幸せの条件 の商品レビュー
誉田哲也の小説ですが、だいぶいつもと毛色が違います。 恐らく世間的には、姫川玲子シリーズやジウサーガなどの、グロテスクな警察小説のイメージが強いと思いますが、普通に成長物語です。 かくいう私も増川超能力事務所→武士道シックスティーンから入ったので、むしろジウシリーズはびっくりした...
誉田哲也の小説ですが、だいぶいつもと毛色が違います。 恐らく世間的には、姫川玲子シリーズやジウサーガなどの、グロテスクな警察小説のイメージが強いと思いますが、普通に成長物語です。 かくいう私も増川超能力事務所→武士道シックスティーンから入ったので、むしろジウシリーズはびっくりした口なわけで、むしろこっちの方がしっくりきます。 理化学実験用ガラス器機メーカーの「役立たず社員」瀬野梢恵に下された社命は、長野に赴きバイオエタノール用の米栽培をしてくれる協力農家の獲得だった! まぁすぐにそんな農家が現れるわけもなく、梢恵は農家見習いをはじめていき…。 途中東日本大震災の話も入れつつ、一気に読ませる筆力はいつも通り凄いです。
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誉田哲也さんは、「ストロベリーナイト」など警察小説もいいけど、この作品はそれとは違った感動作です。 主人公の梢恵が、最初はだめ人間だと思いこんでいたのがだんだんと成長して行き、いやだった農業にもめざめて行く過程がほんとうに心地よいです。 農業って辛くていやなイメージが、...
誉田哲也さんは、「ストロベリーナイト」など警察小説もいいけど、この作品はそれとは違った感動作です。 主人公の梢恵が、最初はだめ人間だと思いこんでいたのがだんだんと成長して行き、いやだった農業にもめざめて行く過程がほんとうに心地よいです。 農業って辛くていやなイメージが、この作品では私にもできる魅力をひきだしています。 いま問題の原発を正面から受け止め明日へのエネルギー、バイオエタノールの将来性を効果的に引き出しています。幸せの条件を見つけ出すためにこの小説を読みましょう。
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農業の大変さを垣間見れたと思う。 後半、文吉と茂樹が会話するシーンがいきなり訪れて泣けた。梢恵の努力が少し報われた瞬間。 その後、以下社長の言葉もよし。 「大切なのは誰かに必要とされることじゃない、自分に必要なのは何かを見極めることだ」 梢恵の成長する姿が素晴らしい。
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うーーーーん 誉田さんの作品が好きだから、筋書き見た時どうかなぁと思いつつ購入したけど、やっぱり微妙だった 主人公の梢恵がとにかく好きになれなかった 人任せ人のせい何事にも無関心無気力な性格が農業とそれに携わる人たちと関わる事で変化していくってゆうのはわかりやすい話なのだけ...
うーーーーん 誉田さんの作品が好きだから、筋書き見た時どうかなぁと思いつつ購入したけど、やっぱり微妙だった 主人公の梢恵がとにかく好きになれなかった 人任せ人のせい何事にも無関心無気力な性格が農業とそれに携わる人たちと関わる事で変化していくってゆうのはわかりやすい話なのだけど、スタート地点の仕事に対する姿勢や人に対する考え方があまりに気に入らなくて腹が立ってしまい、変化していくと言っても現実的な設定にしているのか、基本的に人に委ねている部分がさほど大きく変わってもいないように感じた。 最後結局あぐもぐに行ったのも居心地が良い場所を選んだだけやん。 どうせなら片山製作所に戻って自分のすべきことを自分で見つけて欲しかった。 何も分からないなりにがむしゃらに頑張って走り回るほどのガッツもないし。 片山社長もあぐもぐの秀樹もかっこよくていい人だった そんな人たちに優しくされる梢恵にどんな魅力があるのだろうかよく分からない
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◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想 ━━━━━━━━━━━━◆ 誉田哲也さんが有名なのは存じていますが、読むのは初めてでした。誉田さんの中でも異質な作品とのことですが、とても読みやすかったです。 バイオエタノールをつくるための材料を入手するために出張にでた梢恵でしたが、本...
