかなぁと感じていたんだけどそれを使っていろいろな話をしている。それ自体に可能性がある事や、それを使って様々なことが語られていて面白かった。

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2016/06/21

おじさん達がAKBについて熱く語っています。 宗教や政治などを織り交ぜながら語られているのですが、そんな視点でAKBを見てることにビックリしました。 かつて神セブンと呼ばれた者も渡辺麻友しかいなくなり、TVの出演回数も圧倒的に減りました。 この状況を伯父さん達が、どう思って...

おじさん達がAKBについて熱く語っています。 宗教や政治などを織り交ぜながら語られているのですが、そんな視点でAKBを見てることにビックリしました。 かつて神セブンと呼ばれた者も渡辺麻友しかいなくなり、TVの出演回数も圧倒的に減りました。 この状況を伯父さん達が、どう思っているのか気になります。 ちなみに、これをAKBの入門書としては読まない方がいいですね。

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2014/11/30

AKBについて、語った。時代は古いけど、さしこのHKT移籍などおもしろい動きがあった年だったのでおもしろく読んだ。 ニコ生の文字起こしみたいな感じ。

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2014/05/30

AKBにハマった論者たちの、内側からの分析・語り。冷静で客観的な分析をする他の著書と合わせて読むにはよいかもしれない。

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2014/04/29

面白かった。 普通の人にしたら4人のおっさんが若いアイドルに熱を上げて口角泡を飛ばして議論するのなんてキモいだけだろうけど、これは女について語ってるのではなく、AKBと言うシステムについて語ってる。 アキバ系アイドルと思われていたAKBが今日の日本社会とどの様にコミットしているの...

面白かった。 普通の人にしたら4人のおっさんが若いアイドルに熱を上げて口角泡を飛ばして議論するのなんてキモいだけだろうけど、これは女について語ってるのではなく、AKBと言うシステムについて語ってる。 アキバ系アイドルと思われていたAKBが今日の日本社会とどの様にコミットしているのか、4人の論客が喧々囂々。それぞれが別々の専門分野を持ってるからいろいろな見方があって、ヒートアップし過ぎて所々で論理が飛躍してしまってる(笑)のにも、その場の熱さとか思いの深さによるものだろう。 文中にある“「俺はこいつを推せる」そう思えた時、人間は初めて本気を出す”。AKBに限らず、みんな自分の大事なものには本気を出すと思うから私はこの四人のおっさんの本気を「キモい」と責められない。

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2014/01/25

みんななぜAKB48にはまるのか。人は何故人を推すのか。 ここまで熱く語れるAKB48を解いていて、とても面白い。モテない男を救うシステムは果たして世界に通用するのだろうか。 なお、12年8月当時「SKEで一枠取れないから紅白は不公平だ」と嘆いていたが、13年NMB,SKEで出場...

みんななぜAKB48にはまるのか。人は何故人を推すのか。 ここまで熱く語れるAKB48を解いていて、とても面白い。モテない男を救うシステムは果たして世界に通用するのだろうか。 なお、12年8月当時「SKEで一枠取れないから紅白は不公平だ」と嘆いていたが、13年NMB,SKEで出場し、予想を超えたパワーを示していて驚きだ。

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2013/10/03

2013年10月2日読了。AKB48にどっぷり嵌り込んだ、いい歳した名だたる論客4人がその魅力・「推す」とは何か?AKBは日本・世界をどう変えるのか?などについて議論を繰り広げる本。一言、「キモい」で終わってしまうような本だが、AKBの「気持ち悪さ」は、「夢に向かって努力する女の...

2013年10月2日読了。AKB48にどっぷり嵌り込んだ、いい歳した名だたる論客4人がその魅力・「推す」とは何か?AKBは日本・世界をどう変えるのか?などについて議論を繰り広げる本。一言、「キモい」で終わってしまうような本だが、AKBの「気持ち悪さ」は、「夢に向かって努力する女の子たちを罰しつつ、応援しようとする」観客の行為に本質的に根ざすものであること。AKBのシステムは作り込みを拒否し女の子の葛藤・変化を生に近い(と、観客が思えるような)形で提示するものであり没入感が強く、アンチ・TV・広告代理店など群がる大人たち全員で共有する「キモさ」それ自体がAKBを取り巻く環境として、AKBシステムをさらに共有していくと・・・。指原事件以降・峯岸みなみ事件以前に書かれた本であり、2013年の現在彼らが今なおAKBについて何を言うのか?は興味深いところ。AKBのシステムは宗教を超える人類救済のシステムであり日本を越えて世界に輸出すべきものである、とする濱野氏の論説はひたすらキモい。

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2013/08/15

AKB現象を社会学的に解き明かしていく。米国大統領選挙に近いという表現は実に揮っている。握手会の意味、握手戦略など日本の政治を嘲笑うようで、実に明快な論理ということが素晴らしいと4人が褒めあげる。 4位になった直後のサッシーこと指原莉乃のスキャンダルを博多左遷によってまた一つの話...

AKB現象を社会学的に解き明かしていく。米国大統領選挙に近いという表現は実に揮っている。握手会の意味、握手戦略など日本の政治を嘲笑うようで、実に明快な論理ということが素晴らしいと4人が褒めあげる。 4位になった直後のサッシーこと指原莉乃のスキャンダルを博多左遷によってまた一つの話題作りとして成功させたという秋元康のアイデアの凄さ、AKBが恋愛禁止ということの、「モテない男を救うシステム」。成程という感じ。秋元が「アイドルになりたいんだったら、身柄を預けろ」という迫力はすごいです。スカウトされるぐらいの可愛い子であれば、アイドルになって社会の前に正に丸裸にされるより、近くでチヤホヤされる方がよほど仕合せという中で、挑戦する人のハングリー精神は考えてみれば強い精神力に思える。総選挙は公開処刑の場という表現が面白い。AKBとマスメディアに距離を置き、そしてソーシャルメディアと劇場を中心に展開するという現代性の指摘は的を得ている。K-POPとの逆説で、衣装が対照的でK-POPが自由でカラフル、AKBが無個性にも関わらす、K-POPがみんな同じに見え、AKBは一人一人が個性的!というのは、4人の思い入れの強さでそこまで言うかと思うが、嵌っている人にとってはそうなのでしょう。受動的な社会への接し方から能動的な変化を促す、AKBはそのような面を持っているというのが結論か。AKB現象がどこまで続くのか、興味深いところである。

Posted byブクログ