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殺しの双曲線 新装版 の商品レビュー

3.9

98件のお客様レビュー

  1. 5つ

    25

  2. 4つ

    38

  3. 3つ

    27

  4. 2つ

    4

  5. 1つ

    0

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2023/09/25

カッパノベルスの人と同じイメージで見てはいかんです。本格的な推理モノです。 十数年ぶりに読んで、トリックはうっすら覚えていたけど楽しく読めました。

Posted byブクログ

2023/09/16

西村京太郎といえばトラベルミステリーの印象が強すぎて、あまり知られていない気がする超本格物のミステリー。 そして誰もいなくなったそのもので、ワクワクが止まらない。 東京と宮城の二元進行で、2つのストーリーがどういった形で結び付くのか・・・、最後まで見当もつかなかった。 真相解明の...

西村京太郎といえばトラベルミステリーの印象が強すぎて、あまり知られていない気がする超本格物のミステリー。 そして誰もいなくなったそのもので、ワクワクが止まらない。 東京と宮城の二元進行で、2つのストーリーがどういった形で結び付くのか・・・、最後まで見当もつかなかった。 真相解明の際のカタルシスがそこまで強くなく、淡々と進んでしまった印象で、そこだけはちょっと好みと違ったけど、星4.8くらいにはしたいくらい雰囲気は大好きな作品だった。

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2023/07/28

西村京太郎さんというとトラベルサスペンスというイメージが強いですが、他にもたくさん小説を書いてらっしゃいます。 『この小説のメイントリックは双生児であることを利用したものです』 という書き出しで始まります。なんとも挑戦的な始まり方。作者が読者に謎解きをさせる...

西村京太郎さんというとトラベルサスペンスというイメージが強いですが、他にもたくさん小説を書いてらっしゃいます。 『この小説のメイントリックは双生児であることを利用したものです』 という書き出しで始まります。なんとも挑戦的な始まり方。作者が読者に謎解きをさせる系の小説は好きなので楽しみに読み始めました。 時代設定が(というより書かれた時代なのかな?)少し物価や通信手段が古いので、今では通用しないであろう、古いからこそできるトリック。それがまた本格ミステリー感があってわくわく。 大どんでん返しとはいかなかったのと、後半の謎解き部分がかなり駆け足だったので物足りない感が否めなかったのがちょっびり残念でしたがお話自体は面白かったです。

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2023/05/28

一行目:今から、二十五年前、正確にいえば、昭和十九年八月に、日本のある場所で、二人の男の子が生まれた。 面白いという話は聞いていたけど、本当に面白かった。 現代でも似たようなトリックを知っていても面白いのだから、発表当時は斬新だったにちがいない。 句読点の打ち方が独特で、西...

一行目:今から、二十五年前、正確にいえば、昭和十九年八月に、日本のある場所で、二人の男の子が生まれた。 面白いという話は聞いていたけど、本当に面白かった。 現代でも似たようなトリックを知っていても面白いのだから、発表当時は斬新だったにちがいない。 句読点の打ち方が独特で、西村作品だなぁとしみじみした。

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2023/05/01

西村京太郎氏の作品といえば十津川警部シリーズを主としたトラベルミステリーで本格推理というよりは探偵役の活躍を楽しむ作品が多いイメージ。しかし本作は最初にトリックを明かしたうえでの読者への挑戦であり、「そして誰もいなくなった」をモチーフにしたクリスティへの挑戦でもある実直な本格推理...

西村京太郎氏の作品といえば十津川警部シリーズを主としたトラベルミステリーで本格推理というよりは探偵役の活躍を楽しむ作品が多いイメージ。しかし本作は最初にトリックを明かしたうえでの読者への挑戦であり、「そして誰もいなくなった」をモチーフにしたクリスティへの挑戦でもある実直な本格推理小説でした。  読者への挑戦、雪の山荘、二つの事件の二軸構成、ミステリーの興趣な部分がふんだんに用いられ西村氏の傑作という評判に偽りない作品となっています

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2023/04/26
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

⚪︎全485p ⚪︎クローズドサークル ⚪︎「そして誰もいなくなった」を題材とした双子替え玉トリック ⚪︎双子が2組でるところがミソ ⚪︎証拠がなく心理的に追い詰めるラスト ⚪︎サクサク読めて面白い

Posted byブクログ

2023/04/26

西村京太郎って聞いたことはあるが作品を読んだことが無く、母親に借りて読んだ。叙述的な要素もあり、あぁなるほどねってなる。後半が良かった。でもまあほかの作品も見てみようとはならないかな。

Posted byブクログ

2023/04/14
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

「メイントリックは 双生児であることを利用したものです」 最初にこの一文がある アガサクリスティ「そして誰もいなくなった」 のオマージュ的小説 オマージュなので 全員殺されるのかな と思ったけれど..そうだった 最初の方はトリックや犯人は 全然わからなかったけれど.. 終盤..色々なヒントで 双子トリックも割とあっていて.. 犯人も当たったので.. 「やった!」という気持ちになった 面白かった‼︎

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2023/04/09

なんだか時代ものの、翻訳ものを読んでいるような気持ちになった。 最初に双生児が関係していることを明かして、フェアだけど、ずーっと気持ち悪かった。ニヤニヤ笑う犯人が気持ち悪かった。 何も思い当たらなくても、被害者にとっては大きなこと。自分の身に降りかかった不幸をぶつけたら、最後に背...

なんだか時代ものの、翻訳ものを読んでいるような気持ちになった。 最初に双生児が関係していることを明かして、フェアだけど、ずーっと気持ち悪かった。ニヤニヤ笑う犯人が気持ち悪かった。 何も思い当たらなくても、被害者にとっては大きなこと。自分の身に降りかかった不幸をぶつけたら、最後に背負いきれないものを聴かされて。でもそれは完全に自分の責任。

Posted byブクログ

2023/03/21
  • ネタバレ

※このレビューにはネタバレを含みます

初版刊行から50年経ってふるさとの実業之日本社から愛蔵版が出るとのことで、そのまえにひっさしぶりの再読。いややっぱり面白いよね、と今更ながら。 鉄道ミステリいがいの西村小説を読んだことのない人にぜひともお勧めしたく。 「この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです」という作者からのフェアなトリック明示から始まる本格ミステリを堪能してみてみて。 登場人物のしゃべり方と、今ならNGなあれこれに50年前を思いつつ。

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