◇◆━━━━━━━━━━━━ 1.感想 ━━━━━━━━━━━━◆ 誉田哲也さんが有名なのは存じていますが、読むのは初めてでした。誉田さんの中でも異質な作品とのことですが、とても読みやすかったです。 バイオエタノールをつくるための材料を入手するために出張にでた梢恵でしたが、本の中盤までは、まったく進展が感じられず、「どうなるのか?」という不安だけが積もっていく作品でした。 農業メインのお話でしたが、わたしの奥さんの実家が農家なので、環境が想像できて、物語に入り込んでいくことができました。 一人一人の登場人物に、そこまで深く入り込んでいくことはありませんでしたが、個性的なキャラが多かったので、それぞれの物語を、連作短編集のようにしたものも面白そうだと思いました。 「自分に必要なのは何か」というキーワードがでてきますが、この投げかけはよかったです。 総じて、楽しい作品でした。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 2.あらすじ ━━━━━━━━━━━━◆ 片山製作所は理化学実験ガラス機器の専門メーカーだが、バイオエタノールを作り出す機械を開発する。 そこに関連して、材料の確保のために梢恵が農家に営業にでていく。 展開がありえないといえばありえないけど、「何のために生きるべきか」、「何が必要なのか」を考えさせてくれるストーリー。 登場人物は心温かい人々で、本を読むことで、田舎暮らしをしてみたくなる作品になっています。 ◇◆━━━━━━━━━━━━ 3.主な登場人物 ━━━━━━━━━━━━◆ 瀬野梢恵 こずえ、24歳 智之 ともゆき、彼氏 【片山製作所】 理化学実験ガラス機器の専門メーカー 片山社長 【農業関連】 田中文吉 農家、おじいちゃん 【あぐもぐ】 安岡茂樹 農家、熊のよう、あぐあぐ社長 安岡君江 美人、茂樹妻 安岡朝子 茂樹娘 北村行人 茂樹の右腕、背が高い、男前 隼人 行人息子、5歳 安岡健介 茂樹の甥っ子、29歳 若月知郎 ともお、37歳、草食系、脱サラして田舎へ 西田誠 西田真美 西田萌絵 【スナックひろみ】 ゆみ 野田夏子 知郎彼女
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序盤からもう読みやすくて、良い意味で軽い文章でのめり込まれた。 農業の手伝いの経験があるので内容は勿論スッと入って来たし、未経験でもイメージしやすい文章。 主人公の梢恵の機微どころじゃなく、心がガッツリ変化していく過程がなんとも爽快で尚且つ心温まる。 農業と震災と食料自給率等のテ...
序盤からもう読みやすくて、良い意味で軽い文章でのめり込まれた。 農業の手伝いの経験があるので内容は勿論スッと入って来たし、未経験でもイメージしやすい文章。 主人公の梢恵の機微どころじゃなく、心がガッツリ変化していく過程がなんとも爽快で尚且つ心温まる。 農業と震災と食料自給率等のテーマをうまく盛り込みながら生きる根本まで考えさせる良い作品。
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ただただ働いていただけの若い女性が、農業と出会うことで生き生きとしてくる様子に元気をもらいました。 農業のハードさと達成感、採れた作物の美味しさは、少し経験があるので共感できました。
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誉田哲也はこんな物語も書くんだ 自分にとっては、日頃の関心事であり日常に近いストーリーなので、読みやすかった。 片山製作所が実際にあればいいな、でもやっぱり難しいかな、経営が
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3.11のインパクトは、本当に大きいんだと感じます。様々な本の中にこの時の強い衝撃が現れます。 「幸せの条件」でも、この出来事によって主人公が強く心を揺すぶられる場面が出てきます。多くの人の生き方を変えてしまった出来事だったんだと、改めて感じました。 農家は最強なんです。
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読んでて農業の話かとずっと思ってましたが、幸せの条件ってそういう事ですね。 自分自身が必要とする生き方を見つけられるって素敵な事。
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