殺しの双曲線 新装版 の商品レビュー
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トリックを表紙にデカデカと書いてあるせいで、そればっかり気になってしまった、、、 が、当然ながらそれだけで犯人がわかるわけでもなく。 最後の数ページの追い詰め方がとてつもなく良きでした。最後は人の心だなあ
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久々に推理小説を! 初めに「双生児」とネタバレをされているもののトリックは最後までわからなかった 悔しい〜〜
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こういったクローズドサークルのミステリーを読むのはほぼ初めてだったが、推理しながら読むのが楽しかった。 ミステリーをよく読む人からしたら真新しいトリックはないかもしれない。 個人的には、犯人の目星がついていても双子のどっちか区別がつかないから検挙できないところが新鮮だった。現実でもそうなんだろうか? 動機は想像できなくもないが、ちょっと突拍子もない感じがする。 最後、証拠不十分でも説得で自白させようとするところが良かった。
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深い雪に囲まれた山荘に集められた6人の男女.山荘で次々と連続殺人が起こる。並行して東京では双子による強盗事件が起きていた。アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」のトリックに挑戦した作品。人間の無関心さも時には「何もしなかったこと」こそが罪になってしまう。いじめを見て見ぬふり...
深い雪に囲まれた山荘に集められた6人の男女.山荘で次々と連続殺人が起こる。並行して東京では双子による強盗事件が起きていた。アガサクリスティの「そして誰もいなくなった」のトリックに挑戦した作品。人間の無関心さも時には「何もしなかったこと」こそが罪になってしまう。いじめを見て見ぬふりをするのと同じ。どこまでが罪と言えるのか考えてしまう。 2024年4月7日読了。
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読点がめちゃくちゃ多くて読みにくかった。「一寸」という単語を「ちょっと」と読ませるんだろうけど、あまりにも回数が多くてだるかった。 「双生児がメイントリック」ということだったが、本当にそこ以外のトリックがなく、面白みにかけた。 強盗の方はブラフなんだろうな~と途中で勘付いてしまったのもあり、最後の展開はあまり驚きはなかった。 ただ人が死んでいくだけだし、ただ強盗が続いていくだけ。名探偵もいないし(今回は最終的に刑事達が探偵役だったが)あんまりおもしろさは感じなかった。もっと叙述トリック使ったりするのかとか思ってたがそんなこともなかった。
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『十角館の殺人』より先にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品の名作があると知って、この本を読みたくなった。 本編が始まる前に著者自らが「メイントリックは、双生児であることを利用したものです。」「これでスタートは対等になりました。では、推理の旅に出発して...
『十角館の殺人』より先にアガサ・クリスティの『そして誰もいなくなった』のオマージュ作品の名作があると知って、この本を読みたくなった。 本編が始まる前に著者自らが「メイントリックは、双生児であることを利用したものです。」「これでスタートは対等になりました。では、推理の旅に出発して下さい。」と記している。 これまで読んだことのない冒頭で始まり、まるでディズニーのアトラクション乗車時に送り出された時のようなワクワク感を感じた。 吹雪の山荘内での連続殺人事件と、都内での強盗事件、この二つの事件が平行に進んでいく。 この2つの事件に何の関係があるのか? 山荘の犯人は一体誰なのか? 著者にメイントリックを先に教えてもらっているのに犯人が全くわからず、無駄な文字稼ぎのような部分が全くないので、読む手がどんどん加速してしまい、一晩で読んでしまった。 山手線の初乗り料金が30円だったり、食堂の定食が200円なので、何年前の本なんだと思ったら、驚きの1979年の作品だった。 女性の話し方や、職業に対する価値観だったり、男女の役割、警察の無能さなどには古さを感じるけど、そこは今とは違う1979年のその時代風景を楽しんだ。 犯人は最後まで当てることができず、完全に騙された。 トリックに破綻がないし、後から思えばきちんと伏線も張ってあった。 犯人の動機も考えさせられるものだった。 やはり名作と呼ばれるものは面白い!
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『この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。』 これが、本作の書き出しである。 このような文があったからこそ、「双生児」という言葉には注意を払って読み進めていき、何となくではあるが先を予想出来たつもりだった。 だが、物語の所々に残った「疑問」を甘く見過...
『この推理小説のメイントリックは、双生児であることを利用したものです。』 これが、本作の書き出しである。 このような文があったからこそ、「双生児」という言葉には注意を払って読み進めていき、何となくではあるが先を予想出来たつもりだった。 だが、物語の所々に残った「疑問」を甘く見過ぎでいた。 本作は、東北の山奥にある山荘で起こる殺人事件と、全く別の場所で起こる事件が並行して進んでいく。 関連性の見えない二つの事件ではあるが、その中に「双生児」のトリックは巧妙に編みこまれている。 この作品の中で、個人的に最も面白いと感じた部分は「犯人が分かったあと」である。 事件の全貌が見えないもどかしさとは、何ともソワソワするものであるが、それがどこまでも続くのが非常に気に入っている。 この作品には、そっくりな人間が二人居るから表現できる面白い描き方が数多く出現する。 双生児だからこそ楽しめる、この面白さを是非とも味わって欲しい。
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【神作、完全にだまされました】 一卵性双生児であることを利用したトリック。しかしこのトリックが強盗事件だけでなく、連続殺人のトリックにも使われていたとは全く想像できなかった。完全にミスリードに引っかかった。また犯人の動機も「良いことも悪いことも何もせず、ただ生きているだけの現代人」を批判する(個人的な解釈)ようなものであり、社会派•西村京太郎の側面も垣間見えた。アガサクリスティの『そして誰もいなくなった』も読んでみたいと思う。
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最初から「双子がトリックです」って書いておくとか正気か?って思った 西村京太郎といえば時刻表トリック!って決めつけて読んでたけど全然違った。 アガサクリスティーの「そして誰もいなくなった」を先に読んでてよかった。めちゃくちゃネタバレ書いてある笑
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西村氏の初期の作品で、発表は1971年。 本格ミステリです。 冒頭で、トリックが明かされます。 これは、イギリスの作家ノックスが発表した推理小説のルールに従うものです。 これにより、公平性が保たれるわけです。 また、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品とい...
西村氏の初期の作品で、発表は1971年。 本格ミステリです。 冒頭で、トリックが明かされます。 これは、イギリスの作家ノックスが発表した推理小説のルールに従うものです。 これにより、公平性が保たれるわけです。 また、アガサ・クリスティの「そして誰もいなくなった」に挑戦した作品ということで、必ず先にそちらを読んでください。(ネタバレがあるため) テンポよく、読みやすい文体と構成でした。
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