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ルリボシカミキリの青 の商品レビュー

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34件のお客様レビュー

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2023/05/05

第75回アワヒニビブリオバトル「おうち時間DEビブリオバトル」2時間目 理科で紹介された本です。オンライン開催。 2021.05.02

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2023/04/04

好きなことがあること、それがずっと好きであり続けられること。私もそのこと(読書はその大事な一つ)によって「私」になったと言えます。これでいいのだ。

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2023/11/30

自然科学は科目としてはかなり苦手分野でしたが、文体がやわらかくて易しく、押しつけがましくなくかかれていて、つい先が気になって、興味が湧いてくるような本でした。  福岡ハカセの子ども時代の事も度々出てきますが、専門学者ってこういう風に形成されるのだと納得してしまうほど、子どもの頃か...

自然科学は科目としてはかなり苦手分野でしたが、文体がやわらかくて易しく、押しつけがましくなくかかれていて、つい先が気になって、興味が湧いてくるような本でした。  福岡ハカセの子ども時代の事も度々出てきますが、専門学者ってこういう風に形成されるのだと納得してしまうほど、子どもの頃から生物(昆虫)にのめり込んでいたのですね。  とにかく自分の知らなかった分野の話だらけでしたが、どれも興味深く面白かったです。 これを元にアニメを作ったら、理科好きな子どもが増えそう。 そのくらい分かりやすかったです。

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2021/12/04

▼生物学は「なぜ(why)疑問」は本質的に答えることができない。せいぜい「いかにして(how)疑問」になんとか答えられるかどうかが関の山なのである。それでも、アサギマダラがいかにして日本を旅しているのか、その旅路をこんな風にみんなで調べて報告しあうことはとても楽しいことである。ほ...

▼生物学は「なぜ(why)疑問」は本質的に答えることができない。せいぜい「いかにして(how)疑問」になんとか答えられるかどうかが関の山なのである。それでも、アサギマダラがいかにして日本を旅しているのか、その旅路をこんな風にみんなで調べて報告しあうことはとても楽しいことである。ほんとうは科学は役に立たなくたってよいのだ。(「アサギマダラの謎」p.135) ひさしぶりに福岡ハカセの本を読む。図書館で、別の本を探してうろうろしているときに、めざす棚の近くで見かけて、ああひさしぶりと手にとってみる。表紙カバーの青がうつくしくて、借りてみた。 福岡ハカセの名をおぼえたのは、もう15年くらい前に読んだ本『もう牛を食べても安心か』だった。これがおもしろくて、図書館で借りて読み、借りて読み、借りて読み…たぶん3度くらい読んで、ついに買ったのだった。 先日読んだ『生物はなぜ死ぬのか』(小林武彦)の内容を、(ああそういうことやなあ)と改めて納得する記述もあって、またしばらく生物学系の本にハマりそう。 (2021年12月2日了)

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2021/04/19

ーー学生に伝えるべきこと、わざわざ教室でじかに語りかけるべきことは……私自身が、知ってうれしかったこと、学んで面白かったことに他ならない。それ以外の何に、教えるだけの価値があるというのだろう。(p.87語りかけるべきこと) 「身辺のよしなしごと」を書き綴る、という表のテーマとは...

ーー学生に伝えるべきこと、わざわざ教室でじかに語りかけるべきことは……私自身が、知ってうれしかったこと、学んで面白かったことに他ならない。それ以外の何に、教えるだけの価値があるというのだろう。(p.87語りかけるべきこと) 「身辺のよしなしごと」を書き綴る、という表のテーマとは別に「教えること、そして学ぶこととはいったいどういうことなのだろうか」を隠しテーマに書かれた本だと福岡ハカセ自身があとがきに書いている。とするなら、その核心は上記の部分にあるだろう。 「馬を水辺に連れて行くことはできても、馬に水を飲ませることはできない」という古諺を引いて、「少なくとも私は、誰かを水辺に誘うことはできるかもしれない」とハカセは言う。私も夫も、まんまと水辺に誘われ、美味しい水のようなハカセの清新な文章をごくごく飲んでいる最中だ。こっちの水は甘いぞ♪はい、美味しゅうございました。 私の高校時代の国語の先生に、授業をしないので有名な人がいた。教室に入るなり「やる気がない!」と宣言して、ワープロを開いて仕事(後にそれは仕事ですらなく、博士論文だったことがわかる)を始める。その彼が、3年間でたった3回だけ授業をした。そのひとつが「山月記」。私はこれで人生を変えられたと言っていい。そこから中島敦の全作を読み、市立図書館に通ってオーディオブックを借りたり、他の文豪作品を漁ったりした。 阿川佐和子さんの解説によれば、ハカセは「たとえ幾つになろうとも、子供のときに覚えた驚きや喜びや興奮を、生涯、忘れたくないとおもっている」人なのだという。全くもって、同感。 子供のように面白がる人に、子供は弱い。大人だって、弱い。福岡ハカセのピュアなトキメキっぷりに、こっちはやられっぱなしなんである。

