幸せの条件 の商品レビュー
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誉田哲也の新刊。警察ものでもないし、グロいとこも全くないし、どうしたんだ!って感じ。まぁ武士道・・・みたいな爽やか路線も書くんだから、そう思えばなきにしもあらず。うまく行きすぎ、と思わなくもないけど、まぁいい話だった。こういう感動ものも嫌いではない。東北の震災や原発事故のことも絡んでいて、そこらへんは涙が出る。バイオ燃料、もっと広まればなー。しかし採算のことなんて考えもしなかったよ。そして、あぐもぐの一家はほんとに立派だ。君枝さんや行人さんのようになりたいものだ。農繁期は寝る間もないなんて、やっぱり大変だと思う。せめて、米も野菜も果物ももっと食べよう。食料自給率の話はなるほどと思った。この一つ前に読んだおひとりさま生活の話といい、やっぱ助け合って生きるって大事だよな。主人公の梢恵の最初の頃なんて、ほんと腹がたったもんな。いかにも若い女子って感じで。偏見だけど。自給自足、憧れだよなー。
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面白い部分はたくさんあるのだけど、社会情勢を盛り込みすぎかな。 もっとシンプルに農業の魅力に重点を置いてもよかったかと。
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仕事も恋も惰性的な24歳OLが、突然農業修行をする事になるが、実に暖かい家族に包まれ、次第に生きがいを見つけて成長して行く。 幸せの条件って…納得です。
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都会の女子が初めて農作業を体験していく驚きを綴っている。彼女が選んだ道が前向きと言えるのか、主体的なのかどうかさえも、疑問符だった。居心地がいいところにいるだけのような気がしないでもない。 他人のものさしではなく、自分のものさしで生きていくということ。だけど、それは自立していない...
都会の女子が初めて農作業を体験していく驚きを綴っている。彼女が選んだ道が前向きと言えるのか、主体的なのかどうかさえも、疑問符だった。居心地がいいところにいるだけのような気がしないでもない。 他人のものさしではなく、自分のものさしで生きていくということ。だけど、それは自立していないとできないこと。そこまでの決心があるのかどうかが私にはわからなかった。彼女が本当に自立するときに、わたしはやっとエールを送ることができると思う。
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ちょっとネガティブなOL?が周りの人に支えられながら、成長していくお話。 クスッとするとこや、ほろっとするとこもあり、共感できるとこも多く、素晴らしい本だと思います^_^
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実験用ガラスメーカーの女性が、なんやかんやしてバイオエタノール精製に向けて米作りからはじめるお話。 必要とされてなくても役にたちたいって思えばなんでもできるのか。 読んでから時間経ちすぎておぼろげ…orz まぁ小難しい話はそんななかったし、面白く読めたかな。働き方を考えるのに一例...
実験用ガラスメーカーの女性が、なんやかんやしてバイオエタノール精製に向けて米作りからはじめるお話。 必要とされてなくても役にたちたいって思えばなんでもできるのか。 読んでから時間経ちすぎておぼろげ…orz まぁ小難しい話はそんななかったし、面白く読めたかな。働き方を考えるのに一例にはなるな。でもご都合主義な感と農業のことももっと掘り下げてほしかったな。
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「武士道シックスティーン」の作者。 今回は農業をテーマに仕事と生き方について描いている。 主人公は実験用ガラスメーカーに勤める若い女性です。 社長がバイオエタノール精製のための器具を開発し、 そのための米を作付けしてくれる農家を探しに長野へ長期出張。 仕事に燃えるタイプではな...
「武士道シックスティーン」の作者。 今回は農業をテーマに仕事と生き方について描いている。 主人公は実験用ガラスメーカーに勤める若い女性です。 社長がバイオエタノール精製のための器具を開発し、 そのための米を作付けしてくれる農家を探しに長野へ長期出張。 仕事に燃えるタイプではない主人公が 東日本大震災や農業の体験を通じて 仕事や農業や生き方について学びます。 農業を描いているけれど堅苦しいところがなく、 明るくて楽しいお話しでした。 仕事を通じて「必要とされている」ということについて、 片山社長が語るところが勉強になっちゃいました。 重要なのは、周りから必要とされていることがいいのではないんです。 それだったら代わりは誰でもできますよね。 当人がその仕事にやりがいと生き方をはっきりと持てることが 大切なんです。 そんなふうに「自分のやるべきこと」が見つかれば、 「必要とされる」という受け身ではなく、 本当にやりがいのある働き方ができるんです。 ホロリだったのは 主人公梢恵ちゃんと地元のおじいさん文吉さんがメール交換するところ。 相手の役に立ちたいと思う気持ちって、ちゃんと通じるのですね。 とても良いお話しでした。
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誉田哲也氏のイメージが大きく変わった一冊。私のなかで、ストロベリーナイトのイメージが強すぎるんでしょうね。生きるとは?と言うことを考えさせられました。農業っていい。 心暖かくなりました。
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今まで読んだ誉田哲也の作品とはまったく異なる物。こんな作品も書くんだ・・・というちょっとした驚きもあった。 震災から発生した原発事故。そこからエネルギー問題と農業の関係。 いろいろ勉強になることも多かった。今ちょうど総選挙前でもあってタイムリーな内容でもあった。 梢恵は農家での修行を始めて、過去の自分との変心ぶりがけっこう早くてその後の挫折みたいなのもほとんどなかったのが、うまく行きすぎのような気もした。それは『あぐもぐ』の人たちの人柄のおかげってことなのかな・・・
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