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屍者の帝国 の商品レビュー

3.6

288件のお客様レビュー

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2024/07/04

【おすすめポイント】 生命は病であり、人間の意志は菌株の感染によって生じると本作では言います。物語の舞台である19世紀末は病は細菌の感染によって引き起こされると突き止められた時代です。そうした背景の中で繰り広げられる、人間の意志と魂にまつわる濃密な物語を体験できます。 【請求記...

【おすすめポイント】 生命は病であり、人間の意志は菌株の感染によって生じると本作では言います。物語の舞台である19世紀末は病は細菌の感染によって引き起こされると突き止められた時代です。そうした背景の中で繰り広げられる、人間の意志と魂にまつわる濃密な物語を体験できます。 【請求記号】910.26:It 【配置場所】1階新書庫右 【URL】https://mylibrary.toho-u.ac.jp/webopac/BB00277766

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2023/07/22

人間の意識はどこから始まったのか?この命題は面白いし、伊藤計劃氏の前二作とも繋がる要素ではある。個人的に好きな時代設定なので名前だけでもうきうきした。 ただやっぱり伊藤計劃とは違うんだな…という気持ちが拭えない。できるならばやはり彼の世界観を読んで見たかった。

Posted byブクログ

2023/07/19

じっくりじっくり読んだものの難解すぎて理解にとんでもなく時間がかかった。。というかまだ大枠しか理解できていない気がする。伊藤計劃歴代作品の中でも(今作は1/2だけど)難解だった。。 屍者という、想像しにくいものだったからかも

Posted byブクログ

2021/10/01

若くしてこの世を去ったSF小説家・伊藤計劃の遺稿を元に、盟友・円城塔が執筆した作品。 死体を蘇生させ、"屍者"として労働力に供する技術が発達した、19世紀末の世界が舞台。英国諜報機関・ウォルシンガムの一員となった主人公・ジョン・ワトソンは、ロシア軍人・カラマ...

若くしてこの世を去ったSF小説家・伊藤計劃の遺稿を元に、盟友・円城塔が執筆した作品。 死体を蘇生させ、"屍者"として労働力に供する技術が発達した、19世紀末の世界が舞台。英国諜報機関・ウォルシンガムの一員となった主人公・ジョン・ワトソンは、ロシア軍人・カラマーゾフが屍兵を引き連れてアフガニスタン奥地に築いた『屍者の王国』の調査に向かう。そこから始まる、"屍者"を巡る物語。"屍者"とは?"意識"とは?"魂"とは? 伊藤計劃の遺志を継いだ作品ということで、彼が生前に執筆した『虐殺器官』や『ハーモニー』の要素が詰まっている印象。円城塔の著作を読むのは初めてだったが、どうにも自分にはこの著者の文体が合わなかったようで、なかなか内容が頭に入って来ず、読んでいる途中で何度も寝落ちしてしまった。"屍者"技術が発達したスペキュレイティブ・フィクションの世界観、世界中を巡りながら真相に迫っていく(まさに)『007』シリーズのような展開、"意識"に対する考察(...etc)、思い返しても面白い設定・内容だったと思うのだが、残念ながら読中・読後の満足感はイマイチだった。

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2020/09/08
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

話は面白かったが非常に読みづらかった。(頭追いつかない) 出てくる登場人物の名前だけでもワクワクしたが、巻き起こす内容は想像もつかない。 屍者と生者の違いがわからなくなる。 無理だとは思うが、ワトソンとホームズが活躍する続編が見たい。

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2020/04/29
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

序章だけが伊藤計劃の親筆ということは全く考えもなかった。こうなったら、これは凡そ円城塔の作品だというべきだ。Mary Sherryの『Frankenstein』の後編であり、 Arthur Conan DoyleのSherlock Holmes叢書の前編だ。John Watsonって名前を数多読んだけど、同一人物だと意識したのは最後の頁を捲った時だ(阿呆か私は!)。伊藤の前二作と比べて、新奇性が甚だ欠き、序章以降の風格も違う。伊藤最後に手を掛けた作品としてはとても残念です。

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2019/06/14

プロローグでググッとつかまれたものの、その後がなかなか難解でスピードが落ちてしまいました。でも図書館の本でしたのでここで脱落するわけにはいかないと頑張って一気読みしました。円城さんは初読みでしたが読み終わってみるととてもよくできていると思えたし、実在の人物といろいろな物語上の人物...

プロローグでググッとつかまれたものの、その後がなかなか難解でスピードが落ちてしまいました。でも図書館の本でしたのでここで脱落するわけにはいかないと頑張って一気読みしました。円城さんは初読みでしたが読み終わってみるととてもよくできていると思えたし、実在の人物といろいろな物語上の人物が共演するのも楽しかったし、エピローグもとても好みでした。残念ながら自分の知識がついていけていないところがあり、十分に読み下せているかと言われると自信はありません。いつか必ずゆっくり再読したいと思います。

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2019/06/12

うーん、まあSFと歴史をあわせもつた面白い内容ではあるが、自分にはいまいち。それでいて壮大だが、なかなか長い内容。

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2019/05/07

シャーロック・ホームズ以前のワトソンの冒険譚。様々な物語が絡む様は読み手の理解度を超えることもあるが、引用されている物語の多くの基本はほぼパロディであり、それらの予備知識が無くても単体でも十分面白い。クロスオーバーのような贅沢な一冊。伊藤計劃「ハーモニー」に対する円城塔なりの解が...

シャーロック・ホームズ以前のワトソンの冒険譚。様々な物語が絡む様は読み手の理解度を超えることもあるが、引用されている物語の多くの基本はほぼパロディであり、それらの予備知識が無くても単体でも十分面白い。クロスオーバーのような贅沢な一冊。伊藤計劃「ハーモニー」に対する円城塔なりの解が一つの見所。文章もかなり読み安い。

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2019/01/20

伊藤計劃の絶筆を円城塔が引き継いだSF小説です。 死者蘇生の技術が確立され、「屍者」によって経済が成り立つ19世紀が舞台です。 主人公のワトソンが屍者フライデーと共に、フランケンシュタインの謎に迫ります。 様々な世界観が入り乱れる中、上手に纏められていることに感心しました。

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