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2020/07/27

福岡ハカセの本を最初に読んだのは、ご多分に漏れず『生物と無生物のあいだ』だった。現代生物学の発展の歴史と、若き福岡青年の研究の日々。二つの並行する物語が、瑞々しい文学的な筆致で描かれる。科学者の書いた本を内容ではなく文章で評価するのは、ひょっとすると著者に対して失礼かもしれないが...

福岡ハカセの本を最初に読んだのは、ご多分に漏れず『生物と無生物のあいだ』だった。現代生物学の発展の歴史と、若き福岡青年の研究の日々。二つの並行する物語が、瑞々しい文学的な筆致で描かれる。科学者の書いた本を内容ではなく文章で評価するのは、ひょっとすると著者に対して失礼かもしれないが、それによって広範な読者を得たことも事実だと思う。 本書もまた魅力的なエッセイである。週刊文春に掲載された連載をまとめたもので、ひとつひとつはとても短い。どれも二、三ページくらいしかない。短い文章で読者を楽しませるのは、なかなか技術のいることである。機能性食品は「気のせい食品」というジョークで笑いを取りつつ、「脳始」問題では最先端科学が人間の人生を縮めていると、ドキリとするようなことを書く。講演などで直接お話を聞いたことはないが、きっとトークも上手いに違いない。 馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない。教師は学生に教えることはできても、学ばせることはできない。教育者としての自戒を込めて、著者が引用した諺である。たしかに、水を飲むか飲まないかは馬の問題である。ただ、福岡ハカセの本を読むと、なんだかおいしい水場に連れてこられたような気分になる。

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2020/07/24

 分子生物学者福岡伸一氏の生い立ち、生物学を目指そうとしたきっかけ等々を自ら語ったエッセイ集です。  「週刊文春」に連載しているコラムを再編集したものなので、その時々の「時事ネタ」も取り混ぜられていてサクサクとページが進みます。

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2020/03/20
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

 では、たとえば、一流ハンマー投げ選手の子が再び一流ハンマー投げ選手に、不世出の名騎手の子がまた不世出の騎手になっている。あれは遺伝ではないのか。遺伝ではないと福岡ハカセは思う。一流プロの子弟が同じ道の一流プロとなっている数多くの例は、一見、DNAが伝わっているように見えるけれど、実はプロを育てる「環境」が伝えられているのだ。  それに関してこんな調査がある。一流と呼ばれる人々は、それがどんな分野であれ、例外なくある特殊な時間を共有している。幼少時を起点としてそのことだけに集中し専心したゆまぬ努力をしている時間。それが少なくとも一万時間ある。一日三時間練習をするとして、一年に一千時間、それを十年にわたってやすまず継続するということである。その極限的な努力の上にプロフェッショナルという形質が獲得される。それをあえて強要する環境が、親から子へ伝わっているのだ。

Posted byブクログ

2019/12/23

面白かった。 でも、「センス・オブ・ワンダーをさがして」や「動的平衡」に出てきた話もいくつもあって、少し既読感が。 それから、大学で理系を学んだ者にとっては物足りないかも。 日常生活の科学に興味のある人は面白いかと。

Posted byブクログ

2019/12/09

NHKスペシャル「ボクの自学ノート」の中で、こちらの本のまえがきの一節が紹介され、気になったので手に取ってみました。 とても惹きつけられる文章で、これから読むのが楽しみです。 福岡先生の「動的平衡」も読んでみたいと思っているところです。

Posted byブクログ