幸せの条件 の商品レビュー
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「大切なのは、誰かに必要とされることなんかじゃないんだ。本当の意味で、自分に必要なのは何か・・・それを、自分自身で見極めることこそが、本当に大切なんだ」 誰かのために働く事が自身の原動力になっている事も事実だが、自分を殺す必要はないんだと心に響いたワンフレーズ
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米、農業、バイオエタノール、震災、仕事とは、生きるとは。 なんとなく生きてきた梢恵の新たな長野での農業の世界。 人との繋がり、関わり。 どっちの社長もよい人で、梢恵は恵まれてるなぁ
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農業に目覚める若者の話としては、面白い。 元々の構想に、震災を受けて付け足したのか、バイオエネルギーの下りは、背景にあるはずだけど殆ど忘れられてる。原発避難の下りは、終盤に出てきて、まともに回収できない話となった。 やっつけ仕事感がある作品だった。
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4.7 とても素敵な話でした。 自分が会社や社会で役に立てているのかというのは、私も良く自問自答しています。 主人公の成長が頼もしく、最初はイラッとするタイプでしたが、どんどん素敵な人に成長していきました。 農業って、ほんと大変だと思います、休みもろくに無いし、自然との付き合いだ...
4.7 とても素敵な話でした。 自分が会社や社会で役に立てているのかというのは、私も良く自問自答しています。 主人公の成長が頼もしく、最初はイラッとするタイプでしたが、どんどん素敵な人に成長していきました。 農業って、ほんと大変だと思います、休みもろくに無いし、自然との付き合いだから、人知ではどうにもならない事もあるでしょうし、それでも職場や仲間に恵まれてやり甲斐のある仕事を見つけられて良かったなぁと思います、色んな仕事があって合う合わないっていうのは当たり前ですけど、人それぞれで、自分自身もある分野だと、色々アイデアが湧くものの、それ以外だと、情けないくらい何も思いつかなかったりします。 そこには努力だけでは何ともならない壁も感じます。 誉田さんのストロベリーナイトに代表されるサスペンス系も大好きですが、武士道ジェネレーションに代表される、何系って言うのか分かりませんが、人間系? とても面白いと思います。 登場人物の発言も面白く、わたしには凄くしっくりきます。 最後は少し物足りないかな、もっと梢恵の成長を見たかった。
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「こんな小説がよみたかった!」と言いたくなる。 仕事に張り合いがなく、彼氏はいるが進展しない平凡なOLが、長野の農家に出張。休耕田で燃料となるコメの作付けを農家と契約するためだったが…。 『武士道』シリーズの著者なので、女子の描き方が面白いです。 元職場の社長が洩らした言葉が重い。働く喜びや楽しみってなんだろうと考えさせられる。農業問題や東日本大震災、エネルギー問題、都会と地方のひずみ。田舎にいれば直面する問題を、取材と資料調査で物語に組み込む。ただの農業女子のお仕事小説ではない。 池井戸潤の「下町ロケット」以来、久々にいい話を読んだ。時間をおいたら読み返してみたい。
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*バイオエタノール用の米を育てる農家を探せ。社長命令を受けて、梢恵は長野の農村へ・・・・・・果たして契約農家を獲得できるのか!? * 無気力な都会育ちの主人公が、農家の善人たちに支えられて人として成長するお話。さらっと楽しく読みましたが、特に心に残るほどではなかったというのが正直な感想。やはりこの方は警察小説が秀逸です。
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なんとなくOLとして働いていた梢恵が、営業で立ち寄った農家に住み込みで農業修行をすることになり、そこでの経験から成長していくという話。 農業のこと、バイオエタノールのこと、知らないことばかり。新しいことを知れたことでは、いい読書だったと思います。 登場人物が皆個性的で、とても魅...
なんとなくOLとして働いていた梢恵が、営業で立ち寄った農家に住み込みで農業修行をすることになり、そこでの経験から成長していくという話。 農業のこと、バイオエタノールのこと、知らないことばかり。新しいことを知れたことでは、いい読書だったと思います。 登場人物が皆個性的で、とても魅力的。 大きな出来事はなくとも、先が気になって仕方がありませんでした。 梢恵が元いた会社の社長が言った「自分に必要なのは何かを自分で見極めることが本当は大事」という言葉が、胸に沁みます。 この先の梢恵が、まだまだ気になるなと思いながら、余韻に浸っています。
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ある意味これも誉田さんらしい作品。 目標に向かってひたむきに生きるかわいい女の子が主人公の作品。 登場人物も個性的でいい人ばかり。クスッと笑えるエピソードもあるけど、農業の後継者問題、減反政策、原発、エネルギー問題も交えた社会派?小説である。 仕事も恋愛もゆるっとこなしていた梢...
ある意味これも誉田さんらしい作品。 目標に向かってひたむきに生きるかわいい女の子が主人公の作品。 登場人物も個性的でいい人ばかり。クスッと笑えるエピソードもあるけど、農業の後継者問題、減反政策、原発、エネルギー問題も交えた社会派?小説である。 仕事も恋愛もゆるっとこなしていた梢恵がある日社長命令でバイオエタノール用のコメを作ってくれる農家を探すために長野の田舎に出張へ。そんな農家がすぐに見つかるはずもなく、ひょんなことから農家のお手伝いをることに。 最初はいやいやだったが、東日本大震災を機に農業の必要性を感じ、本気で従事するようになる。 以下本文引用。片山社長の言葉。 「むしろな、梢恵。大切なのは、誰かに必要とされることなんかじゃないんだ。本当の意味で、自分に必要なのは何か…それを、自分自身で見極めることこそが、本当は大事なんだ。」 「お前は、お前自身が必要とする生き方を、見つけてきた。…違うか?自分は、これをやって生きていきたい。これをやって暮らして生きていきたい。生きるって、実はこういうことなんじゃないか。そう、長野で初めて思うことができた…そうなんだろう?」
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あまり期待せずに借りてきた本ですが、予想以上によかった。 内容的には原田マハさんの「生きるぼくら」とよく似た感じ。 人に求められるコトよりも、自分が本当に求めるものを見つける事が幸せであるという話しを、農業を舞台として現在のエネルギー事情も織り込みながら紡がれて行きます。
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